人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

エピス・クァルテットでモーツアルト「弦楽四重奏曲第15番」,ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第15番」を聴く

2016年08月19日 07時38分36秒 | 日記

19日(金).わが家に来てから691日目を迎え,リオ・オリンピックのレスリング女子陣の活躍に,謎かけで迫るモコタロです

 

          

            レスリング女子陣の相次ぐ金メダルと掛けて何と解く?

           チャップリンの有名な映画と解く

           そのココロは?

 

          

                   「黄金強時代」

                    おあとがよろしいようで・・・・・

 

   閑話休題  

 

昨夕,虎ノ門のJTアートホール”アフィニス”でエピス・クァルテットの「ベートーヴェン後期作品への挑戦Vol.3」公演を聴きました プログラムは①モーツアルト「弦楽四重奏曲第15番ニ短調K.421」,②ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第15番イ短調」です 「エピス」とはフランス語で「香辛料」という意味だそうです.メンバーは第1ヴァイオリン=須山暢大(群響ほか客員コンマス),第2ヴァイオリン=村津瑠紀(藝大フィルハーモニア第2ヴァイオリン首席),ヴィオラ=村田恵子(都響奏者),チェロ=伊藤文嗣(東響首席)です

 

          

 

エピス・クアルテットの演奏を聴くのは今回が2度目です.そもそもこのユニットを聴こうと思ったのは,チェロの伊藤文嗣が東京交響楽団の首席で,定期公演で彼のソロ・パートの演奏を聴いてなかなか良いなと思ったからです

第1ヴァイオリンの須山暢大(のぶひろ)は1987年,東京都出身.東京藝大卒.第1回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール第2位入賞.現在,群馬交響楽団,京都市交響楽団等のコンサートマスター,首席奏者として活躍しています

第2ヴァイオリンの村津瑠紀(たまき)は兵庫県生まれ.東京藝大を首席卒業.同大学院修了.現在,東京藝大非常勤講師,藝大フィルハーモニア第2ヴァイオリン首席奏者として活躍中です

ヴィオラの村田恵子は兵庫県出身.東京藝大大学院修了.第4回日本アンサンブルコンクール最優秀賞受賞.現在,東京都交響楽団ヴィオラ奏者として活躍しています

チェロの伊藤文嗣は1986年神奈川県出身.東京藝大大学院修了.第9回ビバホールチェロコンクール第2位入賞.現在,東京交響楽団首席ヴィオラ奏者として活躍中です

 

          

 

自由席のため早めに並びました.その結果,センターブロックの前から2列目右通路側を押さえました 4人の奏者が登場し早速1曲目のモーツアルト「弦楽四重奏曲第15番ニ短調K.421」の演奏に入ります この曲はハイドンに捧げたいわゆる”ハイドン・セット”の6曲の弦楽四重奏曲のうち,唯一の短調作品です 第1楽章「アレグロ・モデラート」,第2楽章「アンダンテ」,第3楽章「メヌエット(アレグレット)」,第4楽章「アレグレット・マ・ノン・トロッポーピウ・アレグロ」から成ります

第1楽章の冒頭を聴いた時,「何と悲しい曲なんだろう」と思わず心の中で嘆息してしまいました.この曲は全楽章を通して悲愴感に満ちていますが,4人はモーツアルトの抱える哀しみを心の底から滲み出していました

休憩時間にロビーに出ると,東京交響楽団のチェリストでマドンナ的な存在のHさんの姿が見えました 他にも伊藤氏の同僚が来ていたようです

休憩後はベートーヴェン「弦楽四重奏曲第15番イ長調」です 番号は15番ですが,12番から16番までの後期弦楽四重奏曲のうち2番目に作曲された作品です ベートーヴェンはこの曲の作曲中に病に倒れ,作曲を中断しなければなりませんでした.重病からの回復後,再び作曲に取り掛かった際に,「病癒えた者の神への聖なる感謝の歌」として第3楽章「アダージョ」を書きました

4人の演奏で特に印象に残るのは,第2楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の中盤で,バグパイプのような音を出す箇所がありますが,素晴らしい響きでした そして,第3楽章の緩徐楽章です.ベートーヴェンはこの楽章で「神への感謝」を表明しましたが,4人の演奏でこの曲を聴くわれわれはベートーヴェンへの感謝を表明したい想いです 本当に素晴らしい曲,素晴らしい演奏でした

この4人は息がピッタリです.次のコンサートが楽しみです

 

          

 

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