人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

メト・オペラ来日公演出演者変更!ゲルブ総裁決意を語る

2011年06月01日 22時18分54秒 | 日記
1日(水)。今朝の朝日の案内広告を見て唖然としました 「謹告メトロポリタン・オペラ日本公演出演者変更のお知らせ」(ジャパン・アーツ)とあります。

アンナ・ネトレプコとジョセフ・カレーヤが、原発事故の影響を懸念し、来日を取りやめることになった。キャストが次のように変更になる。「ラ・ボエーム」ネトレプコ→フリットリ、カレーヤ→アルバレス、「ドン・カルロ」フリットリ→ポプラフスカヤ、「ランメルモールのルチア」カレーヤ→ビラゾン。

恐れていたことが現実になってしまいました。何のために「ラ・ボエーム」のチケットを買ったのだろうか64,000円も出して。言うまでもなくネトレプコのミミが聴きたかったからです。フリットリが代演だからしかたないか・・・でも、やっぱりネトレプコを聴きたかった(記憶に間違いなければ)彼女も母親になったから仕方ないか・・・・でも、それを言うなら「ルチア」を歌うダムラウだって母親になったばかりのはずなのに予定どおり来日する。やっぱり割り切れないなあ

同じ朝日の紙面にメト・オペラのピーター・ゲルブ総裁のインタビュー記事が載っています。彼は放射能研究の権威に独自に調査を依頼し、詳細な放射能の分布図をつくり「被曝のリスクは極めて低い」と来日メンバーに説明したとのこと。それでもカウフマン、ネトレプコ、カレーヤがキャンセルを表明してしまった。総裁就任から5年で今回の公演が”最大の挑戦”と語っています。「私たちの決断が、日本の現状を世界に正しく伝える一翼になることを祈っている。芸術の真の力を示す歴史的な公演にしてみせる」と決意を述べています。

彼の決断と説得がなければ、来日公演自体がキャンセルになる恐れがあったことがわかります。その意味ではゲルブ総裁に感謝しなければなりませんこれ以上の代演が出ないことを祈るばかりです



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