tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

白いオーロラ

2017-01-08 21:28:36 | プチ放浪 山道編

30年に何回かという大雪。フェアバンクスの山にあるロッジ。
ようやく雪が止んで見上げた南の夜空に白っぽいカーテン状の光が揺らめいた。
「あれオーロラじゃないですか!?」 
写真に撮っても、光の帯は白いまま。これまでに写真に撮ったオーロラの緑の光とは明らかに違う。
「雲だね」
とがっかりしているぼくをよそに、ロッジの女主人コリーンがあれはオーロラだと主張する。

調べてみたら「白く光るオーロラ」は、非常にまれなケースで観察されていた。
オーロラは電子の励起エネルギー差で発光する。
http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/member/shiokawa/aurora_kaisetu.htm
「エネルギー差が大きいと青色、中くらいだと緑色、エネルギー差が小さいと赤色、になる」
・・・考えてみれば、オーロラの発光は、白色光の3原色、青(B)、緑(G)、赤(R)が全部そろっている。つまり、まれに条件さえ合えば、白く発光するオーロラもありえるわけだ。

ぼくらしいオーロラの写真として、撮影条件は悪くなるができるだけ人家の窓からこぼれる暖かい光と合わせて撮りたいと思っていた。
小さいころから、闇に光る雪原のはるか向こうに見える人家の灯りにあこがれに近いものを感じていた。
厳しい冬の夜の雪景色の中に、ポツンとともる人家の灯り。そこにはきっと暖かい家庭がある。そうした景色を見るたびに心がきゅんとした。

南の空に白く光るオーロラは、写真を撮るために選んだ景色と逆方向。町の灯りも、ロッジの灯りも写真にからめることができなかった。だけど、ぼくの心にしっかりと焼き付いている。
今回は天候の条件がかなわず、思ったような写真が撮れてない。負け惜しみにしか聞こえないだろうが、それでも良かったと思ってる。マイナス20度の夜空の下で、一緒に空を見上げた人々の温かさが心にしみた。


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