人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ビー・ガン監督「ロングデイズ・ジャーニー」&「凱里ブルース」を観る ~ 驚くべきノンストップ映像:早稲田松竹

2020年10月01日 07時20分05秒 | 日記

10月1日(木)。今日から10月です。朝晩を中心に日に日に寒くなってきます お互いに風邪をひかないように気をつけましょう

ということで、わが家に来てから今日で2191日目を迎え、11月の米大統領選に向け、共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領による初めてのテレビ討論会が29日夜、オハイオ州クリーブランドで開かれたが、トランプ氏がバイデン氏の発言を遮って頻繁にヤジを飛ばす一方、バイデン氏が「あなたは米国史上,最悪の大統領だ」と批判するなど、お互いに不規則発言が続いたため、司会役のFOXニュースのキャスター、クリス・ウォレス氏が「私が司会者です。質問を聞いてください」と何度も注意した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     相次ぐ暴露本の発刊や 税金逃れの発覚などで 追い詰められた トランプのアガキだ

     

         

 

昨日、夕食に「豚肉と大根の炒め煮」と「生野菜とタコと卵のサラダ」を作りました 卵は、娘が ぬか漬け にした 半熟ゆで卵 ですが、これが まさか の絶品です

 

     

 

         

 

昨日、早稲田松竹で中国の新世代監督ビー・ガンによる映画「ロングデイズ・ジャーニー」と「凱里ブルース」の2本立てを観ました

「ロングデイズ・ジャーニー」は、ビーガン監督による2018年製作中国・フランス合作映画(138分)です

父親の死をきっかけに、何年も距離を置いていた故郷の凱里(かいり)へ戻ったルオ・ホンウは、そこで幼馴染みの白猫(あだ名)の死を思い起こす 同時に、ルオの心をずっと捉えて離れることのなかった、ある女性のイメージが付きまとう 香港の有名女優と同じワン・チーウェンと名乗った彼女の面影を追い、ルオは現実と記憶と夢が交わるミステリアスな旅に出る

 

     

 

ビー・ガン監督による第2作に当たるこの映画は、オリジナルでは、途中で3Dのワンシークエンスショットが入るという演出があります 物語の中盤で主人公が映画館に入ってから、現実と記憶と夢が交錯する世界に入り込みますが、観客も3Dメガネを装着しその世界を追体験できる仕組みになっているのです 残念ながら早稲田松竹での上映は通常スタイルになっています しかし、まさに主人公が映画館に入ったところから始まる一連のエピソードは、ほとんどカットなしでカメラが主人公をどこまでも追っていきます。これはすごいと思いました

物語は、特に大きな事件が起こるわけでもないのに、観終わってからいくつかのシーンが目に浮かぶ不思議な映画でした

 

         

 

「凱里ブルース」はビーガン監督による2015年製作中国映画(110分)で、同監督による初長編監督作品です

シエンは、凱里(かいり)にある霧に包まれた小さな診療所に勤務し、幽霊のように毎日を送っていた 刑期を終えて、凱里に帰った時には妻はすでにこの世になく、かわいがっていた甥も何者かによって連れ去られてしまった シェンは甥と同じ診療所で働く年老いた女医のかつての恋人を捜す旅に出る その途上で立ち寄ったダンマイという名の村は、過去の記憶、現実、夢が混在する不思議な村だった

 

     

 

この映画でも、驚くのはカメラが止まらないことです カメラはシエンを追いますが、途中で別の人物が登場すると、今度はその人物を追っていきます すると、その人物の行先に再びシエンが登場し、新たな展開を見せます。そうすることによって人と人との和が広がっていきます 私が一番驚いたのは、シエンや他の登場人物が、歩こうが、車に乗ろうが、舟に乗ろうが、まったく映像がぶれないままノンストップでカメラに収めていることです いったいどうやって撮ったのか、と疑問と興味が湧いてきます

カメラは被写体を変えながら物語を紡いでいきますが、カメラに追われる”主人公たち”の人生があれば、カメラに追われない人たちの人生もある カメラが追わなくなった”主人公たち”の人生は続いている。凱里では ごく普通の名もなき人たちが普通の生活を営んでいる。そんな当たり前のことが描かれています

凱里はビー・ガン監督の生まれ故郷とのことで、出演者の大半が監督の家族や親せき、友人などだそうです 映像を観ると、キャスティングを含めて「お金をかけていない」映画であることがよく分かります CGを駆使したハリウッド映画とは正反対にある作品ですが、映画の面白さって、お金をかけて派手に見せるだけではないことを教えてくれる映画でした

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