モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

クコ(枸杞)の花 と 実

2008-10-04 10:25:49 | その他のハーブ
クコ茶、クコ酒が気になり育ててみることにした。
来年は、クコ酒をつくってみよう。

と思っていたら、小さい枝に、花が咲き、実がなってしまった。

(写真)クコの花


クコの花は、直径1㎝程度の薄い紫色の小花で、
花びらの大きさに対比して雌しべ・雄しべのサイズが長く受粉最優先の形のようで、
クコの実をつけたいという意図が鮮明にあるようだ。

そして、熟したオレンジ色の実は、花よりはチョッと大きめの1.5cmはあるが、
秋の陽に映えてのどかな時間を与えてくれる。
熟し柿の色もこんな色だったよな~ と、晩秋の気分になれる。

(写真)クコの実


枸杞(クコ)の歴史
クコは、枸杞と書き中国原産で最も古い薬草がかかれた本といわれている
神農本草経(しんのうほんぞうきょう) 』に枸杞の記述がある。

枸杞 ,味苦寒主五内邪気熱中消渇周痺久服堅筋骨軽身不老生平沢。

訳するとこんな感じのようだ。
『 枸杞 、味苦く寒のまま飲む、五臓の邪気をとり、渇きをとり、胃腸の熱をとる。長く飲めば筋肉を強くし、身が軽くなり老いることがない。 』

大変結構な効能のようだ。
五臓の邪気をとるだけでなく人格的な邪気をもとって欲しいものだ。
やはりクコ酒をつくろう。

日本での古からの活用は、
若葉は飯に混ぜてクコ飯とし、乾燥させた葉はクコ茶に、乾燥させた実は酒につけてクコ酒とし、
根の皮は漢方では「地骨皮(じこつぴ)」というそうだ。

漢方系は難しい漢字を書くので、ワード変換に困る。
30年前は、偉いヒトの訓話に漢詩などが登場し何をのどかなこと言ってんだと思っていたが
最近では、“無駄遣いはさせない”“謝るのがいやなので調べて報告”など
偉いヒトも何もいわなくなった。

何を言ってんだという反発は、調べるエネルギーになったものだ。
クコ酒をつくり来年飲んだら、愚痴が直るだろうか??

(写真)クコの立ち姿


クコ(枸杞)
・ナス科の耐寒性がある落葉小低木。
・学名は、Lycium chinense Mill. 。英名は、Chinese box thorn、matrimony vine。中国が枸杞。和名はクウキ(食木)。
・原産地は中国で紀元前200年頃に生薬として記述されている。日本では、本州から九州の原野や土手などに繁殖している。
・丈は100~200cmまで成長し垣根などに利用される。日当たりが良く水はけが良いが、多少湿り気のある土壌が適している。
・茎は曲がり気味で直立せず、春に楕円形の柔らかな葉を数個づつかたまって節につける。
・開花期は夏で、葉の付根に淡い紫色の1cmぐらいの小さな花をつける。
・秋に楕円形の果実がオレンジ色に熟する。
・古くから漢方薬として利用され、解熱・強壮薬として利用されてきたというが、使用には注意が必要のようだ。


学名の由来
属名のLyciumは、中央アジアに生えていたLycionという潅木の名前から来ている。
種小名は、“ひし形の葉の”を意味する。

命名者
Miller, Philip (1691-1771) 1768年命名
イギリスチェルシーガーデンのチーフガーデナー。彼が書いた"The Gardener's Dictionary" (1731)は、18世紀の疑う余地も無く植物学者、ガーデナーにとって重要な業績だった。
コメント