人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

マリア・カラスの魅力

2011年06月05日 09時20分34秒 | 日記
5日(日).今月は5本のオペラを観に行くので,先週から予習をしています.手元のCDの解説を読んで音楽を聴いてメロディーを頭に叩き込んでおくのです オペラは聴きに行く順にプッチーニ「マダム・バタフライ」,同「ラ・ボエーム」,ベルディ「ドン・カルロ」,ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」,ベッリーニ「ノルマ」です.

予習のために聴いているCDは「ドン・カルロ」を除いて,すべてマリア・カラスがヒロインを歌っているディスクです 名の知れたオペラでマリア・カラスが歌っているCDはほとんど持っています.オペラの「アリア集」等を含めてざっと80枚くらいでしょうか.LPもありますが,面倒なので数えません

カラスは決して美声ではありません.知人などは「”マリア・カラス”の声は,”まるで烏”だ」と悪口を言っているくらい,ソプラノでも低く,ドスが効いているといっていいほどです.声が美しく歌も上手なソプラノ歌手は他にいくらでもいます.それでもマリア・カラスに引き付けられてしまう,彼女の魅力は何でしょうか

一つだけ言えるのは,他の歌手でオペラのアリアを聴いても誰が歌っているのか判別できない場合が多いのに,カラスが歌っているときには,すぐにカラスだと分かる,それほど個性的な声と歌い方の持ち主だということです.

彼女は最初すごく太っていたのですが,奮闘努力の結果,痩せて美しくなり,挙動のすべてが世界のマスコミの話題になる世紀のプリマドンナとして”戦後の歌劇黄金時代”の中心となりましたが,77年9月に亡くなりました.

「紀元前BC」「紀元後AD」をオペラ界に当てはめて言われるのは「BC・ビフォア・カラス」「AD・アフター・ディーバ(歌姫)」という言葉です.「カラス以前,カラス以後」それほど彼女の存在は大きいのです いま,プッチーニ「ラ・ボエーム」のミミのアリアが流れていますが,思わず聴き入ってしまいます

コメント
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