モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

トロピカルセージ。 サルビア・コクシネア、レッドの花

2008-10-09 07:30:34 | セージ&サルビア
テキサスからブラジルまでの熱帯地域に生育する“トロピカルセージ”
学名サルビア・コクシネアのレッドの花が
シーズン末を迎え鮮やかな赤を誇示している。

(写真)サルビア・コクシネアレッドの花


白色の S.コクシネア‘スノーニンフ’も今最盛期を誇っているが、
花色としては、ホワイト、レッド、サーモンピンクがあり
手中にないサーモンピンクが熱帯の花的であり
“トロピカルセージ”の名に似つかわしい。

それにしても、ホワイト、レッドにしろコクシネアは、
それぞれが突き抜けたピュアーな色であり、まぶしく、ドキドキしてしまう。

淡い思いのドキドキではなく、強い刺激への反応でのドキドキで
不純物が入っていないと落ち着かないところがある。
この不純物が、落ち着きとか気品とかを産み出すような気がする。

産業のコメといわれるチップは、微量の不純物を混ぜることによって半導体になったという。
邪魔なはずのノイズが名演奏をつくっているとか
砂糖ひとつかみが料理の隠し味になるとか
まだ解明できない不純物の効果はたくさんありそうだ。

このレッドの花は、当然名前があるはずだが“レディインレッド”“フォレストファイア”
のいずれかだが決め手がなかった。

それにしても、ネーミングが恐ろしい。
こじつけ訳をすると、“朱に交われば赤くなる”“森林火災”ということでピュアーさが出ている。

コクシネアは、耐寒性が弱いため冬を越すことが難しいようだが、
咲き終わりつつある花穂を切り取ると、次々と新しい穂が出てきて数多くの花が咲くので、
1年草の花として扱うと重宝するかもわからない。

1年草のよさは、飽きてしまっても我慢は1年。というところにある。
多年草の場合はそうはいかない。
相当数の草木を捨ててきたので、反省の上で学んだことだ。

このコクシネアが多年草として越冬させたいギリギリの線上にある花のようだ。
悪くはないんだが、緊張感がいやだな~ 
なんて思う。
サーモンピンクはトロピカルセージそのもののような感じがするので
デレ~ッと出来そうだ。来年はこれ=デレ~ッにチャレンジしよう。

(写真)コクシネア・レッドの立ち姿


サルビア・コクシネア(Salvia coccinea )
・シソ科アキギリ属の耐寒性がない多年草だが、冬越えが難しいので1年草扱いがされる。
・学名、Salvia coccinea(S.コクシネア)。英名Tropical sage(トロピカルセージ)、Blood sage、Texas sage、Scarlet sage。和名はベニバナサルビア。
・この種は、Salvia coccinea 'Forest Fire' と思われる。
・原産地はテキサスからメキシコなどの中央アメリカ、カリブ諸島、ブラジルなど
・開花期は、6月~11月。花柄を摘むと脇から新しい花穂が出る。
・草丈50~60㎝、春先に摘心して丈を詰め、枝を多くする。
・関東以西ではうまくすると越冬できるようだ。

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