山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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カムチャッカの旅(その14)

2008-08-19 | 海外の旅
北穂高から無事帰ってきました。天気が悪かったですが、何とか歩くことができました。
北穂高岳と涸沢岳の間はさすが日本を代表する岩稜帯でした。
カムチャッカシリーズを続けます。


チシマフウロの群落です。
日本の北アルプスなどで咲いているハクサンフウロは濃いピンクですが、これは
淡いムラサキイロをしていました。
花の様子はグンナイフウロそっくりでした。



ヨツバシオガマ

葉っぱの姿は日本のものと同じですが、花の下の「クチバシ」が短い感じです。
やはりかなりの高山でしかみることができません。
北アルプスではそろそろ終わりを告げていました。




ウルップソウの群落です。
これほど群生しているウルップソウをみるのは初めてでした。
千島列島のウルップ島が故郷だそうです。
白馬岳などでも見ることができますが、なかなかきれいな姿に
会うにはタイミングが難しいようです。





前日登ったアバチャ山がきれいな姿をみせています。
見る角度によってはだいぶ姿を変えてくれます。
噴煙が朝日に輝いていました。



歩くに従ってウルップソウも多くなってきました。
すべての花がよい被写体になります。
背丈が低い花なので、少しでも大きく見えるよう低いアングルで
撮ってみました。



エゾツツジ

ここではエゾツツジも元気です。
色も鮮やかでした。
蕾がラグビーのボールのような形をしていてかわいかったです。
次々に花を咲かせるようでした。


エゾノツガザクラ

エゾノツガザクラも負けてはいません。
花は太陽の光を浴びると活き活きします。
白い花のツガザクラを探したのですが、見当たりませんでした。
ここにはないのかも知れません。




イワヒゲ

白い釣鐘状の花がでてきました。
イワヒゲです。
葉っぱが組み紐のような形をしています。
これは日本の山でも見ることができますが、雪解けの早い時期に
なります。
夏山ではなかなか会うことができません。


キバナノコマノツメ

黄色いスミレの仲間です。
葉っぱが丸くウマのヒズメに似ているので、「コマノツメ」という
名前になりました。
高山帯の少し湿った岩場を好む花です。



キバナノコマノツメのすぐ近くに咲いていました。
日本で春先に見られるマルバスミレによく似ています。
平地でみられるスミレですが、ここでは高山種と同居しているようでした。


ウルップソウ

ウルップソウをアップにしてみました。
小さな花が下から順序良く咲いているのがよく分かります。
一つ一つの花に個性があるようでした。
今朝は太陽が眩しいようです。


タカネビランジの仲間

これもカムチャッカに来て初めて会う花でした。
タカネビランジによく似ています。
やはり砂礫を好む花です。
日本では南アルプスの鳳凰(ほうおう)三山あたりの砂礫でよくみられます。
マット状に群落を作る花です。
もう少し歩きます。

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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お帰りなさい (marri)
2008-08-19 09:07:06
お天気がまぁまぁ~でも、良かったですね。
何とか歩くことができ、岩陵を歩けたんだから!
余程元気な身体してるんですね。羨ましい。疲れも見せず。

今日も美しいお花、ありがとう!
ウルップルソウですか。慎ましい花ですね。
ひとつひとつに個性を見てる所は、いかにも貴方らしいです。アジサイの花にも似ていて、各々自然体で、ひとつに固まって美しい!特に背景に山を入れた写真は素晴しいです!
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お帰りなさ~い♪ ()
2008-08-19 10:28:02
お早うございます。
ご無事でお帰りのご様子、何よりです。
お天気が悪かったとは言え、予定の行動をこなせてよかったですね。
先ずは一安心しました。
山男の恋人の心境ですね(笑)

今日も沢山のお花を有り難うございました。
とても覚え切れませんが、一つ一つじっくり拝見いたしました。
低いアングルのウルップソウのフォト、とても印象に残りました。
エゾツツジ、シクラメンのようないい色をしてますネ。

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目の保養 (フレデリカ)
2008-08-19 12:31:21
カムチャッカでは沢山の植物ので出会いがあったのですね、初めて出会った花もあるのですね。私は知らない花の方が多いので新鮮です、植物が好きなので刺激的。シリーズ楽しいですね、また見せて下さい。
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沢山の花! (おーちゃん)
2008-08-19 14:17:17
見事ですね。
ウルップソウのアップ、よく分かります。
日の光を浴びて輝いてて美しいです。
その場にいられて幸せですね。

北穂高から涸沢岳へと歩きましたか
写真が待ち遠しいです。
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お花畑 (とくさん)
2008-08-19 16:24:15
こんにちは
以外に花の多い所ですね。
山小屋さんの解説が無ければ、これがカムチャッカとは気が付きません。

棝沢ヒュッテの泊まりでしたか、私も泊まりましたので懐かしく思ってます。
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マリーさんへ (山小屋)
2008-08-19 17:26:09
急に空が曇ったと思ったら、雨が降り出しました。
今日も山はダメのようです。

今回の穂高岳は1人山行だったので、岩場を歩いている時いろんなことを考えました。
ガスっていたので岩場の恐怖感はありませんでした。
晴れていたらゾッとするような場所です。
最後は鼻歌を歌っていました。
人間っておもしろい動物ですね。

ウルップソウと山の写真、マリーさんに喜んでいただけて嬉しいです。
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紅さんへ (山小屋)
2008-08-19 17:30:39
山には不思議な魅力があります。
夕べ帰ってきたばかりなのに、次に行きたいと思う山の資料を読んでいます。
今月の末には山も静かになります。
涸沢は秋の紅葉シーズンにまた混みますね。

カムチャッカの花は咲いている場所で色が違っていました。まだ汚れを知らない花のようでした。
いつまでも今の姿で残っていて欲しいですね。
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フレデリカさんへ (山小屋)
2008-08-19 17:33:44
ご訪問ありがとうございます。
日本の夏は大荒れです。
やたら暑い日が続いたと思ったら、各地で土砂降りです。
山の天気も安定していません。

カムチャッカの花は自然のままでした。
好きな場所でノビノビと咲いていました。
かわいい花もたくさんありましたよ。
虫が多いのには閉口しましたが・・・
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おーちゃんへ」 (山小屋)
2008-08-19 17:36:14
北穂高岳と涸沢岳の間の岩場は自分の記録として写真を撮りましたが、バックはガスっていて何もみえませんでした。でもそれなりの花にも出会いました。
いずれご紹介します。
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とくさんへ (山小屋)
2008-08-19 17:39:33
カムチャッカの花も日本にある花によく似ていました。
但し、日本では2000m以上の高山に行かないと見ることができない花が平地で見られるのですから、不思議ですね。
このくらいの山ならとくさんもまだまだ大丈夫だと思います。カミさんとフラワートレッキング、如何ですか?
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