人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ピアニスト阪田知樹 / ピエール・ルメートル著「われらが痛みの鏡」(上・下巻)を読む ~ 「天国でまた会おう」「炎の色」に続く「災厄の子供たち」3部作が完結

2021年08月14日 07時31分42秒 | 日記

14日(土)。昨日、埼玉県S市の菩提寺(曹洞宗 J 寺)に墓参りに行ってきました 新型コロナの発生から拡大に至る間、1度も行っていなかったので、2年ぶりです この1週間 コロナの感染拡大が厳しいので、お寺で妹夫婦と待ち合わせて墓参りを済ませ、実家には寄らずに帰宅しました 行きと帰りは小雨が降っていたのに、なぜか墓参りの時だけ雨が上がりました 普段の心掛けが・・・・・みなまで言うまい

ということで、わが家に来てから今日で2408日目を迎え、トランプ前米大統領の会計事務所に対しトランプ氏の財務記録の一部を民主党主導の下院委員会に提出するよう求めた米連邦地裁の11日の判決を巡り、トランプ氏の弁護団はコロンビア特別区の巡回控訴裁判所に上訴し判決見直しを求めた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプに大統領特権はないって 何度言ったら解るんだ! 国民の義務を果たせ!

 

         

 

昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作りました 3週間ぶりですが、その間 栗原はるみ先生の「うまみ醤油」を冷蔵庫で寝かせておいたので、とても美味しく出来ました

 

     

 

         

 

昨日の日経 夕刊文化欄に「阪田知樹さん 三大コンクールで入賞」という記事が載っていました 超訳すると、

「5月、エリザベート王妃国際ピアノコンクール ピアノ部門で4位に入賞した    世界三大コンクールの一つだが『結果に固執しすぎず演奏の内容にこだわった』。特に自信を持つのがハンガリーの作曲家リストだ。2016年のリスト国際ピアノコンクールでは全審査員一致で優勝した    今回は第1次審査でヴェルディのオペラを題材にリストが作った『リゴレット・パラフレーズ』を、セミファイナルではリストの『ピアノ・ソナタ』を弾いた。ドイツで7年間暮らし、27歳になった 19年に死去した『ウィーン三羽烏』の一人、パウル・パドゥラ=スコダには10年間師事した 今回のコンクールを経て『(音楽家として)方向性は固まってきたのかなと思う』。ヨーロッパの伝統を継ぐ、正統派ピアニストの系譜に連なるつもりだ

阪田さんには、彼のリサイタルの感想をブログに書いてツイッターに投稿した際「いいね」をいただいきました それ以来、親近感を感じるピアニストになっています しかし、彼が10年間、 パウル・パドゥラ=スコダに師事していたことを今回始めて知りました。不勉強が恥ずかしいです 若手の中では応援したいピアニストです

 

         

 

ピエール・ルメートル著「われらが痛みの鏡(上・下巻)」(ハヤカワ文庫)を読み終わりました ピエール・ルメートルは1951年パリ生まれの作家・脚本家。2006年にカミーユ・ヴェル―ヴェン警部シリーズの第1作「悲しみのイレーヌ」でデビュー 2011年に発表したシリーズ第2作の「その女アレックス」は英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞を受賞した 2013年に発表した「天国でまた会おう」はフランスで最も権威のある文学賞「ゴンクール賞」とダガー賞(前掲)を受賞 この作品はアルベール・デュポンテル監督・主演により映画化された 2020年に発表された「災厄の子供たち」3部作=「天国でまた会おう」「炎の色」「われらが痛みの鏡」=の掉尾を飾る本書は刊行されるや大評判を呼んだ

 

     

 

「天国でまた会おう」では傷痍軍人エドゥアールの仮面づくりを手伝っていた少女ルイーズも、今では30歳となり、小学校の教師をする傍ら週に一度、近くのレストラン「ラ・プティット・ボエーム」でウエイトレスをしていた ある日、常連客の一人である老医師ティオリンから多額の報酬と引き換えに奇妙な申し出をされる 裏に何かあると警戒しながらも、ルイーズは彼の待つホテルの一室に赴く。そこから彼女の運命は大きく動き出し、やがて思いもかけない過去の秘密が次々と明らかになっていく

 

     

 

本作にはルイーズ以外にも主人公と言うべき人物が複数登場します 最初はマイアンベール要塞でドイツとの対戦に備えて待機しているガブリエルとラウールの2人の兵士です ガブリエルは常識的な兵士ですが、ラウールは賭博や軍の物資を横流しする闇商売で一儲けを企む小悪党です しかし、彼を探していたルイーズから自分の出生の秘密を聞かされ人生観が変わります もう一人の主役は天才的な詐欺師デジレです 巧みな弁舌によって ある時は政府の役人を騙し、ある時は弁護士に成りすまして陪審員を騙し、ある時は司祭に成りきってデタラメなミサを催して人々を騙すのです   面白いのは、騙された方が、騙されたと思っていないことです    それほどまでに彼は人々の信頼を得ていたからこそ、詐欺行為が成り立っていたのです そして、そろそろ正体がバレそうだと直感すると、人知れず立ち去っていきます 個人的には、本作の中で最も人間的で共感を覚える人物です

上下巻合計で700ページを超える長編ですが、読み始めたら止まらない面白さです 外飲みが出来ない緊急事態宣言のもと、家で読むのに最適な作品です お薦めします

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