早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

2005年02月24日 03時52分18秒 | 読書
メダカは5年生きる。マスが18年、イワナが20年、ウグイ30年、コイ40年…。アユは1年の命である。そのアユの1年がどれだけ短いものか…!
秋に生まれた幼いアユが海に下り冬を越す。春になって川を遡って短い夏を間に大急ぎで育って秋にはもう産卵をして死んでゆく。こんな忙しない一生を送るのがアユの運命だ。
アユの好物の水あかが一番沢山生えるのも夏の間でアユはその水あかを朝から晩までがつがつ食んで六月六寸、七月七寸、八月八寸と言われるほど早く成長していく。
一年を限られた命なのに、のんべんだらりと過ごしてはいられない。
敵が自分の縄張りの水あかを狙って侵入して来たら、目の色をかえて追い払うのも当たり前。
この九頭龍川の鮎のように精一杯生きて欲しい。
九頭龍川 大島昌宏


 鮎を思うと、どんな境遇にいようとどんな辛い状況であろうと、命が1年だと思えば何でも耐えられるし、どんなことでもできる。すべて運命だと思って命かけてこの1年を懸命に生きるしかない。と鮎を見るとそう思う。