人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

菅総理を題材にした「パンケーキを毒見する」を毒見する 〜 今秋の衆議院議員選挙の投票の判断材料として格好の教材:新宿ピカデリー

2021年08月16日 07時15分55秒 | 日記

16日(月)。わが家に来てから今日で2410日目を迎え、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が2019年8月にトランプ米大統領(当時)に宛てた書簡で、米韓が同月実施した軍事演習を強く非難し、「私は与えるだけで、何の見返りもない。間抜けに見えてしまう」と恨み節を述べ、事実上の非核化交渉中断を通告していたことが分かった  という報道を見て感想を述べるモコタロです

 

    

    二人は独裁者同士でうまくやってると思ったら  気まぐれトランプに騙されたのね

 

         

 

昨日、新宿ピカデリーで企画・製作・エグゼクティブプロデューサー=河村光庸、内山雄人=監督による2021年製作映画「パンケーキを毒見する」(104分)を毒観しました

緊急事態宣言態勢のもとにあるので、座席は市松模様配置ですが、ほとんど埋まっています これほど関心が高いのか、とちょっとビックリしました

菅義偉氏は秋田県のイチゴ農家出身で、上京して段ボール工場で働いた後、国会議員の秘書となり、横浜市議会議員を経て衆議院議員となった 第二次安倍内閣の官房長官時代は「令和のおじさん」として名を馳せ、世襲議員でない叩き上げの首相として誕生した菅政権だが、酒が飲めない菅氏は就任直後に報道関係者を招いて「パンケーキ懇談会」を開き、記者の人心を掌握しようとした。携帯料金の値下げ要請など一般受けする政策を行う一方で、学術会議の任命拒否を断行した この映画では、自民党の石破茂氏、江田憲司氏らの政治家や元官僚、ジャーナリストや各界の専門家に話を聞き、菅義偉という人物について、そして菅政権が何を目指し、日本がどこへ向かうのかを模索する さらに菅首相のこれまでの国会答弁を徹底的に検証し、ポーカーフェイスの裏に隠された本心を探る

 

     

 

本作は映像によって菅氏の過去の実績を振り返り、彼を取り巻く政治家など関係者へのインタビューを行い、アニメを駆使して菅氏の行動をシニカルに捉えるなど、まるでバラエティー・ショーのようなスタイルを取って製作されています 国会答弁で「言語明瞭意味不明」な答弁を執拗に繰り返す菅総理の姿を見ていると、「この人に日本の政治を任せておいて大丈夫なのか」と疑問が湧いてきます なぜ 安倍政権を引き継いだ頼りない菅政権が続くのかを問われた複数の政治家の答えは「だって、選挙で勝ってしまうから、何をやっても許されると思ってしまう」ということです 東京オリンピックが終わった今、繰り返される新型コロナに係る緊急事態宣言の発出、ワクチン不足に対する国民の不安などを背景に、政権支持率は3割を割り込んでしまいましたが、それまでは若者を中心に一定の支持率を誇っていました それでは、そんな政権を許してきたのは、誰の責任なのか?  政府広報を伝達するだけのマスコミの責任か?  選挙で政治家を選んだ国民の責任か? 答えは出ています いま国民に求められているのは、選挙があったら棄権をしないで投票するということです 投票率が低い(=政治に関心が低い)ほど政権与党に有利になることを認識すべきだということです

アニメで 一番傑作だったのは、閻魔様が罪人の舌を抜くとき、何度抜いても新しい「二枚舌」が生えてくる罪人がいて、顔が映し出されると、安倍晋三元総理だったというブラックユーモアです 森友学園、加計学園、桜を見る会など挙げていったらキリがない。嘘の塊りです

現政権に呆れてばかりもいられません 今秋に行われるであろう衆議院議員選挙の投票率を上げることが出来るかどうかが国民に問われています まず菅政権の実態はどんなものかを知る必要がありますが、そのための判断材料として本作は格好の教材になります 一人でも多くの人に観ていただきたい作品です

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