アヴェ・マリア!
ダブル・スタンダード
■ 中共の愛国協会での司教聖別
王仁雷神父(Father John Wang Renlei)36歳は、江蘇省(Jiangsu province)の徐州(Xuzhou)教区のイエズスの聖心カテドラルで、11月30日に司教に聖別された。この種の司教聖別は2006年の3回目であった。バチカンは12月2日、11月30日の中国での司教聖別について声明を発表。「この徐州での司教聖別のやり方を嘆く。聖座は将来このようなことが繰り返されないことを期待する。」
■誰が司教に聖別されたのか?
3回とも、共産主義者が牛耳る中国共産党指導の愛国協会の指導層。
中共愛国協会は、ローマに司教聖別許可を求めることは、自主権と独立の毀損だと考えている。
これらの司教たちは、司教区教区長としての司教(今回は徐州教区)であり、彼らは自分の司教区で裁治権を行使して、裁治権を持つことを主張する。
ローマから独立を目ざす意思のみ表明している。
□1988年にルフェーブル大司教様がした司教聖別と比較してみよう。
ルフェーブル大司教様によって聖別された司教たちは、特別な「教会」を構成しなかった。司教たちは領地的な裁治権を持っていることを主張しなかった。司教たちは、必要の状態に迫られていたのでやむなく聖別された。(全世界中で数十万のカトリック信徒の方々、数百の神学生たちが、聖伝の秘跡を求めていた。)
■中国共産主義者たちの愛国協会のために、聖座は一体何をしただろうか?
聖座は「司教聖別のやり方を嘆く。聖座は将来このようなことが繰り返されないことを期待する。」という声明を出す。「嘆き」「将来ないことを期待する」だけ。「破門された」という言葉は無い。
□ルフェーブル大司教のためには、聖座は何をしたか?
司教聖別の翌日、急いで、ヨハネ・パウロ二世教皇は自発(motu proprio)の形で使徒書簡「エクレジア・デイ」を発表し、こう言った。
「これ自体で、この行為は、非常に重大な事柄における、また、教会の一致に関わる最も重要なことに関する、教皇に対する不従順の一つでした。何故なら、それによって使徒継承が秘跡的に永続する司教聖別に関することだからです。それ故、このような不従順は、それ自体で、ローマの司教の首位権の真の拒否を構成し、離教的行為を構成します。去る6月17日に司教省の枢機卿長官によって教会法に則った警告が公的に送られたにも関わらず、このような行為をすることにより、ルフェーブル大司教は、司祭ベルナルド・フェレー、ベルナール・ティシエ・ドゥ・マルレ、リチャード・ウィリアムソン、そしてアルフォンソ・ドゥ・ガラレタと共に、教会法によって予見された破門という重大な罰を招きました。」
こう言うのをダブル・スタンダードというのではないでしょうか?
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