人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

シューベルト「ピアノ五重奏曲 イ長調 ”ます”」他を聴く ~ 第25回 芸劇ブランチコンサート「芸劇 ”シューベルティアーデ” 」 / 飲食時飛沫拡散~隣席は正面の5倍

2020年10月15日 07時20分26秒 | 日記

15日(木)。昨日の日経朝刊に「飲食時飛沫拡散 隣は正面の5倍  ~ 理研が『富岳』で計算」という見出しの記事が載っていました 超訳すると、

「理化学研究所は13日、世界最高の計算速度を誇るスーパーコンピューター『富岳』を使い、飲食時の飛沫の拡散などを計算した結果を公表した 飲食店での食事を想定し、縦60センチ、横1.2メートルのテーブルに4人が座り、一人の発話者がマスクをせずに正面と隣、斜め向かいに座ったそれぞれの人に顔を向けて会話した際のシミュレーションをした その結果、話をする人の正面よりも隣に座る方が、約5倍の飛沫を浴びることが分かった 斜め向かいだと、正面の4分の1にとどまった 湿度が低いと飛沫が小さくなり拡散しやすい結果も出た

この実験のポイントは「顔を向けて会話をした場合」の拡散状況だということです 顔を向けて話をしたら一番近くの人に多く飛沫が届くのは当たり前と言えるでしょう 相手にそっぽを向いて話すのが一番安全かもしれませんが、それでは失礼に当たるので、せいぜい斜め向かい側に向かって話すのがマシだという程度でしょうか

ということで、わが家に来てから今日で2205日目を迎え、トランプ米大統領は13日、納税記録やその他財務記録の開示を求めるニューヨーク州検察当局の召喚状を有効とした下級審の判決について、執行を一時的に停止するよう連邦最高裁判所に申し立てた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     開示されると 政治だけでなくビジネスでも無能だというのがバレるから焦ってるな

 

         

 

昨日は、夕食に「メカジキの照り焼き」「生野菜サラダ」「ジャガイモと玉ねぎの味噌汁」を作り、刺身の盛り合わせとともにいただきました 和食はいいですね

 

     

 

         

 

昨日、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで「芸劇ブランチコンサート『第25回 芸劇”シューベルティアーデ”』」を聴きました このコンサートは当初6月17日に開催される予定でしたが、コロナ禍の影響で延期となった振替公演です プログラムはシューベルト①幻想曲D940(ピアノ連弾)、②ピアノ五重奏曲”ます”です 出演は①のピアノ連弾=清水和音、仲田みずほ、②のヴァイオリン=伊藤亮太郎(N響コンマス)、ヴィオラ=佐々木亮(N響首席)、チェロ=佐山裕樹、コントラバス=新井優香、ピアノ=清水和音です

今回初出演の仲田みずほは東京音大ピアノ演奏家コースを首席で卒業 第33回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリほか受賞歴があります 佐山裕樹は桐朋学園大学チェロ科を首席で卒業。第13回ビバホールチェロコンクール第1位ほかの入賞歴があり、現在、桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマコース在籍中です コントラバスの新井優香は東京藝大器楽科卒業。第9回横浜国際音楽コンクール弦楽部門大学の部第2位などの入賞歴があります

このコンサート・シリーズは、今回から市松模様でなく通常の座席配置に戻りました 結構たくさんの聴衆で埋まっているのを見て、「ああ、これが正常なコンサートのスタイルなんだよな」と思いました

 

     

 

1曲目はシューベルト「幻想曲 D940」(ピアノ連弾)です この曲はフランツ・シューベルト(1797-1828))が亡くなる1828年の初めに作曲されました 当時31歳だったシューベルトが18歳の片思いの相手、エステルハージ伯爵令嬢カロリーネに献呈しました

仲田みずほが第1、清水和音が第2ピアノを弾きます 悲し気な哀愁漂う曲想は、なるほど片思いの無念さが滲んでいるかのようです この曲に限らず、シューベルトの音楽を聴いていると、モノローグ(独り言)を聴いているような感覚になります ほの暗いロマンを湛えた素晴らしい演奏でした

演奏後にトークがあり、清水氏が仲田さんに「シューベルトを演奏してみてどうでしたか?」と訊くと、「やってみると結構難しいところがありました」と答えます。すると、清水氏が「確かに。手が交錯するところがあるし、ペダルが多いし・・・」と解説を始め、仲田さんが聞き役に徹していると、「もっとしゃべってよ」と促します しかし、傍から見ていると司会進行役を兼ねている清水氏がしゃべり過ぎです 話し上手な人は相手が多く話せるように仕向けるものです ピアニストとしてはプロだとしても進行役としては失格です

 

     

 

2曲目はシューベルト「ピアノ五重奏曲 イ長調 ”ます”作品114」です この曲はシューベルトが1819年に作曲、同年ウィーンで初演されました 第4楽章が歌曲「ます  作品32」の主題による変奏曲であることから「ます」の愛称で呼ばれています この曲の大きな特徴は、ピアノ+弦楽四重奏ではなく、ピアノ+ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの編成から成ることと、全5楽章から構成されていることです 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「スケルツォ:プレスト」、第4楽章「アンダンティーノ(主題と変奏)」、第5楽章「アレグロ・ジュスト」の5楽章から成ります

5人の奏者が配置について演奏に入ります 全体を通して聴いた印象は、ヴァイオリン・伊藤とヴィオラ・佐々木のN響コンビが抜群のアンサンブルをリードします 佐山裕樹のチェロは第2楽章、第4楽章を中心に良く歌います 新井優香のコントラバスはチェロに代わって通奏低音を担いますが、5人の中で一番楽しそうに演奏していました 清水和音のピアノはトークと違い、差し出がましさがなく、弦楽器とのアンサンブルに良く溶け込んでいました

仲間内でサロン風にシューベルトの音楽を楽しむ「シューベルティアーデ」に相応しい、楽しく親密なコンサートでした

コメント
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