名前を呼ばれて『はい!』と大きな返事をして
ぎこちない手の振り方で壇上へあがっていく可愛いあなた。
一緒に壇上の端に待っている私に向って
『お母さん、いつも優しくしてくれてありがとう』そう言って
卒園証書を持ってまっすぐ、少し恥ずかしそうに歩いてきた。
その姿は涙に霞んで、お母さんからの一言も喉に詰まって
ただ『うん。うん』と頷くしか出来なかった。
雪の降る道を手をつないで、しりとりしながら通ったね。
帰り道はおなかがペコペコで会社から貰ったおやつをふたりで
『お兄ちゃんに内緒ね』って言って食べながら帰ったね。
まだ保育園に通い始めたばかりの頃。
お母さんは仕事に慣れていなくて、毎日辛くて、保育園に迎えにいって
あーちゃんが笑顔で走ってくると本当に心がホッと温かくなったよ。
しゃがんで目を見つめるとジッと私の顔を覗き込んで
黙って首に抱きついてきたね。
絶対に『寂しかった』って言わなかったよね。
お父さんがいなくなって、お母さんが働き始めて、
いろんな事があったのにあなたはいつも笑顔で元気いっぱい。
小学校の入学式を待ちきれないあなたのランドセルは
もうあなたのおもちゃでいっぱい。
ひとつ文房具を買うたびに『ありがとう。お母さん』と深々と頭を下げる
そんな愛らしいあなたを私はずっと見ていたい。
本当にありがとう。
そしておめでとう。
ぎこちない手の振り方で壇上へあがっていく可愛いあなた。
一緒に壇上の端に待っている私に向って
『お母さん、いつも優しくしてくれてありがとう』そう言って
卒園証書を持ってまっすぐ、少し恥ずかしそうに歩いてきた。
その姿は涙に霞んで、お母さんからの一言も喉に詰まって
ただ『うん。うん』と頷くしか出来なかった。
雪の降る道を手をつないで、しりとりしながら通ったね。
帰り道はおなかがペコペコで会社から貰ったおやつをふたりで
『お兄ちゃんに内緒ね』って言って食べながら帰ったね。
まだ保育園に通い始めたばかりの頃。
お母さんは仕事に慣れていなくて、毎日辛くて、保育園に迎えにいって
あーちゃんが笑顔で走ってくると本当に心がホッと温かくなったよ。
しゃがんで目を見つめるとジッと私の顔を覗き込んで
黙って首に抱きついてきたね。
絶対に『寂しかった』って言わなかったよね。
お父さんがいなくなって、お母さんが働き始めて、
いろんな事があったのにあなたはいつも笑顔で元気いっぱい。
小学校の入学式を待ちきれないあなたのランドセルは
もうあなたのおもちゃでいっぱい。
ひとつ文房具を買うたびに『ありがとう。お母さん』と深々と頭を下げる
そんな愛らしいあなたを私はずっと見ていたい。
本当にありがとう。
そしておめでとう。