トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

落ち込み

2009-03-10 20:27:25 | 
いつもの様に保育園に迎えに行くと『お母さん。この頃忙しいですか?』と呼び止められた。

『はい。忙しいです。』
『お兄ちゃんがよく迎に来てくれるんですが、お兄ちゃんが来ると
園児達が集まってしまって大騒ぎになってしまうんです。
お兄ちゃん優しいからかまってくれるんですが余計に収集がつかなくなって
大変な事になってしまうんです。』


母が入院していて、病院に寄る日はお兄ちゃんに迎を頼んでいた。
中学生になるとお迎えも許してもらえる。

でもお兄ちゃんは小さい子がいると大きな声を出して、子供たちを笑わせたり
して大騒ぎになったことがあったので迎えに行く時は
『すぐに支度して出ること。子供達にかまわないこと』と言い聞かせていた。

でも集まってくる子供たちを上手くかわす事は難しかったのかもしれない。
慌ててあーちゃんにコートを着せて、抱いて階段を下りて逃げるように
保育園を出ていたらしいけど
『お兄ちゃんが服を着せて、階段を駆け下りるのも危なくて本当に。。。』

『迷惑をかけてすみませんでした。母も退院したのでもう卒園までお兄ちゃんが来る事はないと思います。』そう言って頭をさげた。

お兄ちゃんだって私の手伝いをしてくれようと一生懸命だったんだよ。
お兄ちゃんは、なんとか早く保育園を出ようと必死だったんだよ。
たとえそれがどんな奇異に見えたにしても、やっぱり一生懸命だったんだよ。

でも迷惑だと言われてしまった。
とても落ち込んだ。
お兄ちゃんの普通は他の人には普通に見えないのだ。
お兄ちゃんの精一杯はいつも良い結果にならない。

新しい仕事を任された。
雑用だったけどそれを怠れば、みんなが困る事になる仕事とわかっていた。

でも引継ぎもなくただ『これお願い』と渡された。
自分なりに必死にやっていた。
他の部署の人に聞きながら頑張っていた。

それなりに何とかなっていた。

ハズだった。。。。

どうしても今日必要だったものが届かなかった。
会社はパニックになってしまった。

何日か前に声をかけてくれていたら。。。と思ったけど
確かめなかった私が悪い。

任されたんだから手を抜いたらダメだった。
知らなかったなんて言い訳はできない。。

頑張ってたんだけど。。。迷惑をかけてしまった。

夜中にメールが届いた。
酷く落ち込んだ姉のメールだった。

その内容は私を沼の底にズブズブと引きずり込んでいった。

姉も沼の底に沈んでいる。

助けてあげたい。
姉を救いたい。

姉と共に沈んでいてはダメだと分かるのに
沼の底から抜け出せない。

苦しい。
どうしようもなく苦しい。

姉の細い腕についた傷が頭から離れない。。。