人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

米澤穂信著「リカーシブル」を読む~中学1年生の少女の成長物語

2016年08月13日 07時46分15秒 | 日記

13日(土).わが家に来てから685日目を迎え,リオ・オリンピックでの日本選手の活躍に喝さいを送るモコタロです

 

          

            体操に続いて 水泳も頑張ってるなあ  次は何かな?

 

  閑話休題  

 

昨日は夕食に,勝浦在住の大学時代の友人S君が送ってくれた「鯵」を焼き,刺身で「海鮮丼」をつくりました あとは「野菜とタコのサラダ」,「冷奴」,「アサリの味噌汁」です

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

米澤穂信著「リカーシブル」(新潮文庫)を読み終りました 著者の米澤穂信は,作品が文庫化されるたびにこのブログで取り上げてきたので,もうご存知だと思います 簡単に経歴をご紹介すると,1978年岐阜県生まれ,2001年『氷菓』で角川学園小説大賞奨励賞を受賞し作家デューしました.11年には『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞を受賞しています

 

          

 

ハルカは中学進学と同時に母と弟とともに坂牧市に転居してきた.まもなくハルカは3つの謎に遭遇する 一つは小学3年生のサトルが予言めいたことを口走るようになったこと,二つ目はこの街には何度も生まれ変わるタマナヒメという謎の存在の伝承があり,現在も姫がいるということ,三つめは かつてこの街で高速道路を誘致するための報告書が紛失し,それに関わった人物が死亡したということ

ハルカは父親の連れ子で,母親と弟とは血が繋がっていない.父親は横領事件で失踪したため,母親が子供たちを連れて故郷の坂牧市に戻ってきたのだった 母親の故郷に引っ越してきたサトルは なぜ予言めいたことを口走り,予言をなぞるかのように事件が相次ぐようになったのか・・・・そこにはタマナヒメ伝説と高速道路誘致報告書の紛失が微妙に絡んだカラクリが隠されていた 中学生ハルカは自分の立場を見据えながら しっかりと謎の解決に挑んでいく

この作品で描くヒロインのハルカは強い少女です 彼女は,父親が横領で失踪したこともあり,必ずしも大人が正しいとは思っていないし,大人が自分を守ってくれるとは限らないことを理解しています そのうえで,実際には赤の他人の弟サトルを守ろうと健気に行動します

読後の感想を言えば,中学1年生の少女に与える役割としては,あまりにも酷なのではないか,という感じがします ただ,それが米澤穂信らしいと言えばその通りなのかもしれません

コメント
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