Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

あなたたちは、祖国が社会主義や共産主義に侵略されるのを見過ごす権利はありません。

2009年08月28日 | ルフェーブル大司教の言葉
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 お元気でいらっしゃいますか。日本では選挙が近くなってきましたね。
 8月26日は、私たちの大阪の信徒会長であるアウグスティノ池山さんの一周忌でした。こちらニュージーランドでミサ聖祭で追悼の祈りをお捧げいたしました。今日は池山さんの霊名の聖アウグスティヌスの祝日でもあります。愛する兄弟姉妹の皆様のお祈りをお願いいたします。

 また、日本の将来のために、たくさんのお祈りをお願いいたします。

 ルフェーブル大司教のお言葉をお聞き下さい。

「私たちは何をしなければならないのでしょうか? 私の愛する兄弟の皆様、もしも私たちがミサ聖祭のこの偉大な神秘をこのように深めるとしたら、何をすべきでしょうか。よく聞いて下さい。私はこう言うことが出来ると思います。私たちは、ミサの聖なるいけにえに寄りかかる十字軍、私たちの主イエズス・キリストの御血に頼む十字軍を起こさなければなりません。ミサ聖祭という、この誰も打ち勝つことが出来ない岩、この尽きることを知らない恵みの泉に寄りかかる十字軍です。・・・

 最後に家族の家長たちの十字軍を起こさなければなりません。家長であるあなたたちは、あなたたちの祖国において重大な責任を担っています。

 あなたたちは、祖国が社会主義や共産主義に侵略されるのを見過ごす権利はありません。あなたたちはそうすることが出来ません。さもなければあなたたちはもはやカトリックではありません。

 あなたたちは、カトリックの市長、カトリックの代議士が出るように、そしてフランスがついにカトリックの国になるように、選挙の時に戦わなければなりません。これは「政治」をすることではありません。これは良い政治をすることです。

 つまり聖人達がしたように、アッティラに対立した教皇様たちが過去したように、聖レミジオがフランク王クローヴィスを回心させたように、聖ジャンヌ・ダルクがフランスをプロテスタント主義から救ったように、聖なる政治をすることです。もしもジャンヌ・ダルクがフランスに出なかったなら、私たちはみなプロテスタントになってしまっていたことでしょう。フランスをカトリックとして保つために、私たちの主イエズス・キリストはジャンヌ・ダルクという17,18歳の子どもを輩出させ、イギリス人をフランスの外に追い出したのです。これも、聖なる政治です。

 そうです。私たちはこの政治を求めます。私たちは私たちの主イエズス・キリストが統治することを望みます。皆さんは先ほどこう歌っていました。"Christus vincit, Christus regnat, Christus imperat!". キリストは勝利したもう、キリストは統治したもう、キリストは命じたもう、と。

 これはただの歌詞だけなのでしょうか? 歌だけの問題でしょうか? 言葉だけなのでしょうか? いいえ違います! これが現実にならなければなりません。

 家族の長たちよ、あなたたちこそがその責任を持っています。あなたたちの子供達のために、将来の世代のために。あなたたちはフランスがもう一度キリスト教国家になるように、カトリック国家になるように、組織し、集まり、あなたたちの主張が聞かれるようにしなければなりません。これは不可能ではありません。さもなければ、ミサ聖祭はもう恵みではなくなった、天主はもはや天主ではない、私たちの主イエズス・キリストはもう私たちの主イエズス・キリストではない、と言わなければなりません。

 私たちの主イエズス・キリストの聖寵に信頼しなければなりません。私たちの主は全能です。私はこの恵みが働いているのをアフリカでこの目で見ました。ここで、この国で、聖寵が同じように働かないという理由は一つもありません。これが私があなたたちに言いたいことです。

 親愛なる司祭たちよ、私のこの声を聞いているあなたたちは、この十字軍を広めるために、この十字軍を生き生きとさせるために、深い司祭的な一致を作り出して下さい。それは、私たちの主イエズス・キリストが統治するためです。

 そしてそのためには、あなたたち司祭は、聖人でなければなりません。あなたたちはこの聖性を求め、この聖性を、あなたたちの霊魂と心の内で働いている聖寵を示し、御聖体の秘蹟を通して、あなたたちが捧げる、あなたたちだけが捧げることが出来るミサ聖祭を通して受ける聖寵を証しなければなりません。」

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 有名な神学者である Tanquerey が書いた Tynopsis Theologiae Moralis et Pastoralis の第三巻(p.504)によると、カトリック神学は私たちには選挙に行く重大な義務があると教えています。何故なら、この選挙に、経済や産業だけでなく、道徳や宗教という全国民の現世的な善と道徳的および霊的善がかかっているからです。賢明に、誠実で、強い、カトリック精神をもった、そしてできる限り雄弁で、カトリックと祖国を愛する人々を選んで下さい。

 もしもふさわしくない候補者しかいない場合には、より少なく悪い方を、より少なくふさわしくない方に投票することが許されます。それはより大きな悪を阻止するためです。何故なら、二つの悪を選ばなければならない場合には、そのうちより小さい悪を選ぶことは許されているからです。

 天主の聖母、終生童貞なる聖マリアさまにたくさんお祈りして下さい。よろしくお願いいたします。

愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

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