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聖アグネス童貞殉教者:聖霊によって、命さえも惜しまないほど愛によって強められた童貞女

2023年05月11日 | お説教・霊的講話

2023年1月21日修道院のミサでの説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

今日ミサで祝っている聖アグネス童貞殉教者とは、どのような方だったのでしょうか。少し垣間見ることにします。

私たちは一週間後、1月29日には、堅振の秘跡を受けます。堅振を受けることによって、聖霊の賜物の充満が与えられます。特に聖霊の愛が私たちを強めて固めて、イエズス・キリストへの信仰のために、イエズス・キリストを愛するために、私たちが命さえも惜しまないほど、愛によって強めてくださいます。その最も良い例が今日の聖殉教者童貞聖アグネスです。

アグネスはローマのある高貴な家に生まれたうら若い少女でした。13歳でした、殉教の時。そのあまりにも可愛らしい美しい才能ある彼女に心を奪われたローマ長官(Praefectus)のシンフロニウス(Symphronius)という青年は、アグネスと結婚したいと申し出ました。

しかし、アグネスはすでに自分の生涯をイエズス・キリストのために捧げると決めていたのでした。自分の持ち物も身体も貞潔も意志も心もすべて主イエズス様のものとして捧げたいと。だから、シンフロニウスには、それはできないと丁重に断りました。なぜかというと、イエズス・キリストに自分は身を捧げているから、イエズス・キリストよりも素晴らしい相手はいないから、と。

しかし、シンフロニウスは彼女のことをどうしても諦めることができませんでした。そこでアグネスと結婚するためにお父さんの力を借りようと、ローマ長官の最高の権威と権力を使ってアグネスを脅しました。しかしアグネスはその心を全く動かすことがありませんでした。怒った長官は、彼女を口にするのも恥ずかしい不潔なところの家に押し込みます。するとアグネスの体からは光が輝いて、そして誰もアグネスに手を付けることができませんでした。それを聞いて怒った長官はアグネスを焼き殺そうとして、そしてついに聖女はイエズス・キリストへの愛のために聖霊の愛に燃やされて殉教します。

殉教した一週間後、両親たちや家族の人々に小さな子羊を手に持って現れました。典礼でもこのことの記念を行います。アグネスというのは、ギリシャ語ではアグネ、純潔な者、女性、またラテン語ではアニュス(子羊)の女性形(アグネス)とその二つの意味を持ち合わせている聖人でした。天主の子羊であるイエズス・キリストに捧げられた純潔な子羊となる女性でした。これは聖霊の愛の作った作品であって、まさに堅振の秘跡を準備している私たちにとって、模範となる方です。

聖アグネスのようなイエズス・キリストへの愛に燃えた信仰・純潔そして剛毅を、私たちもいただくことができますように、聖アグネスの御取次ぎまた聖母マリア様の御取次ぎを請い願いましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

【再掲】聖アグネスの祝日「私はこの方に許嫁となった。この方だけに契りを守っている。この方だけに心を全て与えている。」 - Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

「5名の賢い乙女たち」の携えていた「油」とは何か? - Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

このブログ Credidimus Caritati は、2006年01月21日、聖女アグネスの祝日に生まれました。



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