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2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

「マルタ、マルタ、多くのことにお前は心配しているけれども、必要なことはたった一つだ。」

2022年09月06日 | お説教・霊的講話

2022年7月29日(金)童貞聖マルタのミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

今日は聖マルタの祝日です。典礼はちょうど、マグダラのマリアの祝日の八日目、オクターブに祝日を置きました。教会の精神によると、聖マグダラのマリアと聖マルタはいつも離れることなく近くにいます。

死者のミサの時でも、福音ではマルタとイエズス様の話がでますし、そして続誦では、マグダラのマリアのことが言及されます。

聖マルタは、ラザロとそして聖マグダレナ・マリアの姉妹でした。同じ家の非常に裕福な家庭に生まれました。最もこの家族を裕福にしたのは、イエズス様を特別にお愛しした、イエズス様を自分の家に迎えて、そしてイエズス様の為に奉仕した、という特別な恵みを受けた家庭でした。

その為に、イエズス様はこの家族から恵みを受けたかのように見えますが、しかし却ってこの家族は、イエズス様からの特別の溢れるばかりの恵みを受けました。

エルサレムがローマによって攻撃を受けて崩壊したのが西暦70年ですが、その前後に、エルサレムの人たちはエルサレムから逃げて、安全な場所に行きました。聖マルタも、聖ラザロも、聖マグダレナ・マリアも同じでした。彼らは船に乗って、裕福な家族でしたので、召使いやしもべたちもたくさんいました。それらは皆船に乗って、帆もなく櫂もないような状態で、そして海に流されてマルセイユに到着しました。マルセイユで、イエズス・キリストに対する信仰を伝えた、と私たちに伝えられています。

聖ラザロは司教になりました。そして一緒に働いていたしもべであった、マクシミリアノという男もしもべも、司教になりました。聖マグダラのマリアは、サント・ボームという所の洞窟で祈りの生活をして、そして聖マルタは、マルセイユで多くの人々に奉仕をして、愛徳で非常に有名であった。そしてタラスコン(Tarascon)という所で亡くなって、今でも墓がある、と伝えられています。

一体私たちに、聖マルタは何を教えているのでしょうか?

今日の福音では、イエズス様の為に色々奉仕して、色々神経を使って、愛徳の業に奉仕した聖マルタが、イエズス様に少しお願い事をします。

妹のマリアはイエズス様のすぐ御傍に座って、イエズス様の御話ばかり聞いて、イエズス様の方をうっとりと見ているばかりで、何も自分の手伝いをしてくれない、少しは私の手伝いをするよう、不平じみたお願いをします。

するとイエズス様はマルタに答えて、「マルタ、マルタ、多くのことにお前は心配しているけれども、必要なことはたった一つだ。イエズス・キリストの真理を知り、そしてそれを黙想することだ。イエズス・キリストの近くに居て、愛することだ。そしてマリアは、その一番良いところを取った。」

私たちにも、聖マルタを通してイエズス様はこう言っています。「私たちにとって、確かに多くの仕事や、務めや、義務や、日常の生活があるけれども、イエズス・キリストの為に愛徳の為に行なうべき義務もあるけれども、しかし、祈りの生活を忘れてはいけない。祈りは、決して時間の無駄ではない。イエズス・キリストの近くに居て、イエズス・キリストと話をすることこそ、最も価値があって、最も大切なことである。」

そしてもちろんマルタは、その価値を認識して、それをしたに違いありません。

私たちも、聖マルタの御取次ぎで、祈りの生活の大切さをますます理解することができますように、お祈り致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。



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