Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

Iesus Nazarenus, Rex Judaeorum ナザレトのイエズス、ユダヤ人の王

2006年04月10日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言

イエズスのおん頭の上には、「これはユダヤ人の王イエズスである」と書いた罪標(すてふだ)がおかれていた。マテオ二七章


アヴェ・マリア!

 御受難の黙想。

 ローマの公式の裁判の判決を経た後、イエズス・キリストの罪名が罪票(すてふだ)に書かれた。これはイエズスの公式の「罪」が書かれた。従って、ラテン語、ギリシア語、ヘブライ語で書かれた。ラテン語は皇帝の言葉、ギリシア語とヘブライ語は民衆の言葉だ。外国に住むユダヤ人らはヘブライ語よりもギリシア語をむしろよく解した。

 何故3つの言語で書かれたのか? 言語の混乱はバベルの塔の罪より由来した。和解の印である十字架のもとで、言語の一致を回復させるためだった。信仰と愛との一致において、全ての民族と言語が、十字架につけられた唯一の贖い主を一致して礼拝することにより、再び結合されるためであった。

 罪票(すてふだ)には、「Iesus Nazarenus, Rex Judaeorum ナザレトのイエズス、ユダヤ人の王」と書かれていた。ローマの審判官はイエズス・キリストが罪のために十字架につけられたのではないことを明確に宣言した。キリストは「イエズス」であったがために、つまり、「天主私たちを救う」であったがために、「王」であったがために、真理を証明するために生まれてきた「王」であったために、十字架につけられた。

 ローマの公式文書は書き換えられてはならなかった。「私が書いたものは書いたものだ。」 ピラトはローマの権威をかけて、計らずして真理を証明した。

 ミサ聖祭は、十字架のいけにえの再現である。だから聖伝のローマ典礼ではラテン語と、ギリシア語と、ヘブライ語が使われている。聖伝のミサは、私たちの主イエズス・キリストこそが私たちの礼拝すべき贖い主、王であることを、はっきりと教えてくれる。

 


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私たちはキリスト教文明を全て復興させなければならない。

2006年04月10日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど

 

アヴェ・マリア!

 

聖ピオ十世会のポーランドでの大発展

 ワルシャワの修道院長ジェンキンズ神父様がインタビューに答える。

ワルシャワの修道院には5名の司祭、2名の修道士、2名のオブラータ修道女、3名の志願者、1名の神学生がいる。(この神学生はもとワルシャワの新しいミサの神学生であったがスータンを着るために退学となった。現在、聖ピオ十世会の神学校に入学するためにドイツ語の勉強中。)

 

 このワルシャワの修道院とリトゥアニアのカウナス修道院とで、東欧の宣教の中核を構成している。

 ポーランドだけでも、私たちには11のチャペルがあって、毎週主日にそこで聖伝のミサをたてている。またエストニアにも毎月2回行く。

 リトゥアニアのカウナス修道院には3名の司祭がおり、カウナスタリンミンスク、モスクワで聖伝のミサを捧げている。

 また、ドイツのツァイツコーフェンの神学校からのラローシュ神父様と共に、ポーランドの2名の司祭は、ウクライナの聖ヨザファト司祭兄弟会の聖伝の神学校で教えている。

 私たちは、ポーランド北部のグダンスクでポーランド第2の修道院を建設中である。

 カウナスの修道院ももっと大きい建物に引っ越す。ミンスクでも修道院設立の準備ができているが、司祭の数が足りないだけだ。

 ポーランドの南でも修道院を建設するか購入する計画だ。タリンにも修道院が必要だ。


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(写真はワルシャワの修道院の教会)


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(写真は、グダンスクで建設中の将来のポーランド第2の修道院)


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(写真は、ワルシャワの修道院の食堂)


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(写真は、ワルシャワの修道院付きの小学校)


 ワルシャワの小学校には、生徒が60名いる。中学校開校の認可も受けたばかりである。中学校には100名ほどの生徒がおり、1991年の鉄のカーテンが落ちた後、ポーランド初の私立校の一つである。

 ポーランドの学校の水準は毎年低下するばかりであるので、私たちはカトリックの性格と教育水準を維持するために、私たちの援助が求められた。学生の中には、ポーランドの在エストニア大使の息子もいる。

 東欧宣教の責任者であるシュテーリン神父様は、ワルシャワ・カトリック大学で、第二バチカン公会議についての討論会で招待されて、講話をした。12名の講師(中には、枢機卿もいた)はほとんどがリベラルだったが、シュテーリン神父様のエキュメニズムに関する講話は「原子爆弾」のように炸裂した。近代主義者らは、シュテーリン神父様に何と返答してよいのかわからなかった。講話ののち、聴衆の拍手は鳴りやまなかった。

 その後の討論会では、大学の総長は怒りに炸裂した。翌日、大学生たちの会話のトピックは「ルフェーブル派が大学に現れた!」だった。ワルシャワ大学の学生たちは、聖職者達から一つのことだけを望んでいる。聖伝の声だ。しかし彼らはその望みが今まで満たされないでいた。

 この討論会に参加した教授の一人は、「唯一、論理的につじつまの合うことを言っていたのが、ルフェーブル派であった。これも驚くべきではない。何故なら、彼らは教会の教えを、天主と一致した聖なる教えを、ただそのまま繰り返して述べただけだから。」とコメントした。

 私たちに戦いは、教義に止まらない。私たちはキリスト教文明を全て復興させなければならない。文明は教えから始まる。しかしこの教えは人々の心にしみ通り、文明を築かねばならない。だから聖なる芸術も必要だ。

 私たちは、ワルシャワのポリフォニー聖歌隊を作った。映画による作品も5月にできる。

 ポーランドにおける10年の宣教は、全てインマクラータ(無原罪の聖母)のおかげだ。インマクラータは、まだ私たちを驚かすようなものを多く準備されている。

 ポーランドでは毎年3~4名の召命がある。現在、4名のポーランド人神学生が聖ピオ十世会神学校におり、2名がフランスの聖伝のドミニコ会の修練士だ。女子の召命もある。

 私たちは、コルベ神父様の作った聖母の騎士会もある。ただし原初のそのままを保って活動している。


 ローマが私たちに注目を払っている特にこのとき、多くの雑音や噂が流れている。私たちは霊魂の救いに注目を払おう。これが私たちのもっとも大切なことだ。

 ロシアが回心するために私たちには仕事が残っている。ロシアの洗礼のその時の信仰に立ち戻るために、働かなければならない。

 信仰を現代において維持する唯一の手段は、他者にそれを伝えようと望むことである。

 

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 私たちは、聖ピオ十世会ポーランドのために祈ろう!

 

 

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聖ピオ5世の典礼を求める信徒たちが多数存在することが、否定できない事実

2006年04月10日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア!

 2006年4月8日のフィガロ紙の「司教たちはラテン語のミサの支持者に、手を伸べる」とのタイトル記事によると、フランスの司教らは、ルルドで始めて聖伝の典礼と聖ピオ十世会に関することについて議論があったそうだ。フランスの司教らは、手を広げて迎え受ける、とのこと。


 同じフィガロ紙によると、聖ピオ十世会のフランス管区長のレジス・ド・カクレ神父は、フランスの司教らのこの介入は「聖ピオ5世の典礼を求める信徒たちが多数存在することが、否定できない事実を現すもの」として歓迎する、と述べた。ド・カクレ神父によると「実践的な同意」よりも、「ケースバイケースの、現実に即した、生活様式として」のものをむしろ望む、と述べた。

フランス語のフィガロ原文へ


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