武士道（忍耐）

シラーは「世界の歴史は世界の審判なり」と言ったが真にそうである。
これを思えばいかに苦しい事がたとへあったとて、ヤケになることが短慮の極みで有る事がわかる。
苦しみに堪えれば必ずその報いは来る。悲しむ者は幸せなりという教訓さえある。
苦しみはいつまでも続くものではないゆえに逆境にある人は常に
「もう少しだもう少しだ」と思って進むが良い。
いずれかの日が必ず前途に光明を望む。
最後まで耐え忍ぶ者は救われる。最後まで耐える人には必ず大きなご褒美が神様から与えられるがこの世の仕組み。
新渡戸稲造　武士道

　
　ヤケにならないでその苦しみに堪える。もう少しだもう少しだ。必ず前途に光明を望む。と信じてまっすぐに自分のすべき事をコツコツとこなしていく。その顔には苦しい顔など微塵も見せず、笑顔さえのぞかせながらゆっくりと歩む人生。まさに武士道ではなかろうか。