アヴェ・マリア!
兄弟姉妹の皆様、
有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「白テンを抱く貴婦人」を紹介します。
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これは、モナリザと並んで、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な絵画の一つである。この絵は、ポーランドのツァルトリスキー美術館(Muzeum Czartoryskich)が所蔵している。
ふつう、「白テンを抱く貴婦人の肖像」(Ritratto di Dama con Ermellino, Dama con l’ermellino, La Dame a l'Hermine, Tableau de Leonard de Vinci (1483) と訳されている。
この肖像の若々しい少女は、チェチリア・ガッレラーニと推定されている。チェチリア・ガッレラーニ(Cecilia Gallerani)が抱いているのは白テンだ。
白貂(ハクテン)と訳される Ermellino という動物は、学名を Mustela erminea と言い、日本語ではオコジョとも言うようだ。ネコ目(食肉目)イタチ科に属する動物である。
白貂は、極めて獰猛な動物であり、野生のあらゆる種類の動物、鳥、ウサギ、リス、ノネズミなどを始め、トカゲ、カエルなどの両生類や、ハチなどの昆虫でも何でも食べてしまう。気性が荒く、自分の体よりも大きいノウサギやライチョウを捕食することもある。ネズミの巣穴を乗っ取って自分の物にすることもある。動物のみならず、果物も喜んで食べてしまい農家にとっては害を与える動物である。家畜化して馴らすのは極めて困難である。日本では貂はその乱暴さの故に妖怪視されていた。
そのペストのような獰猛な動物を、この少女チェチリア・ガッレラーニは、おとなしく飼い慣らしている。獰猛な白貂が、人々の自然本性を意味し象徴するとすれば、この少女が自然の本能を自分の理性と信仰との支配のもとに置いているということを象徴している。極めてキリスト教的なメッセージをもつ絵画だ。
【参考リンク】
Ritratto di Dama con Ermellino
レオナルド・ダ・ヴィンチの「白テンを抱く貴婦人の肖像」
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●教皇聖ピオ十世 聖楽に関する自発教令『Inter Pastoralis Officii』(MOTU PROPRIO "TRA LE SOLLECITUDINI" SULLA MUSICA SACRA)1903年11月22日
●教皇聖ピオ十世 近代主義の誤りについて『パッシェンディ Pascendi Dominici gregis』1907年9月8日
●教皇聖ピオ十世 司祭叙階金祝にあたって、カトリック聖職者への教皇ピオ十世聖下の勧告『ヘレント・アニモ』1908年8月4日
●教皇聖ピオ十世 シヨン運動に関する書簡『私の使徒的責務 Notre charge apostolique』1910年8月25日
●教皇聖ピオ十世 近代主義に反対する誓い『サクロールム・アンティスティトゥム』1910年9月1日
兄弟姉妹の皆様、
有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「白テンを抱く貴婦人」を紹介します。
これは、モナリザと並んで、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な絵画の一つである。この絵は、ポーランドのツァルトリスキー美術館(Muzeum Czartoryskich)が所蔵している。
ふつう、「白テンを抱く貴婦人の肖像」(Ritratto di Dama con Ermellino, Dama con l’ermellino, La Dame a l'Hermine, Tableau de Leonard de Vinci (1483) と訳されている。
この肖像の若々しい少女は、チェチリア・ガッレラーニと推定されている。チェチリア・ガッレラーニ(Cecilia Gallerani)が抱いているのは白テンだ。
白貂(ハクテン)と訳される Ermellino という動物は、学名を Mustela erminea と言い、日本語ではオコジョとも言うようだ。ネコ目(食肉目)イタチ科に属する動物である。
白貂は、極めて獰猛な動物であり、野生のあらゆる種類の動物、鳥、ウサギ、リス、ノネズミなどを始め、トカゲ、カエルなどの両生類や、ハチなどの昆虫でも何でも食べてしまう。気性が荒く、自分の体よりも大きいノウサギやライチョウを捕食することもある。ネズミの巣穴を乗っ取って自分の物にすることもある。動物のみならず、果物も喜んで食べてしまい農家にとっては害を与える動物である。家畜化して馴らすのは極めて困難である。日本では貂はその乱暴さの故に妖怪視されていた。
そのペストのような獰猛な動物を、この少女チェチリア・ガッレラーニは、おとなしく飼い慣らしている。獰猛な白貂が、人々の自然本性を意味し象徴するとすれば、この少女が自然の本能を自分の理性と信仰との支配のもとに置いているということを象徴している。極めてキリスト教的なメッセージをもつ絵画だ。
【参考リンク】
Ritratto di Dama con Ermellino
レオナルド・ダ・ヴィンチの「白テンを抱く貴婦人の肖像」
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●教皇聖ピオ十世 聖楽に関する自発教令『Inter Pastoralis Officii』(MOTU PROPRIO "TRA LE SOLLECITUDINI" SULLA MUSICA SACRA)1903年11月22日
●教皇聖ピオ十世 近代主義の誤りについて『パッシェンディ Pascendi Dominici gregis』1907年9月8日
●教皇聖ピオ十世 司祭叙階金祝にあたって、カトリック聖職者への教皇ピオ十世聖下の勧告『ヘレント・アニモ』1908年8月4日
●教皇聖ピオ十世 シヨン運動に関する書簡『私の使徒的責務 Notre charge apostolique』1910年8月25日
●教皇聖ピオ十世 近代主義に反対する誓い『サクロールム・アンティスティトゥム』1910年9月1日