tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ミスコピー

2021-10-30 19:43:28 | 日記

日本のコロナ第5波収束の一因として、ゲノムの変異を修復する酵素が変化し、働きが落ちたことが影響した可能性があるとのことだ。10月の日本人類遺伝学会での国立遺伝学研究所と新潟大による発表。
酵素は「nsp14」。

いわゆる遺伝子のミスコピー。これを防止する機能が失われたために自滅していったわけだ。
遺伝子のコピー中に生じたDNAの傷を効率よく修復するには、RNA合成酵素が特定の目印で標識されること (ユビキチン化修飾)が重要だ。遺伝情報が格納されているDNAから随時必要な情報をRNAにコピーして取り出した後、これを蛋白質に翻訳することでウィルスは増殖していく。

遺伝子がコピーされる転写領域に生じたDNAの傷はRNA合成酵素の進行を妨害する。したがって、今後、コロナウィルスをやっつけるには、RNA合成酵素「nsp14」のユビキチン化修飾を阻害したDNAで遺伝子を置き換えてやればいい。
というのは簡単だが、遺伝子操作には過大なリスクがつきまとう。とんでもないものを作り出してしまう可能性があるということだ。


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