人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」「スティーブ・ジョブズ」を観る~早稲田松竹

2016年08月02日 07時24分11秒 | 日記

2日(火).わが家に来てから674日目を迎え,白ウサちゃんと東京都知事選の立候補者を振り返って,感想を述べているモコタロです

 

          

            今年もマック〇〇が立候補してたな マックは後で出てくるよ

 

  閑話休題  

 

昨日は,夕食に「豚もやし炒めのおろしポン酢かけ」「小松菜のお浸し」「生野菜とタコのサラダ」「冷奴」を作りました 「豚もやし~」は,もやしのヒゲを取り除くのが結構面倒でしたが,出来上がりを見ると,取っておいて良かったと思います

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

昨日,早稲田松竹で「マネー・ショート 華麗なる大逆転」と「スティーブ・ジョブズ」の2本立てを観ました 「マネー・ショート」は監督・脚本 アダム・マッケイによる2015年アメリカ映画です

 

          

 

この映画は,アメリカのサブプライム・ローンの破たんによる「リーマンショック」の裏側で,いち早く経済破たんの危機を予見し,空売りを通じてウォール街を出し抜いた4人の男たちの実話を描いています

時は2005年のニューヨーク.金融トレーダーのマイケルは,住宅ローンを含む金融商品が債務不履行に陥る危険性を銀行や政府に訴えるが,まったく相手にされない そこで「CDS=クレジット・デフォルト・スワップ」という,債券価格が下がれば下がるほど儲けが出る金融取引をウォール街の金融機関に持ち掛け,彼らを出し抜く計画を立てる そして,ついに2008年に住宅ローンの破たんに端を発した市場の崩壊の兆候が表れる

この映画を観て思うのは,「バブルの絶頂期においては,誰も株や債券が暴落するとは思っていない.いや,実際には思いたくない 信用格付けが異なる金融商品が複雑に組み合わされたサブプライムローンの仕組みを理解したうえで住宅を買った人はほとんどいなかったのではないか.高く買っても,より高く売り抜ければ勝ちだ,と思っていたのではないか」ということです.これはかつて日本が経験したバブルそのものでした

もう一つ「ああ そうだったのか」と思ったのは,低い信用格付けを巧みに組み込んだ金融商品が暴落しても,スタンダード&プアーズ(信用格付け会社)は評価を下げなかったために,債券所有者は「格付けが高いからまだ大丈夫だ」と思い込み,犠牲者が広がったということです

この映画では,最後に「最近 同じような金融商品が売り出されている」と警告しています アメリカは,ウォール街は,日本に学ばず,リーマンショックにも学ばない,ということでしょうか 

2本目の「スティーブ・ジョブズ」は監督・製作 ダニー・ボイルによる2015年アメリカ映画です この映画は,アップルの共同設立者スティーブ・ジョブズの生きざまを描いた伝記ドラマです

 

          

 

スティーブ・ジョブズは1984年に「マッキントッシュ」を,88年に「NeXT Cube」を,98年には「i Mac」を世界にリリースし現代社会に大きな衝撃を与え続けてきました この映画では,この3つの新作発表会に焦点を当て,伝説のプレゼンテーションの舞台裏を描いています

映画の中で,ジョブズが指揮者の小澤征爾に「演奏家と指揮者の違いは何か?」と問うた時,小沢は「演奏家は楽器を演奏する.指揮者はその演奏家を指揮する」と答えたエピソードが紹介されています.このシーンは『新商品を開発するのでなく,新商品を開発する一連の作業を指揮するのが自分の役割である』ことを主張しています エンジニアではなくマネジャーやコーディネーターに近いかもしれません 映画の中で一番印象に残るシーンでした

 

          

コメント (2)
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