人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「スポットライト 世紀のスクープ」を観る~ギンレイホール

2016年08月18日 07時52分16秒 | 日記

18日(木).わが家に来てから690日目を迎え,リオ・オリンピックの卓球女子で日本チームが銅メダルを獲得したニュースを見て,リーダーの福原愛選手に成り代わって勝利のメッセージを送るモコタロです

 

          

           リオの空から皆さんにお届けします 愛の卓球便で~す!

 

  閑話休題  

 

昨日,夕食に「豚肉の生姜焼き」,「生野菜とタコのサラダ」,「冷奴」,「もろきゅう」を作りました.夏メニューです

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

昨日,神楽坂のギンレイホールで「スポットライト  世紀のスクープ」を観ました これはトム・マッカーシー監督による2015年アメリ映(128分)です

 

          

 

時は2002年1月,米国の新聞「ボストン・グローブ」は,カトリック教会の神父による児童への性的虐待を 教会が組織ぐるみで隠ぺいしてきたという衝撃的なスキャンダルをスクープし報道した なぜ,そのような許されない罪が長年の間黙殺されてきたのか? 自社の購読者の半数以上がカトリック信者であるという実態の中で,『スポットライト』という名の特集記事を担当する記者たちは,正義感を持って教会というタブーに切り込むことになるが,被害者が多くを語りたがらない高い壁を乗り越えなければならない 記者たちは根気よく被害者に取材をかけるとともに,過去の新聞記事,資料に当たり,当時の被害者の弁護士に働きかけ,闇の中の真実を白日の下にさらすことに成功する 

この映画は,新聞による「調査報道」の成功例として歴史に残る大スクープを描いたものです

 

          

 

カトリック教会という一大勢力の恥部を暴き出すことについて,「これを報道することによって生じる責任は誰が取るのか?」という質問を受けた「スポットライト」の記者は「それでは,これを報道しないことによって生じる責任は誰がとるのか?」と反論します これこそジャーナリズムの精神です 政府や警察が発表することを書くことだけが新聞をはじめとする報道機関の役割ではないはず.教会を含めて権力は自分たちに不利なことを隠ぺいする傾向があります.それを地道な調査報道によって真実を国民に明らかにし,再発防止に資するのが本来の報道機関の役割です

この報道の翌月の2月初旬,ローマ法王庁はこの作品の上映会を主催し,また アカデミー賞授賞式の翌日,バチカンの日刊紙の一面に『本作が被害者の痛みを世に広めた』という称賛の言葉が掲載されたとのことです ボストン・グローブの『スポットライト』チームは『ペンは剣よりも強し』という格言を身を持って証明したのです

「スポットライト」は「マネー・ショート」と2本立てで26日(金)まで神楽坂のギンレイホールで上映中です 本当の勇気とはどんなものか を知る意味でも,強くお薦めします

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする