tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

「なに言ってんのこのタコ」その3

2013-06-18 22:26:02 | エッチ: よい子は立ち入り禁止

 

外敵から身を守るため、タコは日中の多くの時間を費やす巣穴を慎重に選び、ハウスキーピングに努める。
疑問は、タコの巣穴って、海底の礫や岩に制限されるのだろうか?砂地では、どんな巣穴を使うのだろうか?また、どのような基準で巣穴を選ぶのだろう。
大勢のスキュバダイバーを動員し、多くの巣穴用人工物を用いて、我々は巣穴に用いる固体材料は砂地に住むタコにとって欠かせないもののひとつであることを確かめた。
タコは4つの異なるタイプの巣穴を砂に形成する。「竪穴」と「岩/礫(タコはその下に穴を掘る)」、「空の貝殻」、および、「タイヤなどの人造物」である。38.7%ものタコが人造物を利用し、29.7%が竪穴、21.5%が「岩/礫」で2.9%が貝殻だった。
7.%のタコが巣穴の外にいた。
巣穴のタイプは、水深や海岸からの距離、個体の大きさ、砂の粒度にもよって異なってくる。

(参考文献)
Den ecology of Octopus vulgaris Cuvier, 1797, on soft sediment: availability and types of shelter
Stelios Katsanevakis and George Verriopoulos, Sci. Mar., 68(1), pp.147-157

上の文献は、2001年6月から2001年12月にかけてギリシャの海岸で、ダイバーたちの協力のもとで調査された結果だ。
日本では、伊豆や沖縄の海など、多くのダイバーたちが潜る。ダイビングガイドは、ゲストに見せたい生物の所在情報を交換しあうことはすくないが、調査プロジェクトを組むのなら、日本ほどダイバーの人口は多い国はないので、さらに緻密な調査が可能になる。
伊豆のガイドたちに声をかけて、生態調査などをしてみたらどうだろう。

さて、タコのエッチは一時間に及ぶという話をブログにあげたら、「何言ってんのこのタコ」とのお叱りをいただいた。
水族館で飼われてたタコは、なんと24時間もラブラブだったらしい。

・・・つまりこういうことなのだろう。
「今朝から水槽の蛸壺に2匹いるけど大丈夫?」
「きっとカップリング中なんだよ」
「片方が食べられなきゃいいけど」
・・・

「定時パトロールの記録見たら、あのタコたち、一晩中抱き合ってたみたい」
「って、ことは昨日の朝から24時間だね?」
「すごくない?」
「ぼくたちも、子作りに励もうか?」
「朝からなに言ってんのこのタコ。勤務中でしょ」


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「なに言ってんのこのタコ」その2

2013-06-16 22:51:29 | エッチ: よい子は立ち入り禁止

 

身を守る硬い殻がない軟体動物のタコのエッチは、互いに体を隠したままのようだ。
オスのタコの右第三腕の先端には吸盤が無く、他の腕と形状が異なっている。この腕を「交接腕」と呼ぶ。
これを使ってメスに精子を送り届ける。
交接腕の先端部は舌状片と呼ばれ、その基部の吸盤側には乳頭という円錐状の突起がある。さらに、交接腕の傘膜付近から先端の円錐状の乳頭まで、腕の後縁に沿って精莢溝という溝があって、この精莢溝と舌状片を通って精子のカプセル(精莢)をメスの体内に挿入する。
つまり、タコの交接はこんな感じ。

「ねえ、そこのお兄さん。カプセルちょうだい」
「あ、おれっすか?いいですけど、おとり捜査とかじゃないですよね?麻薬密売で捕まってゆでだこにされちゃうのはイヤなんで」
「大丈夫よ。こう見えても、わたしも初めてだし」
「そうっすかあ?それじゃあ」
「どこ触ってんのよ」
「すんません。足が8本もあると、どれがどこだかわかんなくて」
「そこよ。そこ」
「ここっすか?」
「なにしてんのよ。このタコ。はやくしなさいよ」
「いやあ、いろいろと準備があるもので」
・・・
「終わりやした」
「あ~あ。気持ちよかった。あなたに会えてよかった」
「おれもっす」
「じゃあ、気をつけてね」
「うん、バイバイ」

この後、メスだこは、海藤花と呼ばれる米粒のような長楕円形の藤の花に似た房状の卵を産み付ける。そして、食事もせずに卵に新鮮な海水を送り続け、一生を終えることになる。

このタコのエッチの一部始終を見続けたダイバーがいる。その行為は1時間にも及んだそうで。。
彼は、まるまるタンク一本分、タコのエッチの観察に費やしたことになる。
・・・すげえ。。


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「なに言ってんのこのタコ」その1

2013-06-14 21:06:03 | エッチ: よい子は立ち入り禁止


(葛飾北斎 蛸と海女)

「なに言ってんのこのタコ」
筆者は実際に言われたことはないが、古い日本映画などでは、真っ赤になって怒ってる男に対してこんな言葉がよく浴びせられる。
・・・ちがったっけ?タコ社長だったけ?

あんまり、かっこよくないイメージのタコだが、調べてみると意外とクール。なので今日はその話。
日本近海で採れるタコは、ミズダコやマダコなど10科20属55種。世界中のタコの1/5種が生息する。
夜行性で、巣穴を出て甲殻類やあさりなどの貝を食べる。海に潜っていると、巣穴の周りに貝殻が散らばっているので巣穴の存在がわかってしまう。
身を守る硬い殻がない軟体動物のタコは本能的に身を隠す習性がある。
なので、一日のうちでエサ探しに出るのはほんの4~5時間。残りの時間は眠っているか、ハウスキーピングに費やしているらしい。つまり、引きこもり。
だいぶ昔、ダイビングマナーが緩やかだったころ、大瀬崎では、ダイバーたちが潜るたびに、巣穴で寝ているタコが引きずり出され、おもちゃにされていた。ひっきりなしに訪れるダイバーにから受けるストレスのため、自分の腕を食べてしまったタコもいるらしい。ごめんよ。。
ちなみに、当時はマダコに「チラミン」という毒があることは知られてなかった。知らないってことは強い。
ダイビングの教科書には、ヒョウモンダコの咬毒が書かれている。毒はふぐ毒で有名な「テトロドトキシン」で、咬まれると呼吸困難になり、場合によっては2時間程度で死に至るらしい。
こんなタコだが、やはりウツボなどの大きな魚に狙われる。なので、タコのエッチは、互いに体を隠したままのようだ。
続きは明日。


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芸術は申そう(妄想)?

2013-06-13 22:13:04 | プチ放浪 都会編

 

物まねをやめ、従来からの写真の枠を超えた飛躍的なジャンプが必要なとき、そこには論理性をはるかに飛び越した感性の跳躍が必要だ。
構図、空想を超えたスーパーイマジネーション。
それを人は「妄想」と呼ぶのかもしれない。
ロジカル・シンキングもクリティカル・シンキングも超えた感性。
絶望を希望に、不可能を可能に変えうる真の芸術。
「妄想」には、谷を一気に飛び越えるパワーがあるはずだ。

・・・とか言ってるけど、「あなたの場合はエッチな発想だけ」と言われるのがつらい。
決して否定できないし。
悦楽と恐れ、現実と妄想に揺らぐ、危ういワールドの形成を目指して。。


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微小妄想

2013-06-10 22:30:57 | lesson

 

拙作のブログによく登場する水泳の鬼コーチ。
彼女のジュニア向けのレッスンに、「振り替え」で他のコーチの生徒がレッスンを受けに来ると大変なのだそうだ。
つまり、他のコーチのレッスンの都合がつかなくて、(やむなく)、彼女のレッスンに参加させられる子たち。

彼女のレッスンでのオーダーは、いつものように「ディセント」。
しかも、遅ければ「もう一度」の脅しをかけながら。
「ディセント」とは、一定の距離を泳ぐタイムを減らしていく。わかりやすく言うと、最後は全力で。
彼女のレッスンを普段受けている子達は、ヒーヒー言いながらもやる。・・・なんとかこなす。
かわいそうなのは、「振り替え」で参加した他のコーチの生徒たち。当然、きついからできない。なので泣く。
んで、彼女のセリフは「泣くなら帰れ」。

・・・だから、「帰れ」って言われて素直に帰れる子っていませんって。
いたいけな子供たちに、レッスン中に帰るなぞ、そんな度胸はない。

実は人間は「落差にこそ強く反応」する。
たとえば、100メートル個人メドレーを2分で泳いでいたとする。
倍の4分で泳いだらすごく楽なはずだ。
しかし、5分で泳いでいた人が2分にピッチをあげると、ものすごくハードだ。

それこそ、「もう泳げない!限界だ」と思ってしまうだろう。
すなわち、人間の感じ方は、絶対基準ではなく「変化」なのだ。

これを心理学ではゲイン・ロス効果という。たぶん。
ダイアナ・ロスに少し似ているが、ぜんぜん関係はない。
っつうようなことを、学習したぼくは、今度、コーチからほめられるかも。
なんせ、人間は「落差にこそ強く反応」するし。


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