人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

バッハ・コレギウム・ジャパン~新年度定期公演スタート!

2011年06月23日 06時57分59秒 | 日記
23日(木).昨夕初台のオペラシティ・コンサートホールでバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の新年度第1回目のコンサートを聴きました.前年度最後の2月度コンサートに行けなかったので,ほぼ半年ぶりに聴きました.BCJは10年以上前からJ.S.バッハのカンタータ全曲演奏会を続けていますが,今回が第60回目です.私はこのうち50回位聴いたことになるでしょうか・・完結まであと2年ですが,最後まで付き合います これからは同時並行で世俗カンタータのシリーズが始まるということで,これも楽しみです 演奏に先立って,指揮の鈴木雅明氏がマイクを持って登場し,あいさつしました.

大地震の3日後の3月14日にBCJはアメリカにコンサート・ツアーに出かけた.カーネギー・ホールやエール大学などでJ.S.バッハの「ロ短調ミサ曲」を演奏したが,各地で自主的にチャリティー・コンサートと位置づけて,聴衆に呼びかけて義援金を集めてくれた.われわれ音楽家が何が出来るかいろいろ考えたが,まず音楽の力を示すこと,そして出来る限りの義援金を集め被災者に届けることとした.ご理解とご協力をお願いしたい.

正規プログラムに先立って,震災犠牲者を悼んで,黙祷に続いて①バッハ「オルガン・コラール”我ら苦難の極みにある時も”」②同「モテット”おおイエス・キリスト,わが命の光よ”」が演奏されました

プログラム前半は①カンタータ第192番「いざ,すべての者よ,神に感謝せよ」②カンタータ第195番「義しき者に光は幾度となく差し昇り」,後半は①カンタータ第157番「あなたを離しません,私を祝福して下さるまでは!」②カンタータ第120番a「主なる神,すべてを司る者」の計4曲です.カンタータにもいろいろありますが,個人的にはトランペットが活躍する明るく躍動感のある曲が好きです この日の演目では195番と120a番です.とくに120a番を聴いていたとき,どこかで聴いたことのあるメロディーが流れてきたので,何だったかと思い巡らせましたが,後でプログラムで確かめたら「第4曲シンフォニアはBWV29/1と同じ作品(無伴奏バイオリン・パルティータ第3番BWV1006/1に基づく)ということがパート譜と総譜の断片から明らかである」とあったので,なるほどそうか パルティータか,と納得しました.

今回が新年度第1回目ということで,気がついたのは客層が変わったということです 定期会員の何割かが入れ替わったのではないか,しかも会員が少し減少したのではないか,と思います それは演奏者が舞台に登場する際の拍手の大きさでわかります.これまでは演奏者に敬意を表してもっと情熱的に拍手をしていたように思います.今回はちょぴり冷めた反応というか,拍手が少なかったように思います.いずれ回を重ねるに連れて,BCJの底力を認識させられるようになれば,自ずと拍手も心のこもった情熱的なものになるでしょう

それにつけても,バッハ・コレギウム・ジャパンは世界に通用する古楽器とコーラスの専門家集団です.バイオリンの若松夏美,高田あずみ,オーボエの三宮正満,チェロの鈴木秀美,フルートの前田りり子,菅きよみ,オルガンの今井奈穂子といったメンバーは超一流の古楽器奏者です

また,毎回登場するソリストも超一流です.今回は,ソプラノのブラシコバ,テノールのゲンツ,バスのペーター・コーイ,アルト(男性)のダミアン・ギヨンでしたが,合唱とともに素晴らしい歌声で,特徴はノン・ビブラートです.

いつも30分前に開場するので,その時間には入場して1000円のプログラムを購入して読むのですが,開演の7時までにとても全部は読み切れません.専門的な解説がふんだんに盛り込まれているせいもあるでしょう.少しでも作品を理解したうえで聴きたいと思うので,休憩時間も含めていつも必死になって読んでいます



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