人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「METライブビューイングアンコール2023」でヴェルディ「仮面舞踏会」を観る ~ アルヴァレス、ホヴォロストフスキー、ラドヴァノフスキー、ブライズ、キムにブラビー!

2023年09月28日 06時47分35秒 | 日記

28日(木)。お酒を飲むとろくなことがない、と改めて思いました 一昨日は、懇親会と2次会で飲みすぎて、家に帰るや否や玄関で転んでおでこに痣を作り、眼鏡のフレームを壊し(フレーム交換代=24,750円!)、モコタロのゆるいウ〇コを踏んずけたスリッパで歩き回って撒き散らし、その後始末をしたりと、散々な目に遭いました これも外で飲む機会がほとんどないため、「これがチャンス」とばかりにビールや焼酎を徹底的に飲み倒すからです  いつも周囲から言われるのは「ピッチが速いですね」です 後で痛い目に遭って、その都度反省するのですが、次の飲み会の時にはすっかり忘れています それにしても眼鏡の犠牲は大きい

ということで、わが家に来てから今日で3180日目を迎え、米東部ニューヨーク州裁判所は26日。トランプ全前米大統領とその2人の息子らに対し、トランプ一族で運営するトランプ・オーガニゼーションの純資産を偽るなどして、10年間にわたり銀行から有利な条件で融資を騙し取るなど金融詐欺違反を繰り返し、法的責任があると判断した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプは 全米一のデパートを経営してる その名は「疑惑のデパート  トランプ」     

 

         

 

昨日の夕食は焼肉にしました たまには焼き肉もいいでしょう

 

     

 

         

 

昨日、東銀座の東劇で「METライブビューイングアンコール2023」のうちヴェルディ「仮面舞踏会」を観ました これは2012年12月8日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です 出演はグスタフ3世=マルセロ・アルヴァレス、アンカーストレム=ディミトリ・ホヴォロストフスキー、アメーリア=ソンドラ・ラドヴァノフスキー、女占い師ウルリカ=ステファニー・ブライズ、小姓オスカル=キャスリーン・キム。管弦楽=メトロポリタン歌劇場管弦楽団、指揮=ファビオ・ルイージ、演出=デイヴィッド・アルデンです

 

     

 

「仮面舞踏会」はジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)がアントニーオ・ソンマの台本により1857年から翌58年にかけて作曲、1859年2月17日にローマのアポッロ劇場で初演された全3幕から成るオペラです

物語の舞台は17世紀末のスウェーデン。国王グスタヴは仮面舞踏会の招待者リストの中に、密かに愛する人妻アメーリアの名前を見つけ、熱い心中を隠せない アメーリアの夫で忠実な部下であるアンカーストレムはグスタヴに謀反の動きがあると報告する 身の危険を感じつつ、グスタヴは変装し女占い師ウルリカの岩穴に行く。そこで「今日最初に握手する人間に殺される」と告げられるが、次の瞬間に握手したのは何とアンカーストレムだった(以上第1幕)

真夜中の荒野。死刑台の見える不気味な野原で、グスタヴへの想いを断ち切るべく女占い師に告げられた草を摘みにきたアメーリア 彼女の後を追ってきたグスタヴを一度は拒むが、引き合う心は強く、互いの愛を確信する そこにアンカーストレムが現れ、追手が迫っていることを伝え、グスタヴを逃がす その後、彼と一緒にいたのがわが妻だと知り、アンカーストレムは愕然とする 謀反人たちは「悲劇が喜劇になった」と夫婦を囲んで嘲笑する(以上第2幕)

アンカーストレムの書斎。妻の背徳に「死をもって報いよ」と迫る夫。最後に息子を抱かせてくれとアメーリアは悲願する 謀反人たちが門を叩き、アンカーストレムは彼らの仲間に入ると誓う 恐ろしい仮面舞踏会の夜、アンカーストレムを大使として外国に派遣しアメーリアも帯同させる意思を伝える前に、グスタヴはアンカーストレムの手で殺される グスタヴは死の瞬間にアンカーストレムの無罪を約束し、息を引き取る(以上第3幕)

 

     

 

グスタフ3世を歌ったマルセロ・アルヴァレスはアルゼンチン生まれのテノールです 30歳まで家具会社を経営し、本格的に声楽を学び始めてわずか数年で世界のトップスターになったという変わり種です 第1幕では陽気で楽観的な国王を、第2幕では情熱的で一途な国王を輝くテノールで歌い演じました

アンカーストレムを歌ったディミトリ・ホヴォロストフスキーは1962年、ロシア・シベリア出身のバリトンです 1989年カーディフ国際コンクールで優勝。METをはじめ主要なバリトン役の常連として活躍し、本公演でも甘いマスクとパワフルな歌唱で聴衆を魅了しました 残念なことに、2017年11月に脳腫瘍が原因で亡くなりました

アメーリアを歌ったソンドラ・ラドヴァノフスキーはシカゴ近郊の出身のソプラノです ドラマテックな歌唱の一方、弱音の美しさが突出しており、役に成り切った迫真の演技力が魅力です

ウルリカを歌ったステファニー・ブライズはニューヨーク州立大学出身のアルトです 恵まれた体型を活かしたドスのある歌唱で、ミステリアスな女占い師を歌い上げ、存在感抜群でした

小姓オスカルを歌ったキャスリーン・キムは韓国出身のソプラノです 今回の演出ではタキシードにチョビ髭というズボン役(男性)で出演したので、先日見た「ホフマン物語」オランピアから180度のイメージチェンジでした コロラチューラがとても美しく演技力も十分でした

ファビオ・ルイージの指揮は素晴らしく、ヴェルディやワーグナーを振らせたら超一流と言えるでしょう メトロポリタン歌劇場管弦楽団はルイージの意を汲んでドラマティックな演奏で歌手陣を支えました

特質すべきはメトロポリタン歌劇場合唱団の迫力あるコーラスです ヴェルディは力強いコーラスが魅力です

デイヴィッド・アルデンの演出は、時代を20世紀初頭に置き換えていますが、シンプルな舞台は違和感がありませんでした

METライブビューイング「仮面舞踏会」の上映時間は 幕間のインタビュー、休憩時間等を含めて3時間37分です METライブのアンコール2023の上映は本日の「トゥーランドット」「トスカ」「ルイザ・ミラー」の3作で最後となります

 

     

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