彦四郎の中国生活

中国滞在記

恒例の「日本語演劇(日本情景演劇)の会」開催―2回生―

2015-01-11 05:51:24 | 滞在記

 12月26日(金)に、恒例の「日本語学科2回生41名」による「日本語演劇の会」が開催された。場所は、第一食堂三階の多目的ホール。担当指導教員は、何琴(か・きん)先生。1か月ほど前から、学生に「シナリオ(脚本)」のチェックをよく頼まれたりしていた。12月24日(水)には、リハーサルがあり、何先生にも頼まれて参加した。各グループの劇に対して、本番に向けての修正点などのコメントをした。
 2013年9月入学して1年4か月が経過した2回生だが、かなり日本語が話せるようになってきている。この劇の練習や本番を通じて仲間意識も高まって来るようだ。昨年は、「ペットショップ」や「シンデレラ」の劇が優れていたり、見ていてとても面白かった。

 劇は5グループ。①「君に届け」②「母の日」➂「ハヤテのごとく」④「アオハライド」⑤「阿滋漫画大王」。審査員は、日本語学科の先生達。評価観点は、①「脚本の内容」(40点)②「表現力」(30点)➂「舞台設計-服装・道具など-」(20点)④「場面の繋がり・コマの繋がり」(10点)の4つ。

 「母の日」は、「チビ丸子ちゃん」を劇化したものだが、たった4人で演じていた。一人二役をこなす学生もいて喝采をあびていた。ほのぼのとした面白い劇だった。

 今回、最も優れていた劇は「ハヤテのごとく」だった。4つの観点のいずれも90%以上の出来栄えだった。1等(最優秀賞)に選ばれた。私はこの劇に総合95点をつけた。昨年の1等「ペットショップ」を上回る出来栄えかなと思った。

 この2回生は、2クラス、男子学生11名・女子学生30名、合計41名である。








大晦日から新年へ―52度「白酒(バイジョウ)」は怖い酒―日本概況⑥「教育・大学・留学」

2015-01-10 07:29:25 | 滞在記
 ようやく「ブログ」が再開できた。年末の12月27日よりブログを作るために必要な「画像認証」機能が出なくなった。今朝、ようやくシステムが新しくなっていて、「画像認証」機能操作が必要なくなり再開できるように変更されていた。

 中国の年末・年始、休みは1月1日だけ。大晦日も大学や官公庁・企業でも授業や仕事がある。2日から仕事始めなのだが、中国政府は大学・小中高の学校・官公庁を仮休日と正式発表(ようやく12月28日に)した。2日(金曜日)の振替授業や振替仕事は、4日(日曜日)になった。だから、中国の今年の仕事始めや授業開始は1月4日からスタート。短い年末・年始が終わった。
 大晦日の夜11時頃から1日の早朝まで、眠れぬほどの「爆竹(ばくちく)」が鳴らされていたはずだが、一切 記憶にない。夜11時ころから1日の朝10時頃まで泥酔していたからだ。大晦日の夜8時ころから、宿舎に近い露営食堂街で、同僚の教員や4回生の学生と海鮮料理を注文し飲食し始めた。3人とも「この貝は美味!」と言いながら、ビールの小瓶をお互いにカチンとしながら乾杯を続けていた。ビール瓶が20本ほど空になった頃から、「白酒(バイジョウ)」を飲み始めた。透明で52度のアルコール度数だが、注文した「白酒」は飲みやすく美味しかった。3本目を注文したところまでは記憶がある。
 翌朝、完全な二日酔いで目覚める。数時間後、財布や携帯電話が すごく「白酒」臭いのに気が付いた。財布の中の「中国元」紙幣も濡れている。どうやら、酔っ払って飲んでいる時、「財布や携帯電話」を入れていた小さな布製の(薄い)の買い物袋に大量の「白酒」をこぼしたようだ。(瓶が倒れたか) そして、2日の午後から「携帯電話」が壊れて使用できなくなった。3日の朝、「携帯電話」の店で見てもらったら、「白酒」が携帯内部まで浸透し、バッテリー・データーなども故障しているとのこと。4日に「修理専門店」に行ったら修理・回復できた。安心した。中国人の愛する「白酒」は、ロシアの「ウオッカ」と同じように怖い。飲みすぎると急に意識・記憶がなくなる。その時履いていた靴の前部分は、両足とも かなり すり減っていた。男二人に両手・両肩を持たれて、宿舎まで引きずられて帰ったようだ。1日の昼、宿舎横の道路に自分のマフラーが落ちているのに気が付き拾った。4日の午後、一緒に飲んだ同僚教員に、「どんな状況でしたか?」と聞いた。彼も「あまりよく覚えていないし、記憶もあまりないんですよ。」とのことだった。
 こんな失敗が5~6年おきにある。12年ほど前には、ロシアのサンクトペテルブルクでの大晦日。6年前には日本で(この時には、倒れたようで、翌朝前歯が折れているのに気が付いた)。


 年末に「日本概況」⑥⑦のブログを書き、このシリーズを終了しようと思っていたが、ブログ機能の問題でできなかった。
 さて、「日本概況」⑥「日本の教育―日本への留学―」の授業について綴る。日本の小学校・中学校・高校の学校生活の様子について多くの映像を映しながら説明をしていった。そして、学生の方からは中国の様子について話をするというふうに相互に日中比較をしながら進める。日中の大きな違いがいくつかある。①中国は、昼休み時間が2~3時間ある。小学校では、生徒の多くは自分の家に帰り食事と昼寝をする。)だから、学校が終わるのは夕方になる。②中国では、学校のクラブ活動というものがほとんどない。勉強一筋という感じ。これは、昼休みが長いので、夕方5時以降に授業が終わるのでクラブの時間がもてないという状況もある。➂小学校から軍事訓練がある。小中高大学と進むほど、軍事訓練日は増える。(大学では2週間)④高校から寮生活をする学生が増えてくる。大学生はほぼ全員。⑤大学受験制度の大きな違い。(中国は一回勝負。本人の第一希望~第五希望申請と試験結果によって国や省が大学入学先を決める。)

 日本の大学について説明する。私が勧める日本の大学ベスト10(東大・京大・北大・早稲田大・立命大・同大など)の紹介。日本の大学院で日本語教育が優れている大学(早稲田・大阪大・筑波大・御茶ノ水大・立命大・広島大)の説明などもする。
 現在、日本の大学の大学院に行くことを強く希望している学生が複数いる。実際に、日本に留学するとなると、様々な手続きがかなり難しい。家の収入証明なども要求される。(かなりの収入がないと許可されない。また、ビザ申請と許可が困難を極める。) どのような方法で、日本の大学院に進学することが実現できるのかを、その3つの進路(方法)と費用などを詳しく説明した。
12月8日に、「日中間の大学・大学院・日本語学校への留学や日中企業への就職斡旋」をしている会社の社員である福田さん(相撲とりのような大柄)が、日本から福州に来ることになっていた。12月11日に閩江大学に来てもらい、授業に参加してもらった。45分を使い話してもらったり、質疑応答。午後は、3回生と4回生の留学希望者10名ほどに2時間あまりをかけて、個々人に対応してもらった。夕方、福建師範大学の日本人教員たちとも懇談してもらい、翌日の12日は、福建師範大学の授業に参加してもらった。

 写真左より、北京大学・清華大学・復旦大学・アモイ大学
 また、中国の大学についても説明した。留学斡旋業務会社の福田さんは、中国2000の大学の「レベルランキング」をすべて資料として持っているようだ。国家重点100大学(福建省では90あまりの大学があるが、アモイ大学と福州大学のみ)以外のランキングは私も知らない。福田さんより閩江大学の順位を教えてもらった。思ったより結構上位だった。