人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

上岡敏之 ✕ 読売日響でブルックナー「交響曲第8番 ハ短調」を聴く ~ 第664回 読響名曲シリーズ / 東京シティ・フィル10月定期の指揮者・曲目変更 / ルイージ:N響との契約延長

2023年09月01日 00時11分30秒 | 日記

9月1日(金)。昨日の午後は、gooブログのシステム障害により、長時間記事を書くことも見ることも出来なかったので不安で不便でした 最初は自分のブログだけがおかしいのかと思って、パソコンを再起動したり いろいろと試みましたが、どうしてもつながらないので諦めてコンサートに出かけました 家に帰ってきて9時過ぎにアクセスしたらまだ繋がらないので、グーグルで「gooブログ システム障害」と打って検索をかけたら、gooブログの「スタッフブログ」がヒットし、下のお知らせが掲載されていました どうやら午後3時20分頃からアクセスしずらい事象が生じていたようです やっと午後10時20分頃に繋がりました。この間なんと7時間です いくら何でも長すぎです もうイヤ、こんな生活。通販生活

 

     

 

話は180度変わりますが、大手百貨店そごう・西武の労働組合は、親会社セブン&アイに対し、米投資会社への売却に関する事業継続や雇用維持について説明を求めてきたが不十分だとして、昨日(31日)旗艦店の西武池袋本店でストライキを実施しました 朝日新聞によると、大手百貨店でのストは1962年の阪神百貨店以来約60年ぶりとなるとのこと これに対し経営側は池袋本店を臨時休業としました

 

     

     

 

本店前では同社労組の組合員がビラ配りをしていました

 

     

     

 

新聞各社の報道によると、セブン&アイ・ホールディングスは31日、臨時の取締役会を開き、傘下の百貨店「そごう・西武」を9月1日に米投資ファンドに売却することを決議しました

デパートの労働組合がストライキを実施することについては賛否両論あると思いますが、当該労組にとって最重要課題は売却後の従業員の「雇用の維持」であることは言うまでもありません その点、ある程度の確約が得られない場合はストライキに訴えることもあり得ると思います。というよりも、組合員の雇用と生活が守れない労働組合など存在意義がありません 私も執行委員、副書記長、書記長、委員長と4回労組の役員を経験したので、彼らの思いが良く分かります

西武池袋本店と言えば、米投資ファンドに売却後、1階や2階辺りにヨドバシカメラが入店するのかどうか、というのが話題になっています 個人的には池袋駅のすぐ近くにビックカメラ本店とヤマダ電機本店があるので、「これ以上大手家電量販店がオープンしてどうすんのよ」という気持ちですが、その一方で、「ルイ・ヴィトン」「エルメス」「イヴ・サンローラン」「クリスチャン・ディオール」といった「プレステージ雑貨や化粧品の店舗ばかり並んでいるのもどうなのよ」という気持ちもあります。オレにカンケーネーシ 日常的な買い物で直接関係あるのは「デパ地下」の食料品売り場です ここをヨドバシカメラの店舗にするのならストライキをやります

ということで、わが家に来てから今日で3153日目を迎え、ロシアなど旧ソ連諸国が組織する航空行政調整機関「国家間航空委員会」(事務局モスクワ)は30日、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が死亡した小型機墜落について、現時点で調査していないと発表し、墜落に関しては「コメントしない」と表明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     だって 爆発物を仕掛けてプリゴジンを殺害したのを 正直にコメントできる訳がない

 

         

 

昨日、夕食に「タンドリーチキン」「生野菜サラダ」「冷奴」「豆腐の味噌汁」を作りました タンドリーチキンは辛すぎず美味しく出来ました

 

     

 

         

 

東京シティ・フィルの公式サイトによると、「10月4日に開催予定の『第364回定期演奏会』に出演予定だった飯守泰次郎氏の逝去に伴い、指揮を常任指揮者の高関健氏が務めることとなった。また、プログラムも当初予定していたシューベルト『交響曲第5番』『同第6番』に代えて、飯守氏が得意としていたワーグナーとブルックナーに変更する」としています 曲目は①ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲、②同:歌劇「トリスタンとイゾルデ」より”前奏曲と愛の死”、③ブルックナー「交響曲第9番」で、②のメゾソプラノ独唱=池田香織となっています この選曲から窺えるのは飯守氏への追悼の想いです

 

         

 

N響の公式サイトによると、「NHK交響楽団は、2022年9月に3年間の任期で首席指揮者に就任したファビオ・ルイージとの契約を このたび延長し、2028年8月までといたしました」としています また、「2025年5月には、アムステルダムのマーラー音楽祭に招待され、続いてヨーロッパ各地での公演を予定しています 2026年には創立100年を迎えるN響は、数々の記念公演において、ルイージと共に魅力的なプログラムをお届けすることとなります」としています

個人的にはルイージの契約延長は大歓迎ですが、ただ、就任1年目のプログラムが あまりにも保守的だったので、今後はもっと攻めたプログラムを組んでほしいと思います

 

         

 

昨夜、サントリーホールで「第664回 読響名曲シリーズ」公演を聴きました プログラムはブルックナー「交響曲第8番 ハ短調」です 指揮は上岡敏之です 当初、ローター・ツァグロゼクが指揮する予定でしたが肺炎のため降板、急きょ上岡氏が緊急にドイツから一時帰国し代役を務めることになりました

上岡氏は今年3月25日(土)にすみだトリフォニーホールで開かれた新日本フィルの「特別演奏会」で、この曲を指揮したのが記憶に新しいところです

上岡敏之はヘッセン州立歌劇場音楽総監督、北西ドイツ・フィル首席指揮者、ザールラント州立歌劇場音楽総監督、ヴッパータール市立歌劇場音楽総監督兼インテンダント、新日本フィル音楽監督などを歴任 現在、コペンハーゲン・フィル首席指揮者を務める傍ら、ザールブリュッケン音大指揮科正教授として後進の指導に当たっています

 

     

 

「交響曲第8番 ハ短調」はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1884年から87年にかけて作曲(第1稿)、その後87年から90年にかけて改訂(第2稿)、1892年12月18日にウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・モデラート」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「フィナーレ」の4楽章から成ります

 

     

 

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び 管楽器は3管編成、ホルンは8本(うちワーグナーチューバ持ち替え4)という大編成 ステージ下手にはハープが3台スタンバイします。コンマスは長原幸太です

上岡敏之の指揮で第1楽章の演奏に入ります 鈴木康浩率いるヴィオラ・セクションの渾身の演奏が凄い 日橋辰朗率いるホルン・セクションの分厚い響きが会場を満たします オーボエの荒木奏美の演奏が冴えています 第2楽章冒頭は速いテンポで開始されましたが、弦楽器群の渾身の演奏が光ります ハープの音色が美しい 第3楽章では弦楽セクションの美しいアンサンブルが会場を満たしました 第4楽章は速いテンポで開始され、荒木奏美のオーボエ、フリスト・ドブリノヴのフルートが冴え渡りました そして、フィナーレでは金管・木管が咆哮し、打楽器が炸裂し、弦楽器が渾身の演奏を展開し、音の大伽藍を築き上げました

演奏を振り返ってみると、上岡は各楽章の間を十分取って次の楽章に移りました これは、管楽器のメンテナンス上の配慮(唾が溜まるので楽器から出す時間を与える)と、気持ちのリセットの意図があるように思います また、全曲を通してブルックナー特有のゲネラルパウゼ(全休止)が何カ所かありますが、局面に応じて休止の長さが異なり、そのタイミングが絶妙でした また、演奏の大きな特徴としては、最強音と最弱音とのレンジがとてつもなく大きいということです 特に弱音にこだわりを感じます 一言で言えば、終始 弛緩するところのない集中力に満ちた緊張感あふれる演奏でした

上岡のタクトが降ろされても、誰も拍手をしません 上岡氏が脱力してリラックスするとやっと拍手が起こり、満場の拍手とブラボーがステージを包み込みました 「指揮者のタクトが降ろされるまで、拍手はお控えください」というアナウンスが効きすぎたようです どうも私はこのアナウンスが好きになれません

いずれにしても、この日のコンサートは、奇才上岡敏之の指揮で読響のゴージャスなサウンドを堪能することができて、代役は大当たりだったと思います

 

     

コメント
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