人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

佐渡裕 ⇒ 新日本フィルの第5代音楽監督に / 白石和彌監督「孤狼の血 LEVEL2」を観る 〜 「孤狼の血」のピカピカのエリート刑事からギラギラのマル暴刑事に変貌を遂げた松坂桃季の名演技

2021年08月28日 07時14分55秒 | 日記

28日(土)。新日本フィルからのメール配信によると、「新日本フィルは第5代音楽監督として佐渡裕氏を迎えると発表した 任期は2023年4月から2027年3月までの4年間とし、それに先立つ2022年4月から1年間、ミュージック・アドヴァイザーとして新日本フィルの演奏会プログラミング等に携わってもらう」としています 上岡敏之氏の後任が宙ぶらりんだったので心配していましたが、楽団としてもこれで一安心でしょう 音楽監督が未定のままでは年間計画も立てにくいだろうし、寄付を募るにもやりにくいでしょうから 佐渡氏は集客力の点で一定の期待が持てると思います プログラミングでは フランスものや アメリカものが 今まで以上に取り上げられる可能性があるような気がします

ということで、わが家に来てから今日で2422日目を迎え、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、26日の自転車競技でロシア・パラリンピック委員会の選手が優勝した表彰式で、国歌の代わりにチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」を使用する予定だったのを、誤ってパラリンピック賛歌を流したとして、選手に謝罪して式の一部をやり直したと発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「星条旗」や「ラ・マルセイエーズ」や「君が代」でなくて良かった 危なかった!

 

         

 

昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作りました 今回はちょうど2週間ぶりです。栗原はるみ先生のレシピによる「うまみ醤油」が沁み込んでとても美味しかったです やっぱり 唐揚げにはビールがつきものですね

 

     

 

         

 

昨日、TPHOシネマズ上野で白石和彌監督による2021年製作映画「孤狼の血 LEVEL2」(139分)を観ました

この映画は、柚月裕子の小説を原作に、平成初期の広島の架空の都市・呉原市を舞台に警察とヤクザの攻防戦を描いた白石和彌監督による「孤狼の血」の続編です 一匹狼の刑事・大上の死の3年後の呉原市を舞台にした物語が柚月裕子の小説から離れた映画オリジナルストーリーで展開します

3年前に暴力団の抗争に巻き込まれて殺害された伝説のマル暴(暴力団担当)刑事・大上章吾の跡を継ぎ、権力を背景に広島の裏社会を統率する刑事・日岡秀一(松坂桃季)の前に、刑務所を出て来た上林組組長の上林成浩(鈴木亮平)が立ちはだかる せっかくヤクザ同士の攻防戦が鳴りを潜めるようになったところに、「やられたらやり返す」主義の上林が登場したことにより、呉原市の危うい秩序が乱れていき 再びヤクザ同士の抗争が始まる 日岡は命を張って上林の暴走を抑えようとするが、上林の暴走は止められない

 

     

 

柚月裕子の小説「孤狼の血」を読んだことのある方には解ると思いますが、3年前に死んだ大上(おおかみ)刑事の名前は 孤狼つまり一匹狼(おおかみ)に因んで名づけられています   彼は警察内部の不正・腐敗の実態を実名入りでノートに書き残し、その存在を武器に警察上層部からの圧力を排除しながら、独りで暴力団の内部に食い込み暴力団同士の抗争を防いできました 彼が死ぬに当たりそのノートを受け継いだのが若き刑事・日岡でした それと同時に彼は大上から狼の絵を彫り込んだライターを受け継ぎます この2つが大上=狼から日岡が受け継いだ一匹狼の”血統”の象徴です

私がこの映画を観ようと思ったのは、柚月裕子の小説が好きだし、彼女の小説から派生した物語が、前作「孤狼の血」の監督であり 先日読んだ「映画評論家への逆襲」にも登場した白石和彌氏によって映画化されたからです

映画を観てまず驚くのは、前作「孤狼の血」では正義感の強いピカピカのエリート刑事だった日岡を演じた松坂桃季が、本作ではギラギラの精悍なマル暴刑事に変貌を遂げていることです 昨日の朝日夕刊に掲載されたインタビューで、松坂は「狼に育てられた犬というニュアンスを出したかったんです」と語っていますが、まさにそんな感じが良く出ていました また、本作は柚月裕子の「孤狼の血」と「凶犬の眼」をつなぐ位置づけにありますが、これについて松坂は「今回の終わり方も『凶犬の眼』に繋がる感じですよね。少なくとも僕は続けるために作り上げた。続編を求める声が上がればいいな」と語っています ここで松坂が「今回の終わり方」と言っているのは、田舎の駐在所の警察官に降格された日岡が「山で狼を見た」という少年の証言に基づいて村人たちと山狩りに行った時、彼だけが狼の姿を発見するがすぐに見失う、というラストシーンを指しています さて、日岡の駐在員から刑事への復活はあるのでしょうか? その鍵はあの「ノート」にあります

ところで、入口ゲートで入場者プレゼントとして「孤狼の血LEVEL2 トレーディング・カード・セット」を配布していました メタリックな袋の中には 4枚の登場人物のカードが入っていました どうやら全部で24種類のカードがあるようで、このカードを10種類以上集めると、抽選でスペシャルグッズをプレゼントすると書かれています しかし、冷静に考えてみると、最低3回観ないと10種類のカードは集まりません 一人で同じ映画を3回も観ますか? それでも、こういうグッズを集めている「カード ヲタク」がどこかにいるんでしょうね

 

     

     裏社会はこちら

     

     

コメント (2)
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