彦四郎の中国生活

中国滞在記

実は、ほとんど料理経験のない学生が多い中国の女子大学生―マンゴーとパパイヤのちがいは?―

2015-05-04 11:32:23 | 滞在記

 中国の福州は、ブーゲーンビリアやハイビスカスの花が美しい季節となってきた。5月1日から3日までは、労働節(メーデー)のために3連休となった。5月に入ると、最高気温が30度を超える日々が10月いっぱいまで続くようになる亜熱帯気候の福州。

 4月26日(日)に、2回生の女子学生が4人、12時頃 宿舎に来た。「自分たちで料理を作ってみる。」ということで、近くのスーパーでたくさんの食材や果物を抱えてやってきた。2時間あまりをかけて、5種類もの料理を作ってくれた。
 実は、中国の大学生の多くは料理を作った経験がないことが最近分かって来た。中国に来る前は、「中国の子供は家の手伝いや家事、料理も頑張って作るのだろう。」というイメージがあったのだが、実際はそうではないようだ。むしろ、日本の子供や学生の方が、家での料理経験や手伝いを中国の学生よりよくやっていることがわかってきた。

 なぜ料理の経験がない学生が多いのだろうか。それは、「①祖父母などの同居も多い中国では、子供が料理を手伝わなくても、大人が作ってしまう。②家族そろって近くの食堂で食べることも多い国柄。➂小学校から中学校、高校まで「勉強漬け」の毎日が続く中国の学生。④一人っ子が多いので、どうしても過保護傾向になる。⑤子供には手伝いや家事をさせる必要があるとの考えが少なく、むしろ甘やかすべきだと考える国柄。⑥高校や大学の寮生活の中では、「炊事施設はまったくない」ので、自炊経験ができない。すべて高校や大学の食堂でまかなう。⑦小・中・高校を通じて、家庭科という科目がない。」
 これらの理由から、料理経験のない中国の大学生が毎年何百万人規模で大学を卒業していくことになる。卒業後の2年~3年内に結婚する女子学生が多いので、結婚するまで料理を作ったことがない新婦がおそらく多いのではないだろうか。男性より女性の方が強い中国のカップル関係なので、「結婚したら主に男性が料理を作る。」場合が多いという話を聞いたことがあるが、そうかもしれないと思える。
 さて、宿舎に来た4人の中で2人は「料理を作るのは初めてです。」と言っていた。作ったことのある学生も、母親か祖母に連絡をして、「料理の作り方」を電話で聞いたらしく、詳しく書かれた「レシピ」メモを見ながら料理をしていた。
 宿舎の隣の運動場に散歩に行って帰ってきたら、「先生、料理ができました。不味いかもしれませんが、食べましょう。」と声をかけてくれた。5つの料理のうち、3つは美味しかったが、2つは不味かった。味がしないのだ。塩や醤油をかけて食べる必要があった。まあ、これも彼女たちにとってはいい経験になるだろうか。

  ※上記写真「マンゴー」
 亜熱帯や熱帯の果物である「マンゴー(※中国名は芒果マングァ)」と「パパイヤ(※中国名は番木瓜ファンムーグア)」の違いが゜最近になってわかってきた。どちらも、台湾・中国南部・フィリピン・タイなどでよく実る果物である。上記の写真はマンゴーの果実やマンゴーの木である。宿舎の前の街路樹としても並木となって生い繁っている。町の人が、長い棒を使って採ったりしている。このマンゴーは、下記の写真にあるパパイヤとは木を見たら区別はつくのだが、果実は大きさや形も色もよく似ているので、区別がしにくい。どちらも、黄色く熟したものは甘い。また、熟する前の緑色のものは、野菜として食べられる。マンゴーの種は薄くて白い包丁のような形のものが1個だけ。パパイヤの種は、小さな茶色の種が無数に入っている。宿舎周辺にも、何本かパパイヤの木がある。
 私は、「マンゴーを小さく切ったものがたくさん入った氷フラッペ」が大好きた。とても美味しい。

   ※上記写真「パパイヤ」

 中国の南部にある福州は、果物の種類も多く、また安い。スイカ1玉15元(約300円)という値段。日本では見たこともない亜熱帯や熱帯の果物も多い。上の写真(左の2枚➡ドリアン、右の2枚➡?) ドリアンは、強烈な臭いがある。腐臭性のある臭いなのだが、好きな人は大好きらしい。一度食べてみたが、二度とは食べたいと思わなかった。バスへの持ち込みは、臭いのため禁止されている。

  ※「ドラゴンフルーツ」(甘くて美味しい)

※写真左より「ヤシの実」、「細長いスイカ」、「?」、「竜の目」