人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

フェスタサマーミューザ・フィナーレコンサート「華麗! 豪快! 爽快!」を聴く~秋山和慶+東響

2016年08月12日 08時08分34秒 | 日記

12日(金).スマホは1年半前に買った「エクスペリア」を使っていたのですが,一昨日,メールに写真を添付してブログのアドレスに送ろうとしたら,宛名リストがワンタッチで開けず,写真添付のマークを押してもまったく反応がありませんでした いったん,電源を切って再起動してみてもダメでした ヘタをするとお盆前の最悪のシーズンに修理に出さなければならなくなるか,と恐れました まず すぐに直るものかどうか,地元巣鴨のソフトバンク・ショップに持っていって見てもらいました.するとやはり修理になるのでモノを預かることになるということでした.それと同時に機種変更も選択肢である旨の提案を受けました

現在の「エクスペリア」の割賦返済が半年残っているので最初の半年は若干高くなるが,その後は下がるとのことでした 実は,私も機種変更を考えていて,条件次第ではアイフォンに変更しようと思っていたのです.そもそも「エクスペリア」を選んだのは画素数が圧倒的に大きかったのでブログ用の写真がきれいに撮れるというのが一番の理由でした しかし,実際に使ってみると,娘がアイフォンで撮った写真の方がエクスペリアで撮った写真よりもきれいに撮れているのです そういうこともあって,ソフトバンクの担当者と話しているうちに,やはり変更しようと思うようになり,その場で決断しました データの移管等で,手続きに2時間を要しました.子供たちはアイフォン5で,私がアイフォン6になります 

ということで,下のモコタロの写真が一番最初にアイフォン6で撮り,toraブログ・アドレスに送信したものです  2枚目以降の写真はエクスペリアで撮ってtoraブログあて送信のうえ保存しておいたものです

わが家に来てから684日目を迎え背中が痒いのでキンカンを舐めているモコタロです

 

          

             背中が痒いのに どーして キンカンを舐めなきゃならないんだよ!

 

  閑話休題  

 

昨日,ミューザ川崎で「フェスタサマーミューザ・フィナーレコンサート『華麗! 豪快! 爽快』」公演を聴きました プログラムは①バーンスタイン「キャンディード」序曲,②シルクレット「トロンボーン協奏曲」,③ベートーヴェン「交響曲第7番イ長調」です.②のトロンボーン独奏は中川英二郎,管弦楽は東京交響楽団,指揮は桂冠指揮者・秋山和慶です

 

          

 

午後3時からの本公演に先立って,午前11時半から同じ会場で公開リハーサルが開かれました 今回は前半に2階右サイドの席で聴くことにしました.ヴィオラ奏者の背中を見る感じです オケのメンバーは思い思いのラフなスタイルで臨みます

指揮者とトロンボーン独奏の中川英二郎がラフなカジュアルなスタイルで登場,最初にシルクレット「トロンボーン協奏曲」の仕上げ練習に入ります 秋山氏が指揮台から「おはようございます」と挨拶するとオケは全員が立ち上がって「おはようございます」と挨拶します こういう風景は初めて見ました.両者に敬意に基づく信頼関係が築かれているのでしょう 3つの楽章を通して演奏,その後,数か所おさらいをしました.曲が終わるとソリストが引き上げ,バーンスタインの「キャンディード」序曲に入ります フィナーレ・コンサートの幕開けに相応しい明るく元気になる曲です

ここで15分の休憩がありましたが,その間に,2階の反対側の席に移りました 後半はベートーヴェン「交響曲第7番」の仕上げ練習に入りました 第1楽章は通して演奏,第2楽章以降は途中で止めて修正点を指摘し,次に移りました 全体的に仕上がっている様子で,全体で1時間半で終了しました.ミューザはどこで聴いてもそれなりにバランス良く聴こえる素晴らしいコンサートホールだとあらためて思いました

 

          

 

さて本番です.自席はこの日が最後となる2階CA6列53番です.会場はほぼ満席です 1曲目はバーンスタインの「キャンディード」序曲です.この曲はリリアン・ヘルマンが脚本を担当した「キャンディード」の序曲で,1956年に初演されました 活発な主人公キャンディードが動き回るシーンが頭に浮かぶほど元気溌剌な曲です.秋山+東響は快活で引き締まった演奏を展開しました

2曲目はシルクレットの「トロンボーン協奏曲」です この曲はユダヤ系の作曲家で,バーンスタインより若干先輩格のシルクレットが作曲し,1945年にアメリカを代表するジャズのトロンボーン奏者トミー・ドーシ―によって初演されました

第1楽章を聴いて,同じユダヤ系の作曲家でオーストリアからアメリカに亡命し,数多くの映画音楽を作曲したコルンゴルトの曲想に似ているな,と思いました しかし,第2楽章,第3楽章と聴くうちに,ジャズ特有のスウィング感が目立ち始め,やっぱりジャズの人だなあ,と思いました 5歳でトロンボーンを始め,世界的に活躍する中川英二郎のスィング感溢れる演奏は実に見事でした

 

          

 

休憩後はベートーヴェンの「交響曲第7番イ長調」です この曲の第1楽章は「のだめカンタービレ」で使われ,にわかクラシック・ファンを拡大した功績があります.音楽の3要素=「リズム」「メロディー」「ハーモニー」のうち 最も原始的に人間の心に訴えかける「リズム」を強調した曲です 初演は1813年,今から200年以上前のことですが,当時の聴衆が初めてこの曲を聴いた時どう感じたでしょうか! おそらく,今まで聴いたことのない「現代音楽」と捉えたことでしょう

秋山和慶のタクトで第1楽章が開始されます.秋山氏の一番良いところは,どの曲でも出だしが気迫に満ちていることです 演奏する側で終始素晴らしいパフォーマンスを見せていたのはオーボエの荒絵理子,フルートの相澤政宏です これこそが首席の演奏です.コンマスの水谷晃が率いるヴァイオリン・セクションをはじめとする弦楽器群も管楽器群に負けず劣らず気迫に満ちた演奏を展開します

この曲で私が一番の聴きどころとしているのは第4楽章のフィナーレ部分のコントラバスの重低音です さすがは秋山和慶です.バランスを取りつつ思う存分鳴らしてくれました

演奏が終わるとすぐに会場いっぱいの拍手とブラボーがステージを取り囲みました 何度もカーテンコールがあり,秋山+東響はアンコールにベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」から「行進曲」を軽快に演奏し,フィナーレコンサートを締めくくりました このアンコールは予想外の選曲でした

これで7月23日から昨日まで開かれてきた「フェスタサマーミューザ」も終わりました 今年は11公演聴きましたが,この間の川崎までの交通費は1万円ちょっとでした.やっぱり川崎は遠いです

毎回私の右隣りの席で聴いていた高齢男性は,いつもアンコール前に席を立ってしまうのですが,昨日は帰り際に「それじゃ,来年もよろしく」と言って笑顔で去って行きました お互いに名前も素性も知りませんが,短いながらも毎回クラシック談議ができて楽しかったです 1年後にまた再会出来たらいいなと思います

 

          

コメント (2)
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