人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

X(旧ツイッター)有料化を検討 / 新倉瞳チェロ・リサイタルを聴く ~ 芸劇ブランチコンサート「第26回 名曲リサイタル・サロン」:ショスタコーヴィチ「チェロ・ソナタ」、フォーレ「シシリエンヌ」他

2023年09月21日 05時41分07秒 | 日記

21日(木)。昨日の朝日新聞朝刊に「X(旧ツイッター)全面有料化を検討」という見出しの記事が載っていました 超略すると次の通りです

「起業家イーロン・マスク氏は19日までに、『我々は毎月の少額の課金に移行している』として、『X(旧ツイッター)』の全面的な有料化を検討していることを明らかにした 自動的に投稿を拡散する『ボット』による不正を防ぐ狙いがあるとしている。マスク氏は、Xの利用者が毎月5億人以上いるとしたうえで、『1日に1億~2億の投稿がある』と指摘。ヘイトスピーチなどの有害投稿について『事前にすべてを取り締まることは出来ない』として、有料化の必要性を訴えた

X(旧ツイッター)については、ブログをそのままアップする関係で毎日利用していますが、無料ということで非常に有難く思っています しかし、これが有料になると「ちょっと話が違うのではないか」と考えてしまいます そうであればツイッター社から買収してほしくなかったと思うし、有料化を前提に買収したと勘繰られても仕方ないと思います マスク氏は「ボット」や「ヘイトスピーチ」などの有害投稿を念頭に有料化の必要性を訴えているようですが、有料化したとしても有害投稿が減る保証はありません 一部の「有害な利用者」を規制するために、圧倒的多数の「善意の利用者」を犠牲にする措置は本末転倒です マスク氏には「ボット」や「有害な利用者」だけを早期に発見し規制する方法を考えていただき、「善意の利用者」がこれまで通り無料で利用できるように考え直してほしいと思います それが出来たら尊敬します

ということで、わが家に来てから今日で3173日目を迎え、オランダ・ハーグの国際司法裁判所で19日、ロシアの侵攻を受けるウクライナが軍事行動停止などを求めた訴訟の口頭弁論が行われ、ウクライナの代表はロシアに対して賠償金の支払いを命じるよう同裁判所に求めた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     当然の要求だ! 一方的に侵略したロシアでなく どこの国が賠償するというのか?

 

         

 

昨日の夕食は「Last  Summer の First Sanma」にしました あとは「豚汁」と「鯵の刺身 + サラダ」です。秋刀魚は池袋のISPで2尾580円でした 秋刀魚は泳いでダイエットしたのかスリムの割には1尾290円とは高いです First 秋刀魚が Last 秋刀魚にならなければよいのですが

 

     

 

         

 

昨日、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで芸劇ブランチコンサート「第26回 名曲リサイタル・サロン 新倉瞳」を聴きました プログラムは①サン=サーンス「白鳥」、②フォーレ「シシリエンヌ」、③バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」、④ショスタコーヴィチ「ジャズ組曲」第2番より「ワルツⅡ」、⑤同「チェロ・ソナタ  ニ短調 作品40」です 演奏はチェロ独奏=新倉瞳、ピアノ=佐藤卓史です

新倉瞳は桐朋学園大学を首席で卒業。スイスのバーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士課程を高得点で修了 現在、スイスと日本を行き来しながらソリスト、室内楽奏者として活躍しています 一方、佐藤卓史は東京藝大を首席で卒業、ハノーファー音楽演劇大学とウィーン国立音楽大学で研鑽を積む。2007年シューベルト国際コンクール第1位をはじめ受賞が多数あります

 

     

 

この日もウィークデーの真昼間にもかかわらず多くの暇な、もとい、芸術を愛する聴衆が集まりました 1時間強の著名な音楽家による演奏が2400円で聴けるのは、やはり魅力です

新倉は電子楽譜を使用します フットスイッチで次ページに移れるのでチェリストにとっては便利でしょう

1曲目はサン=サーンス「白鳥」です この曲はカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)が1886年に作曲した「動物の謝肉祭」の第13曲です チェロの独奏曲といえば「白鳥」を思い浮かべるほど「定番」の曲です

かなりゆったりしたテンポで演奏されます 優しくたっぷり歌うような演奏はソリストの人柄を表わしているかのようです

2曲目はフォーレ「シシリエンヌ」です この曲はガブリエル・フォーレ(1845-1924)が1898年に作曲したフルートとハープのための作品です 後にオペラ「ペレアスとメリザンド」に転用されました 「シシリエンヌ」はイタリア語「シチリアーノ」のフランス語読みです

新倉は悲しい物語を語りかけるように切々と演奏しました とても良い曲です

3曲目はバルトーク「ルーマニア民俗舞曲」です この曲はベーラ・バルトーク(1881-1945)が1909年から15年にかけて作曲した作品で、7つの舞曲を使って6部から成る音楽が続けて演奏されます

この曲では、チェロ本来の低音の魅力とともに高音部だけの演奏の魅力も発揮、民俗色豊かな演奏を繰り広げました

演奏間のトークでは、新倉が住むスイス・チューリヒは景色が美しく”映える”のに対し、食料が高い(マックのビックマック指数が世界一で、1500円くらいする)ことが語られました。これにはビックリ・マックスでした

 

     

 

4曲目はショスタコーヴィチ「ジャズ組曲」第2番より「ワルツⅡ」です この曲はドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)が1938年に映画音楽として書いた曲を使用して組曲として構成した作品です

この曲を聴くと、なぜかサーカスの音楽を思い浮かべます 楽しそうで何故が悲しい・・・まるでピエロを象徴するような音楽です

最後の曲はショスタコーヴィチ「チェロ・ソナタ  ニ短調 作品40」です    この曲はボリショイ劇場のチェリストだったクパツキーの勧めにより1934年に約1か月という短期間で作曲されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アレグロ」、第3楽章「ラルゴ」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります どうでもいいことですが、プログラム冊子のプログラム・ページには「ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ〈約25分〉」とあるだけで、片桐卓也氏の解説でも「全4楽章のソナタ」としか説明がなく、各楽章の速度指定が書かれていません スペースは余りあるほどなのに どうしたことでしょうか 聴く側の立場に立って最低限の情報は書いてほしいと思います

新倉の演奏で第1楽章に入りますが、まるでフォーレのような出だしが好きです メロディーに溢れた楽章です 第2楽章はチェロとピアノによる活気に満ちた丁々発止のやり取りが楽しい 第3楽章は一転、悲しみに沈んだ暗い音楽で、作曲者の繊細さを感じさせます 第4楽章はショスタコーヴィチ特有の諧謔的な音楽が展開します

新倉のチェロはよく歌い、佐藤のピアノがしっかりと寄り添いました

新倉はアンコールに東欧の伝承曲「クレズマー」より「二グン」を演奏しましたが、最初アカペラで何かを歌い、チェロが加わり、そしてピアノが入ってきました 彼女はチェリストとして幅広い音楽活動を展開していることが分かる一場面でした

     

     

コメント
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