人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

サム・メンデス監督「1917 命をかけた伝令」を観る ~ 脅威の超ロング・ワンカット映像:早稲田松竹 / 「新型コロナウイルスはときどき空気感染する」 ~ 米疫病対策センターの見解

2020年10月11日 07時25分22秒 | 日記

11日(日)。昨日の朝日夕刊に「『空気感染』 米でまた見解改訂」という見出しの記事が載っていました    超訳すると、

「米疫病対策センター(CDC)は10月上旬、新型コロナウイルスについて『空気感染はときどきある』と見解を改訂した     この見解を出すまでに二転三転した   CDCは飛沫感染や接触感染が主な感染ルートだという立場を取っており、それは今も変わらない    国立病院機構仙台医療センターの西村秀一・ウイルスセンター長は『飛沫感染や接触感染では説明がつかないケースがたくさん報告されている。ようやくCDCも空気感染を認めざるを得なくなった』と話す。ただ、「『空気感染』という言葉には、遠くまでウイルスが運ばれ感染が広がるというおどろおどろしいイメージがあるが、実際はそうではない」ともいう。ウイルスを含んだ小さな粒子や飛沫が乾いたものが空気中に数分間~数時間残ることがあり、2メートル以上離れていても感染する可能性があるというのが、CDCの指す『空気感染』のイメージだ    西村氏は『日本ではすでに換気の重要性や3密回避が言われてきたので、特に対策は変わらない』と指摘する

要するに自宅から外に出たらマスクをする、ということです 映画館やコンサートホールでは、今やマスクをしていないと入場できません

ということで、わが家に来てから今日で2201日目を迎え、ホワイトハウスは9日、トランプ米大統領が10日にホワイトハウス南庭で公的なイベントを開催し、トランプ氏が建物のバルコニーから数百人を相手に「法と秩序」をテーマに演説すると明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     コロナ陰性が未確認のまま多くの人の前で演説だって? 法と秩序はどこにある!?

 

         

 

昨日、早稲田松竹でサム・メンデス監督による2019年製作イギリス・アメリカ合作映画「命をかけた伝令」(119分)を観ました

第一次世界大戦の真っ最中の1917年4月、フランスの西部戦線では防衛線を挟んでドイツ軍と連合国軍のにらみ合いが続き、消耗戦を繰り返していた そんな中、若きイギリス兵のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン・チャールズ=チャップマン)は重要な任務を命じられる それは一触即発の最前線にいるマッケンジー大佐率いる1600人の部隊に、明朝までに作戦中止のメッセージを届けることだった その部隊にはブレイクの兄も配属されていた この伝令が間に合わなければ味方兵士全員が、撤退と見せかけて反撃に出るドイツ軍の罠にはまって命を落とし、イギリスは敗北することになる タイムリミットが迫る中、2人は命を賭けてミッション遂行のため戦場を駆け抜ける

 

     

 

この映画は、2人の若きイギリス兵が、一触即発の最前線にいる仲間1600人の命を救うべく、重要な命令を一刻も早く伝達するため、様々な危険が待ち受ける敵陣に身を投じて駆け抜けていく姿を描いた作品です

驚くべきは、2人の兵士が上官に呼ばれ塹壕を通って作戦本部まで歩く冒頭のシーンから、最後の伝令をマッケンジー大佐に届けるシーンまで、超ロング・ワンカットで撮影していることです カメラは2人の後をどこまでも追い続けます。いったいどうやって撮影したのか、と驚異と興味を感じます 先日観た「凱里ブルース」でも同様のワンカット映像が見られましたが、この作品はそれを超えています もちろん、超ロング・ワンカットとは言っても、テクニック的には何カ所かで切り、うまくつないでいます その瞬間は塹壕だったり、暗闇だったりします。しかし、それは必要最低限に抑えられていて、ほとんどシームレスと言ってもよいほど切れ目が判らないように撮影されています それはあたかも、このミッションは時間がすべてであることから、カメラを止める余裕はないと主張しているかのようです そのことが、観る側が常に彼らと共に行動しているような臨場感を生み、半端ない緊張感を醸し出しているように思います

意外だったのは、最後まで2人が伝令を最前線に届けるのかと思っていたら途中でアクシデントが起こり、1人が死亡してしまうことです しかし、それが別のドラマを生むことになります

「映画を観ることで戦争を体験する」ような映像体験でした

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