ただ飛び跳(は)ね踊れ踊子現身(うつそみ)の沓(くつ)のつまさき春暮れむとす (白秋)
阿波の女踊り。左手と左足を同時に出す。左足がつくのと同時に、左手も止める。
「捻らない動き」だ。古来、日本人は、このように歩くときは、左足と左手が同時に前に出る「ナンバ歩き」をしていたとの説がある。
たしかに、歌川国芳「東都名所 両国柳ばし」なんかを見ると、女性が右手と右足を前に出して振り返っている。東州斎写楽「三代目市川高麗蔵の弥陀次郎」も、歌舞伎の石投げの見得も、ともに同じ方の手足が前に出る。
和装の場合、歩幅を大きくすると、着崩れてだらしない恰好になってしまう。だから、踊る時も歩く時も、小さ目な歩幅でつま(着物の前)を持ちながら小またで歩く。つまを持ちながら歩く姿は、「ナンバ歩き」にほかならない。
だが、浮世絵にしろ、歌舞伎にしろ、観る人に対して、美しく見える構図(ポーズ)をとるから、かならずしも、江戸時代の人々が本当に「ナンバ歩き」をしていたことの証拠とはならないのだが・・・。
阿波踊りの「体を割る」動き。移動スピードが求められないのなら、長時間踊っても疲れない動きが淘汰される。阿波踊りの踊り方は、筋肉をなるべく使わない動きであり、全身の「関節」、「骨」を連動させる動きなのかもしれない。いわば「骨盤踊り」。
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