モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

小沢一郎のラストチャンス

2010-09-07 12:19:48 | ニッポンの政治
さて、政治は書かないつもりでいたが書くことにした。

理由は簡単で、小沢さんが民主党代表選に勝ち内閣総理大臣になって欲しいからだ。

そして、その結果、負けた菅さん陣営が新党を立ち上げる行動に出て欲しいからだ。
だが、岡田さんは、民主党に残って欲しい。

世論調査と異なることを望んでいる理由は、
菅さん及びそのブレーン達の論点の作り方にガキっぽさを感じるからだ。

参議院選挙での“消費税論”、今回の代表選での“クリーンな政治”がその象徴だ。
財務省官僚の口車に乗ってしまった見識のなさ、勝てば官軍という考えでの挑戦者のアキレス腱を攻め続けるスポーツマンシップのなさ、ここに狭量を感じる。

私たちが納めている税金の使い方が無策であり効率が悪い。しかも無駄遣いをしているのでここにメスを入れ、大手術をやって欲しいという願望が民主党政権を作ったと思うが、官僚の口車に乗る狭量の菅さんで大丈夫なのだろうか?

政治家の身ぎれいさは政治家個人のモラルの問題だが、日本が中長期的に沈没しかかっているのは、私たちの大問題であり、これまでの自民党政治家と官僚の政策が間違っていたところが多かったというツケが来ている大問題だ。

政策そのものと、政策立案と予算付与その執行のシステムをどう変えていくかというのが論点のはずだが、アキレス腱を蹴ることに力点をおく菅さんには聞いていてがっかりしてしまう。まるで、先の国会での野党自民党のようだ。

政治家が身ぎれいということ自体、天に向かってツバをしているようで、ダメ人間の象徴のようだ。
政策とその実現で清濁あわせのみ、決断したら逃げないで利害関係者に説明する努力にかけてもらいたいものだ。

さて、小沢さんだが、やっと表舞台に登場した。
一対一で勝負したら恐いだろうなと思う。しかし、代表選での説明スタイルは、短い言葉に情熱というか気持ちがこもっているように感じる。しかも、官僚にとっては劇薬のようだ。
中央省庁の解体を進められるのは小沢さんのほうだろう。
情報収集、政策立案、予算化、(予算の付与は国会)、執行、この評価など全てのプロセスを握って離さないでいるので、自分たちの縄張りの拡大での天下り先の団体を作る、業界との癒着など弊害が目立つようになった。
執行部分から切り離し予算と人員を地方公共団体に渡していく小沢論は妥当な手法だと思う。これを加速して中央省庁をスリム化できるのは官僚の口車に乗らない小沢さんだと感じる。

現段階では、菅さんが代表選で勝つだろうという予測のようだが、挙党一致という名目で民主党が生き残ろうとする菅さんたち陣営の浅はかさがいずれ出るだろう。
それは、政治資金に身ぎれいと自称する“いい子達グループ”は、この代表選を通じて“悪い子”達を排除する感情がより強まり純化の道を進みそうだからだ。

小沢さんは、最後の最後であるラストチャンスを時間をかけて練るだろうから分裂の火種は残りそうだ。
岡田さんがこの分裂に橋をかける政治家として大きく成長して欲しいものだ。
そして、自民党を初めとする野党にもチャンスが廻ってくるので、政策立案能力のある政党に育つことを望みたい。


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