人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東響第687回定期演奏会(12/5) ⇒ 出演者変更 / ソフィア・コッポラ監督「ヴァージン・スーサイズ」&「ロスト・イン・トランスレーション」を観る ~ 新文芸坐

2020年10月10日 07時24分16秒 | 日記

10日(土)。東京交響楽団から12月5日の第687回定期演奏会の出演者変更通知が届きました 通知ハガキによると、当日予定していた指揮者ミケーレ・マリオッティとピアノ独奏のロベルト・コミナーティは本人の都合により来日できなくなり、代わりに鈴木雅明氏が指揮を、児玉桃さんがピアノ独奏を務めることになったとのこと なお演奏曲目は①モーツアルト「ピアノ協奏曲第21番K.467」②シューベルト「交響曲第8番”ザ・グレイト”」で変更ないとのことです このところ「バッハ・コレギウム・ジャパン」の音楽監督・鈴木雅明氏が在京オーケストラに呼ばれる機会が増えているようです NHK交響楽団の10月度公演はNHKホール、東京芸術劇場、サントリーホールでのコンサートはすべて鈴木雅明氏が指揮をとります 「バッハ・コレギウム・ジャパン」のファンとしては嬉しいのですが、特定の指揮者があちこちのオーケストラで振ることは良いことばかりとは言えないのではないか、と思います 同じ日本人指揮者であれば、先行投資として、もっと若手にチャンスを与えた方が良いのではないかと思うのですが、どうでしょうか

ということで、わが家に来てから今日で2200日目を迎え、米国を代表する医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は7日、トランプ政権の新型コロナウイルスの対応について「危険なほど無能」と指摘し、「彼らに仕事を続けさせることで、さらに何千人もの米国人を死なせるべきでない」と、トランプ氏の再選に反対する論説を発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     無能に加えて コロナの薬漬けになって副作用が心配されるトランプは 危険極まる

 

         

 

昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」「生野菜サラダ」を作りました   唐揚げは娘も私も大好物なので2週間に1度は作ります。ビールが進みます

 

     

     

 

         

 

昨日、池袋の新文芸坐で「ヴァージン・スーサイズ」と「ロスト・イン・トランスレーション」の2本立てを観ました

「ヴァージン・スーサイズ」はソフィア・コッポラ監督による1999年製作アメリカ映画(98分)です

1970年代のミシガン州に住むリズボン家の美しい年子の5人姉妹(テレーズ、メアリー、ボニー、ラックス、セシリア)は、近所の少年たちの一番の興味の的だった 姉妹の厳格な母ミセス・リズボン(キャスリーン・ターナー)は、娘たちの外出をほとんど禁じ、野暮ったくて慎み深い恰好を強制していた ある日13歳の末娘セシリアが手首を切って自殺を図る。なんとか一命を取り止めたが、精神科医から彼女の外界との接触の少なさが原因と指摘された数学教師のミスター・リズボンは妻を説得し、ホームパーティーを開いて男の子たちを招待する しかし、パーティーに馴染めないセシリアは2階から飛び降り自殺を図り死んでしまう その後、4人は学園祭のパーティーに招かれたが、ラックス(キルステン・ダンスト)だけがその夜 家に戻らなかった    それをきっかけに、4人は家から出してもらえなくなる。そして、彼女たちはそれぞれ命を絶つ   ヘビトンボが上空を舞う6月のことだった

 

     

 

この映画は、アメリカの作家ジェフリー・ユージェ二デスが1993年に発表した「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」をもとに、ソフィア・コッポラが映画化したものです

分からないのは、なぜ4人揃って自殺をしなければならなかったのか、ということです 確かに家に幽閉され、学校にも行けず、大好きなロックのレコードも捨てられたりしたら、いつかは欲求不満が爆発するだろうと思います。しかし、それが親に向かわず、自分自身を消す方向に動くというのは順番が違うような気がします この映画は、少年たちの回想によって語られているので、少女たちの自殺を通して描いた、少年たちの物語でもあると言えるのかもしれません

 

         

 

「ロスト・イン・トランスレーション」はソフィア・コッポラ監督による2003年製作アメリカ映画(102分)です

CM撮影のために東京にやってきたハリウッドの初老の男優ボブ・ハリス(ビル・マーレイ)。カメラマンの夫に同行して東京にやってきてホテルの部屋で過ごす若い妻シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)。2人はホテルのバーで出会い、お互いの生活や結婚、不眠について語り合う それからホテル内で顔を合わせるうちに親しくなっていく。年齢も性別も違う2人が夜の都市を彷徨い、そして別れの時がくる

 

     

 

この映画は、コッポラ自身が若い頃に日本に滞在したことがあり、その体験をもとにした半自伝的作品だと告白しています

トランスレーション(translation)は翻訳と言う意味ですが、この映画のタイトルは「翻訳不能」とでも訳せばよいのか 「言語だけでなく、夫と妻、男と女、老人と若者など、現代社会における人間関係の相互理解の難しさ」をテーマにしているとのことです 冒映画の冒頭は、ボブがサントリーウイスキー「響」のテレビCMを撮影しているシーンですが、ディレクターが日本語で『響』は高級ウイスキーだから、それらしく台詞を言って演技をしてほしいということを長々と注文を付けると、通訳の女性が「台詞をもっとゆっくりと」とだけ訳します ボブが通訳に「彼はもっとたくさんしゃべっていたようだが?」と訊いても無視されます これは言語上の翻訳の問題です

可笑しかったのは、しゃぶしゃぶを食べた翌日、二人は「昨夕の料理はひどかったね。自分で料理させるんだもの」と語り合っていたことです これはtranslationというよりも食文化の違いですね

この映画は東京が舞台なので、今から17年前の新宿や渋谷や秋葉原などの様子がそのまま映し出されていて、懐かしく思いました

ボブとシャーロットの関係っていいな、と思います ボブが帰国のためタクシーで空港に向かう途中、街中でシャーロットの姿を見つけて、タクシーを降りて彼女に声をかけ、人混みの中で彼女を抱きしめ、彼女の耳元で何かを囁くと、シャーロットは涙を浮かべて頷きます それから ボブはシャーロットにキスして、タクシーに戻り、空港へ向かいます

あのシーンでボブはシャーロットに何を囁いたんだろうか? ものすごく印象に残るシーンです ソフィア・コッポラは素晴らしい映画を残したな、と思います

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