山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

唐松岳・不帰嶮(2-1)

2009-10-10 | 北アルプス
2章に入ります。

二峰の南峰

少し広いところに出ました。
二峰の南峰です。
この手前に三峰があるのですが、いつの間にか
通り過ぎてしまったようです。
ここで小休止です。
太陽がかなり高くなっていました。

ネバリノギラン

すぐ近くにネバリノギランがありました。
もう花は終わってドライフラワーになっています。
葉っぱが黄色く紅葉していました。
花の下を手で触るとネバネバします。
それでこの名があります。
元々花はあまり開きません。


急な下り

唐松岳の頂上で二人の女性と一緒になりました。
同じルートを歩くようです。
後ろをゆっくりついてくるよう話しました。
ここはかなり急な下りです。
時々振り返ってようすを見ました。
二人とも登山暦は長いようです。
足がしっかりしていました。

急な上り

今度は急な上りです。
足元を確認しながら歩きます。
このような場所では浮石に注意が必要です。
日陰に入るとひんやりしていました。

唐松岳

再び歩いてきた方向を眺めます。
唐松岳があんなに遠くなりました。
こちらから眺めるのは初めてです。
ここからの唐松もなかなかよい姿でした。


岩場

岩場に差し掛かりました。
先頭を行く仲間が立ち止まって下をみています。
この先にクサリ場があるようです。
小屋を我々より30分くらい早く出た10人くらいの
パーティがいました。
どうやらそのパーティが通過しているようです。
ここはかなり高度感がある場所でした。

二峰の北峰

確かにクサリがありました。
二峰の北峰と書いてあります。
この先は大きく切れ込んでいます。
向こうの山には雲が下から湧いていました。


八方池

右奥に白く光っているものが見えます。
八方池です。
前日はガスが濃くてこれらの山がよく見えませんでした。
この日はよく晴れていたので、池に映る姿をたくさんの
人が見ていることだと思います。


クサリ場

かなり長いクサリ場です。
二人の女性が降りてきます。
途中で立ち止まって「お尻モデル」になって貰いました。
「ゆっくり慌てないで!」下から声をかけてあげます。


トラバース

大きくトラバースしています。
左は大きく切れ込んでいます。
落ちたらまず助からないでしょう。
岩場は「ゆっくり、焦らない」ことが大切です。


岩場

前を行く仲間です。
ここにはクサリはありません。
手でバランスを取りながら歩きます。
右側が大きく落ち込んでいます。
雨だったら止めたほうがよさそうです。

登山ルート

これから向かう山が大きく迫ってきます。
登山ルートが細い糸のように続いています。
左の稜線が「天狗の大上り」のようです。


不帰嶮(かえらずのけん)

このあたり一帯が「不帰嶮(かえらずのけん)」と
呼ばれているところのようです。
不帰嶮とは「一度足を踏み入れたら、帰ってくることができない
ほど嶮(けわしい)ところ」という意味のようです。
確かにここで落ちたら、生きて帰ってくることはできません。
岩の上は足がやっとかかる幅でした。
気が許せないところがまだまだ続きます。



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32 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (秋桜)
2009-10-10 08:20:58
花が少なくなって、険しい登山の様子が伝わってくるような、お写真ですね~。
「わくわく」より、ちょっと「ドキドキ」の登山ですネ。
いつも、一緒に登っていめかのような緊迫感を感じます(笑)
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Unknown (mamarinn)
2009-10-10 08:51:02
↓のおーちゃんの次の奈々氏の権兵衛はアワテンボウのmamarinnです。ごめんなさい。
こんな険しい登山道は気が抜けませんね。
自分の足だけが頼り、鎖もなく、自分の足の幅だけの登山道、もし踏み外したらと思うと怖いです。

山が呼んでる、そこへ登る気持ち、苦労して登った後の爽快感、下界にいる私にも伝わってきそうです。
一緒に登ってる感じです。
あらあら、額や背中に汗を感じますよ。
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Unknown (mamarinn)
2009-10-10 09:01:23
続きを入れる前に・・・・
赤い月と白い月見せていただきました。
本当に不思議ですね。

↑の奈々氏は名無しの間違いです。
どこまで行ってもアワテンボウはなおらないmamarinnです。
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秋桜さんへ (山小屋)
2009-10-10 09:56:41
この岩場には花はありませんでした。
ネバリノギランもほぼ終わっていました。

昔なら、今日は「体育の日」です。
東京オリンピックが開催されました。
晴れの特異日だったのですが、今日は雲っています。
この3連休は我が家でお留守番です。
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ままりんさんへ (山小屋)
2009-10-10 09:58:45
ご訪問ありがとうございます。
昨日の行方不明者は「ままりん」さんだったのですか?
捜索願いをださなくてよかったです。(笑)



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ままりんさんへ (山小屋)
2009-10-10 10:03:09
再訪、ありがとうございます。
赤い月と白い月、みて頂けましたか?
ウサギの餅つきが見えたと思います。

ままりんさんの月はままりんさんが色白なので、それがそっくり月に反射したのでしょう。

これからお忙しくなるようなので、時間がある
時だけ覗いてみてください。
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難所 (まよこ)
2009-10-10 10:58:23
山小屋さん今日は。
岩場の難所が次々に目の前に迫り
緊張感が伝わってきました。
落ちたらあの世・・・
実際にはもっと怖い現場でしょうね。
その緊張感達成後の頂上は至福でしょうね。
解る様な気がします。

ネバリノギランに似てみなさんネバリ強いですね。(笑)

連休は又山登りと思っていましたが・・
珍しいですね。
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岩登り (空見)
2009-10-10 11:57:12
こんにちは。
また凄いところを見せていただきました。
ここでも撮影する山小屋さん、くれぐれもご用心ください、って今頃言っても遅いですが・・(笑

映画でも話題でしたが、信じられないような場所を登るのですね、オドロキの連続でした!
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おお~~ (うさきち)
2009-10-10 11:57:21
険しい登り&下りでスリル満点・・・

ブログを見ながら、ぞくっとしてしまいました~~!!
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不帰嶮 (よっこ)
2009-10-10 12:07:30
足ががたがた震えそうです。
ドキドキしながら見ていました。
戻ってこない人もいたのでしょうね。
浮き石に足をかけたらどんな事になるのでしょう・・
素人の私が考えるとぞっ~とします。
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