山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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唐松岳・不帰嶮(2-2)

2009-10-11 | 北アルプス
大きな下り

降りてきたところを振り返ってみました。
かなりの勾配があります。
後ろからくる女性が気になって時々立ち止まって
待っていました。

ハシゴ

今度はハシゴがでてきました。
無造作に置いてあるだけです。
右は絶壁になっています。
高所恐怖症の人には辛いところです。

クサリ場

クサリ場が続きます。
この先が大きく下るようです。
クサリ場は前の人と少し間隔をとったほうがよいです。
相手を焦らせてもいけません。

長いクサリ

かなり長いクサリ場です。
ほぼ垂直です。
ここは多少重くても底が厚い登山靴が有効です。
足に負担がかかりません。

クサリ場

更に大きく下っています。
足場を確認しながら降ります。
ここが一番の難所のようです。
左右が大きく切れ込んでいます。
スリル満点なところでした。

降りてきたルート

だいぶ降りてから振り返ってみました。
10人くらいのパーティは途中で追い抜きました。
秋田からきたといっていました。
上から降りてくるのがわかりますか?
黄色いシャツを着た人がガイドのようです。
この岩場だけをザイルでサポートしていました。
これから登る若い女性が二人待っています。
山で若者に出会うと嬉しくなります。
もっとたくさんの若者に歩いて欲しいです。


登山ルート

再度登山ルートを確認しました。
先ほどすれ違った女性が下のほうを登っています。
大きく尖っている右側が登山ルートです。
上のグリーンのハイマツの上を歩いて右に大きく
回り込みます。
その上の小さく切れ込んだところから左に登っています。
地図では「危険場所」と表示されています。
ここは下りよりの上りのほうが楽だと思いました。


剱岳と立山

遠くに剱岳と立山がきれいに見えます。
右の大きな山が剱岳(つるぎだけ)、左の平らな山が立山です。
更に左に薬師岳が見えます。

登り

全員無事に不帰のキレットを通過し、鞍部で小休止しました。
後ろからきた女性も一緒になりました。
水を飲み、喉の渇きを癒します。
ここが今回の核心部のようでした。
小屋をでてから2時間30分でした。
また登りが続きます。


天狗の大上り

正面に天狗の大上り(地図では大下り)が見えます。
これからあそこを登ります。
右下からガスが湧いてきました。


一峰の頭

登り切ったところに「一峰の頭」と書いた標識が
ありました。
少し平らになっています。

不帰嶮

だいぶ歩いてから不帰嶮を振り返って見ました。
左から一峰、二峰、三峰のようです。
この手前の左は大きく崩れています。
このまま自然崩落が進んだら、消えてしまいそうです。


急な登り

再び急な登りが続きます。
ここは少し、ガレていました。
やはり前の人との間隔をあけたほうがよいです。
落ち着いてルートを確認し、歩きやすいところに
足をおいて登ります。
自分で足場を選んで歩くのも大切です。

ガス

これから向かう方向にガスが湧いています。
山は天気の変化が激しいです。
先ほどまで見えていた山が突然みえなくなることが
あります。
これから先の展望はあまり期待できないようです。


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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
不帰瞼 (mcnj)
2009-10-11 07:47:55
凄いですね。
さすがに、今は、こんな岩場ばは歩けません。
50年前は、こんな立派なはしごは有りませんでしたが、鎖は、要所要所に取りつけてありました。
ここを縦走する為の、前慣らしで、鈴鹿の鑓から、御在所を、試したのですが、縦走路の整備が不十分で、怖い思いをしました。
こちらは、スケールは、比較にならない程大きいのですが、危険な場所の整備は、十分だった記憶があります。
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Unknown (秋桜)
2009-10-11 08:19:43
上がったり、下がったり、大変ですね~。
展望も見られそうにないのですか?
私は、昨日のお写真とかでは、晴天の予想してましたが、残念です。
どうぞ、お気をつけて「大下り」を。
ここから見守ってます(笑)


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難所 (まよこ)
2009-10-11 11:15:24
山小屋さん今日は。
クサリ場を登ったり降りたり梯子を渡ったりと
難行苦行の修行僧になった感じですね。
体力・筋力・集中力・譲り合いなど必要のようですね。
ハラハラしながら見守りました。
2人の女性のサポート 流石の山小屋さんでしたが 若い綺麗な方達も心丈夫だったでしょう。
いいお話でした。
旅は道連れ山の道連れですね。
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すごい岩場ですね (mogu881)
2009-10-11 15:56:50
見ているだけでも足が震えそうです。
岩がざらざら落ちていきそうです・・いつも思いますが、写真を撮るのも怖いのでは?。
山小屋さん本当に体力・気力があるんですね。若い人のほうが少ないんですね。今の若者は軟弱なのかな・・女性も頑張っていますね。降りるときも大変なんでしょうね。素晴らしい景色に感動です。
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mcnjさんへ (山小屋)
2009-10-11 16:46:50
不帰は昔から名前は聞いていましたが、歩いたのは初めてでした。
山の本などでは白馬からのコースを紹介して
いるのがほとんどです。
唐松からだとこのクサリ場が下りになるからでしょうね。
上りのほうが安全だと思いました。
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秋桜さんへ (山小屋)
2009-10-11 16:49:06
ガスがでてきたので、きれいに見えていた
山もすぐに真っ白になりました。
でもガスは晴れる場合が多いです。
これから天狗の大上りです。
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まよこさんへ (山小屋)
2009-10-11 16:55:18
午前中、孫娘が久し振りにきました。
肩車したりおんぶしたたいへんでした。
重いと思って体重を量ったら、かなり増えていました。
天気がよかったので、公園でバトミントンをしたらかなり上手になっていました。
外で食事をしてやっと帰って行きました。

このクサリ場が一番の難所でした。
反対側からくる人とのすれ違いも1人ずつで
ないとダメですね。
でもここより難所は「黒部の下の廊下」でした。
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mogu881さんへ (山小屋)
2009-10-11 17:00:52
歩きながら、ここは!と思うところでポケットからカメラを出して撮りました。
こんな時はコンデジが便利です。
デジイチを持って歩いている人がいますが、岩場では通用しません。
若者にももっと山を楽しんで欲しいです。
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Unknown (akanegusa)
2009-10-11 19:27:43
クサリ場、すごいですね。
高度な登山です。
はしごがかかってる所もスリルです。
両側断崖絶壁も高所恐怖症の人は絶対に
行けません。
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akanegusaさんへ (山小屋)
2009-10-11 21:03:50
一度ご一緒に如何ですか?
若さで登りましょう。
いつでもご案内いたします。
明日は久し振りに奥多摩を歩きに行きます。
富士山には雪が降ったようです。
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