アヴェ・マリア!
私たちの主イエズス・キリストが冒涜されている映画や小説、例えばダ・ヴィンチ・コードがベストセラーになっている今、日本のカトリック教会の指導者たちが何か行動を起こされることを期待している。
アリンゼ枢機卿はキリスト者らに、ダ・ヴィンチ・コードに反対して行動を起こさなければならない、と要請している。
報道によればアリンゼ枢機卿は「キリスト者は、椅子に座って何もせずに「赦し忘れる」だけで充分だとは言ってはならない。政治的な行動を取ることも時には私たちの義務である」と言った。
「キリストを冒涜し、それをよしとする人々は、キリスト者が自分たちを侮辱する人々を赦し愛するということを乱用している。」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/4750283.stm
http://www.sabcnews.com/world/europe/0,2172,126503,00.html
えっ? 司教様たちはお忙しいから、そのような時間はない? では人権問題や正義の問題でいつも口うるさく騒ぐ「カトリック正義と平和協議会」(略称・「正平協」)ならが、私たちの主イエズス・キリストの天主の権利と、尊厳と正義が踏みにじられているのだから、何か行動を起こしても良いのではないだろうか?
外国人の指紋押捺は外国人を犯罪予備軍と見るものだから人間の尊厳に反している、として闘う司祭たちもいたではないか。イエズス・キリストとカトリック教会とを歴史の歪曲者として犯罪者として取り扱うダ・ヴィンチ・コードに対して、声を挙げても良いのではないか?
(ちなみにいうと、外国人の指紋押捺は外国人を犯罪予備軍と見るものだから人間の尊厳に反している、のが本当なら、家に鍵をかけるのも、パソコンにパスワードを設定するのも、他人を犯罪予備軍と見るものではないか? フィリピンでは私は外国人だが、ビザを取るために十本の指のそれぞれの指紋を採られた。私は喜んで指紋をつけてあげた。人間の尊厳に反している? ばかばかしい。)
また「宗教者九条の和」の団体に所属し、日本国憲法第九条のためなら時間も労力も惜しまないという司教様たちなら、私たちの主イエズス・キリストのためなら少しは時間が取れるのではないか?
靖国神社公式参拝に対する抗議・要請・遺憾表明、「つくる会教科書」不採択要請、盗聴法反対、日の丸君が代国旗国歌法制化反対などに積極的に活動し、アクティヴィストとして動いておられるのならば、私たちの主イエズス・キリストとカトリック教会の名誉のために少しは活動する時間があるのではないだろうか?
私たちは彼らが「つくる会教科書」不採択要請のために電話で攻撃するようにアジテーションしていたのをよく覚えている。
日本カトリック司教協議会の正平協の担当司教様は、2001年2月20日付で各ミッション系の学長・学校長・園長宛に「日の丸・君が代・元号」の使用に反対するための要請文書を送っておられる。さらにまた、2001年3月27日付で内閣総理大臣・保守党党首・公明党代表・文部科学大臣宛に「つくる会教科書」不採択の要請文書を送っておられる。
ダ・ヴィンチ・コードを上映する映画館、それを売る書店に抗議・要請・遺憾表明などを書くぐらい何でもなさそうだけれど。
日本カトリック司教協議会の正平協担当司教様は、各ミッション系の学長・学校長・園長宛に「ダ・ヴィンチ・コード」に反対するための要請文書を送って下さっても良さそうだ。特に何も知らない日本の青少年にとってこの小説と映画を悪影響を及ぼすことは必須だからだ。
ダン・ブラウンは巻頭で「芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている」と言っているのだ。そして私たちの主イエズス・キリストの天主性を否定しているのだから。
それとも、日本の司教様たちにとって私たちの主イエズス・キリストとカトリック教会の名誉などはどうでもよいのだろうか? 私はそうは思いたくない。
私は一年ほど前から、ダ・ヴィンチ・コードについて話を聞きながら、何も行動を今まで起こさなかった。反省している。最初は無視したけれども、もう無視できない所まできている。
おそらく、日本では、ダ・ヴィンチ・コードを本気で読んでいるかたが多くあるのではないだろうか。本当はフィクションなのだけれど。本当は、いわゆる「トンデモ本」なのだけれど! リトル・ペブルの時もそうだった。リトル・ペブルの嘘やペテンが暴かれても、未だに信じている犠牲者は多い。ダ・ヴィンチ・コードも科学的に証明されて、嘘だ、詐欺だ、いかさまだ、と後でいわれても、それを信じてしまった後には、かなりの人がそれを盲信し続けてしまうのではないだろうか。
世界ではどんなことをやっているのだろうか?
スコットランドでは、カトリック教会はダ・ヴィンチ・コードに対抗するビデオ・ディスク(DVD)を作った。教会はダン・ブラウンの小説を「記念碑的なナンセンス」と評価した。このDVDは、ダ・ヴィンチ・コードの「神話」のマスクを剥がし、六〇のカトリック校と五〇〇の小教区に送られる。グラスゴウ大学の英文学教授パトリック・レイリーは、この中でダ・ヴィンチ・コードはキリスト教にとって危険な不正確な記載が多く含まれていると指摘する。
パトリック・レイリー教授はダン・ブラウンの小説は全く歴史的根拠がなく、語られる「事実」は虚偽である、と説明する。
オプス・デイは、ソニー株式会社に抗議を送り、これにフィクションということを明確にさせるように要求している。
「この映画はフィクションであり、現実を想定させるものが万一あったとしてもそれは、単なる偶然にすぎません」という内容の声明をSonyが映画の始めに入れることで、「キリストの姿や教会の歴史、視聴者の宗教的信条に敬意をあらわすことができると考える」としている。
フィリピンでは、ダ・ヴィンチ・コードは上映が延期されるようだ。
カトリック司祭で聖書専門家のレジノ・コルテスは、"The Da Vinci Code: An Exegetical Review" (ダ・ヴィンチ・コード:聖書解釈学的再検討)という本を出版した。
ローマでは、四月一四日、聖金曜日にカンタラメッサ神父は聖ペトロ大聖堂で説教中に、ダ・ヴィンチ・コードとユダの福音を批判した。
教理聖省の秘書アンジェロ・アマト司教(サレジオ会)は、四月二八日に映画ダ・ヴィンチ・コードをボイコットするように訴えた。これは「讒言と、攻撃と、歴史的・神学的誤謬に満ちたものだ」と非難した。
http://www.dici.org/actualite_read.php?id=1249&loc=fr
司教様たちには、是非バチカンからのこの要請に応えてもらいたい。
兄弟姉妹の皆様、ダ・ヴィンチ・コードの冒涜の償いのために多くの祈りをお願いいたします。日本の司教様や教会の指導者の方々のためにお祈りをお願いします。
天主の御母聖マリアよ、我等のために祈り給え!
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