ハンブルグ観劇記事まとめ
ハンブルグ・オペラ研究生、「洗濯物たち」公演(ナッキー)2012-10-07
ドイツ・ハンブルグでの研究生公演(ナッキー)2012-07-02
ミュージカルSister Act @ハンブルグのステージは、ここがAKB48に似ている(ナッキー)2012-04-27
ハンブルグで、AKB48を見たような気分 世界の文化がアイドル化しているのかもしれない(ナッキー)2012-04-25
4月18日オペラ座にてバレー「Romeo und Julia」観戦の後で、「孤独のバレリーナ」DVD鑑賞(ナッキー)2013-04-19
「Romeo und Julia」観劇、バレー素人としての感想、バレーはミュージカルよりアイドル的 孤独なバレリーナの解釈の間違いに気がつく(ナッキー)2013-4-20
ハンブルグ・オペラ座の山内鈴蘭・須田亜香里(ナッキー)2013-06-17
ハンブルグ・オペラ研究生、「洗濯物たち」公演(ナッキー)
海外出張中はAKB48のモニター観戦ができなくて、「つまらないなあ」と思う一方で、毎日のように「立ったままスクリーンを凝視する」のは体力的消耗も激しいので、体力の回復にはいいかな、と思います。
海外では、AKB48と日本のアイドルは見られないけど、好奇心は旺盛なので、
観点1:日本のアイドルとの共通点はないか
観点2:日本のアイドル鑑賞に寄与する何かを得ることはできないか
観点3:日本語の分からない外国人がAKB48の公演を見たら、どのように感じるかを体験できないか
という観点で、出張先の芸能・芸術をなるべく観るようにしています。
観点1・2は時々とありまして発見すると、このブログで書いています。
観点3は、なかなか難しい。そもそも、私のよく見るミュージカルは、(芝居に比べて)エンターテイメントとして普遍性を追求しているので、セリフ・言語を理解できなくても、ストーリーが分かるように演じている。
英語は仕事と野球研究で毎日接しているので理解できてしまう。ドイツ語なら分からないだろうと期待してみたSister Act@ハンブルグ(文末にリンク)も、アメリカの原作だったためか理解できてしまい、観点3のシミュレーションにはならず。
そして、とうとう、今日の公演は、理解不能だった。
だけど、面白かった。
同じパターンの劇(歌はあったけどミュージカルではない)を日本のアイドルがやったら、これは受けるぞ。
ハンブルグのオペラ劇場には、Opera stabile という小劇場(観客150人、AKB48シアターに近い)が隣接されており、ここでは10から20ユーロで週2回程度公演している。
前回見た時は、楽器演奏、オペラ歌唱、指揮者による解説、ベテラン歌手一人だけ残りは若手(私は、勝手に、オペラ研究生公演と命名)
本日は、ピアノ伴奏1名。
役者6名、男性3名、女性3名(つい、前田敦子、大島優子、仲川遥香が女3対男3のカラオケを思い出してしまう。)
セリフがほとんどない、歌と、動き(ダンスではない、パントマイムでもない)で演じる劇。
私が、内容を理解できなかったのは、この芝居が不条理劇(wikiをリンク)であり、同じく観ているドイツ人にもストーリーは分っていなかったのかもしれない。
この劇場は自由席なのですが、AKB48グループと違って、抽選入場も、チケットで入場順が決まっているわけではないので、早目に並んで最前列を確保。センターは遠慮して1列目左端。ステージ左にピアノがあったので、弾くところを近くで見られる。
開演前に、ステージでは、一本の洗濯ひもに、六つの服が、洗濯ばさみでつるされている。
開演すると、6人の役者が登場、服を身に着ける。
一人の男性は、洗濯ひもにかけてあった「ももひき」のような服を、ズボンの上にはく。
一人の女性は、コートをとると下着、その上に、洗濯ひもにかけてあったワンピースを着る。
6人はステージ後方のベンチに坐る。
ピアノ演奏。これはovertureなのか。
一人がステージ中央へ歩く。
6人がバラバラに、ステージを歩く、突然ダッシュという動きが続いて、ポジションが決まって(?)から、オペラ風のソロ歌唱(歌唱は、ほとんどアカペラ、一部はピアノ伴奏あり)
歌・ピアノ・動き・セリフ(時々)・ふりつけ・・・が交互に出てきて、何を演じているのか分からないまま、1時間の公演は終わりました。
演技で分かったのは、ワンピーススカートの女性(3人で一番背が低い)と、ほとんど歌わず・ほとんどのセリフを担当した男性が、恋愛関係にあること。抱き合う場面があったので。恋人二人がセンターで、4人がステージそでから、覗き見するシーンあり。
振り付けは、残念ながら、日本のアイドルとは異なり、手話のような振り付け、バンザイをしたり、手をぐるぐる回したり。
左手こぶしをふりかざす振り付けには、モーニング娘。に似た振り付けがあったような。
芝居の冒頭で6人が着た洗濯物の服は、終盤で5人は脱ぎ捨てる。
ワンピーススカートの女性は、恋人に、スカートの裾を引っ張られて、糸が解けて、スカートがだんだん短くなっていく。
これは、このまま進んで、エッチな場面になるのかと、期待してしまいましたが、スカートが短くなったところで、ひもの束をその女性に手渡す。
芝居では、6人とも真剣な顔。芝居が終わってエンディングでは6人が手をつなぎ一礼。MCはなし。
エンディングでは素顔に戻ったようで、女優の3人は3人ともチャーミングで、ドイツ人にしてはアイドル的。
芝居の間は、あえて、観客と目を合わさないように演じていたことが、エンディングの朗らかな顔つきでわかりました。
このステージを、AKB48ファンの方に説明すると、逆上がり公演の冒頭の芝居を、セリフなしで、体の動きと、時々はさむ歌で、一時間ひきのばしたような。
ドイツで、理解できない不条理劇を見て、面白いと感じた私と同じように、
秋葉原で、理解できないAKB48公演を、不条理ながら、面白いとドイツ人が感じるとしたら、RESET公演を例にとると、
「制服レジスタンス」で、板野友美(相笠萌)が、ステージに寝っころがった仁藤萌乃(高島祐利奈)を片手でひっぱり上げるシーン (オリジナルにはこの振り付けはなかった)
「毒蜘蛛」メンバーが入れ替わり立ち代りステージを移動し、順に歌唱していくところ。youtubeをリンク、小野恵令奈、米沢瑠美
今日見た公演で6人が一列で走り回るシーンで思い出した、「星空のミステイク」のイントロで、左右から8人ずつが駆け足でそでからセンターに移動してハイタッチするところyoutubeをリンク
勝手に名づけて「洗濯物たち」公演。冒頭で洗濯ひもが服がぶら下がっていたのとチームK振り付け youtubeの45-55秒に、本日の芝居と同じような手をぐるぐる回す振り付けあり、演じている途中で服を脱ぐところも共通。
ステージ後方には、ドイツ語の字幕が出ていたので、違う言葉だったようで、そうすると(現代劇ではなく)古くから演じられている脚本なのかもしれない。そうだとしたら、国技館で大相撲を見ると江戸時代を味わえるような、タイムマシン体験。
オペラの10月の公演予定を見ると、今日の出し物は一回限り。この一回のために覚えたのだとすると、ちょっとすごい。
私は勝手に研究生公演と名づけているが、若いというだけで正規メンバーとして大劇場に出ているメンバーなのかもしれない。
ナッキー
2012-10-07 08:10:49
ドイツ・ハンブルグでの研究生公演(ナッキー)
海外出張をしている時に、時間があると、ミュージカルと芝居を見ますが、クラシック音楽は興味の対象外なので、見に行きません。
しかし、ハンブルグを散歩をしていた時に、椅子に座って休もうと、入ったオペラ劇場のホールで、公演スケジュールを見ていると、idol という文字が。
クラシック界にもアイドルがいるのかと、興味を持って、切符売り場の方に、「この公演を見たいのですが、どういう内容ですか」と尋ねたところ、
切符売り「オペラ劇場ではなく、stableです。内容は、解説と、演奏・歌唱です。」
ナッキー「stableはどこにあるのですか。」
切符売り「オペラ劇場の裏のビルの1階です。」
ナッキー「解説と演奏は何分くらいですか。ドイツ語が分からないので、演奏が多ければ見たいのですが。」
切符売り (公演のプログラムを調べてくれて)「6曲演奏します。」
ナッキー「一枚買います。」
stableとは相撲部屋のように「プロを育成する訓練施設」の意味なので、オペラ劇場には出演できない訓練生 (AKB48でいえば、研究生) の公演が見られるとしたら、面白いし、idolという表題も気になる。
いったんホテルに帰り、独英辞典で調べたところ、
Idol zwischen Barock und Klassik (バロックとクラシックの間のアイドル)
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699 - 1783) の曲を演奏することが分かりました。
会場に行ってみると、stableとは、小劇場であることが分かりました。
座席の中央に通路があり、左右には8席8列ずつ。合計130人くらい。
公演が始まり、指揮者より解説。観客から笑い声も。解説というよりMCか。
演奏が始まり、歌う人3人(女・女・男)、楽器演奏3人。全員若い。やはり研究生公演。
3曲目に、フルート演奏が加わり、この方は見るからにベテラン。AKB48の研究生公演に、高橋みなみが参加するような感じでしょうか。踊るように吹くので、ドレスの胸元が気になります。
19:30から20:20までで3曲。ここで休憩。
観客二人が、歌唱の女性と知り合いのようで、休憩中にステージで談笑。こういうシーンはAKB48では起こりえません。
20:40から後半戦。4曲目は、女性ボーカルのソロで、笑顔いっぱいで歌っていました。これは、この公演のタイトルidolを意識してのことでしょうか。それともハッセの時代(神聖ローマ帝国とベネチア共和国)にも、歌手は笑顔で歌ったのでしょうか。
21:30に終演。2時間とは、AKB48のセットリストと、偶然にも一致。
正式のオペラ劇場で見ると、60-80ユーロで、研究生公演は、10ユーロ。
近くで見ること・聞くことができるので、オペラ・クラシックに興味のない私でも楽しめました。
正式なオペラ劇場では、バレエの公演が多く、これを見てしまうと、「孤独なバレリーナ」を楽しめなくなるおそれあり。
以上の観戦レポートは、4月に出張した時。6月にも出張したので、研究生公演を見ようと試みましたが、10ユーロから18ユーロに値上がりしていたのと、いつも売切れでした。
研究生公演専用劇場の写真を、客先後方から、ステージから客席の二枚。
idolの文字が入っているチラシを添付します。
ナッキー
2012-07-02 02:12:56
ミュージカルSister Act @ハンブルグのステージは、ここがAKB48に似ている(ナッキー)
「ライオン・キング」が、手塚治虫の「ジャングル大帝」に似ているほど、ミュージカル「Sister Act」は、AKB48・日本のアイドルに似ていないのですが、ステージを観ての感想を、順をおって書いていきます。
幕があくと、修道院のシスターたちが、歌の練習。これが下手。
歌が下手なシスターたちが、上達していくというストーリーなのだな、とその時に直感しましたが、その通りの展開。
まさに、これはAKB48の世界観。最初は下手でも、努力して、上手になるんだ。
そして、成長する過程を、観客に見せる。
二幕では、クラブで歌う3人の歌手。
スタンドマイクが、3本。センターの黒人歌手(主人公)と、その右と左に白人歌手。
この構図は、まさに、AKB48チームA3rd公演の「Bird」
3人が歌う曲は、SDN48の「オールイン」を連想しました。「オールイン」は5人で歌唱、ここの印象は、あくまで曲調。
殺人を目撃してギャングから逃げるために、修道院に逃げ込んだ主人公が、シスター仲間に紹介されて、シスター全員で歌いだすシーン。(ミュージカルなので、脈略もなく、歌が始まる。)
歌っているシスターの人数を、数えるナッキー。
当日券で買ったのは、1階三列目右端。ステージが近くで見えて、迫力を感じますが、全体が見えないので、人数を数えるのに、一苦労。
整列して動かないで歌ってくれれば、数えやすいのですが、フォーメーションが次から次に変わる・・・・ これは、まさに、AKB48。
そして、曲の後半では、メンバーが二人ずつペアになって、行進するように、ステージの後方から中央に移動。
この振り付けは、AKB48に頻繁に登場しています。
すぐ思い出すのは、
「愛の毛布」ひまわり2nd この映像の4;07から二人ペアで手をつなぐ
「未来の扉」チームA2nd この映像の3:13から 20人なので10組。3組目の大江朝美が一人なのは、誰かが休演していたから?
「未来の扉」チームB 2nd この映像の3:20に登場した、多田・仲谷、菊池・渡辺が、3:52にも登場するのは、チームの人数が16人だから。
さて、「Sister Act」のシアター全員、全体曲のダンスは、
そうなのです。AKB48 と同じ、16人。
16人の女性が、フォーメーションを次から次へと変えて、ステージで踊る。
これが、グローバル・スタンダードになったのでしょうか。ひょっとして。
一幕の衣装は黒。修道院の正装。
これが二幕になると、修道院のダンスグループが、Queen of Angel というグループで、評判になったという設定のため、きらびやかな衣装に。
きらきら輝いて、胸には、十字架と天使の羽。
エンディングの金・銀・黒の衣装と合わせると、ステージで全体曲を歌う衣装は、3つ。
AKB48の古いセットリストでは、
全体曲4 (衣装1つ目、最近のセットリストはここで衣装が2つか3つ)
MC1
ユニット曲
MC2
全体曲3 (衣装2つ目)
MC3
全体曲1 (衣装3つ目)
アンコール
全体曲3 (衣装4つ目)
だから、「Sister Act」は、全体曲だけで比較すると、衣装が一つ足りない。
ところが、二幕目の中盤で、シスター16人が全員で、パジャマ姿で登場。これで衣装が4つ。
チームBファンとしては、「パジャマ・ドライブ」チームB3rdをすぐ連想。
そして、何と、パジャマ姿の16人が、円陣を組む。
これはまさに、チームB3rd「初日」を歌う前の円陣を連想。チームB円陣との違いは、円陣の中に主人公が入ること。
パジャマ姿で全員で歌う曲では、
野呂佳代が、「エンドロール」で、
SDN48の3人が「ガンバリーナ」で見せた側転が登場。
こういう共通点は、「Sister Act」がAKB48を真似しているのではなく、
ショービジネスにおいて、いくつかのパターンが、AKB48が始まる前から存在していて、
AKB48も、「Sister Act」も、同じ演出を採用しているにすぎないことは、理屈としては理解しますが、あまりに多くの共通点を発見したので、
ひょっとすると、演習家がAKB48のファンで、日本で見たステージが頭の中に残っていて、こっそりと(あるいは無意識のうちに)取り入れたのではないかと妄想してしまいます。
次回は、
Sister Act @ハンブルグ、主役は高橋みなみ、一人だけスカートをはいたアイドル役は佐々木優香里
ナッキー
2012-04-27 00:00:42
ハンブルグで、AKB48を見たような気分 世界の文化がアイドル化しているのかもしれない(ナッキー)
このブログの一つのテーマは、アイドルは普遍的な文化なのか、です。
アイドルが好きな人は、アイドルを見る。 好きなのだから、見ますよね。(注1)
しかし、アイドルに興味がない人、いろいろな文化に初めて触れる子供が、アイドルを見て気に入るのだろうか。ここが知りたい。
アイドルを気に入る人が多ければ、アイドルという芸能ジャンル(文化)は続いていく。
アイドルを気に入る人が減れば、アイドルという文化は、過去の遺産となってしまう。
アイドルが普遍的な文化であるなら、日本の文化を知らない海外の人でも、アイドルに魅力を感じるはず、と考えてみました。
私たちは、海外でアイドルを好きになった人を知っている。このブログに投稿してくれるベンジャミンさんは、その代表。
でも、彼らは、初めからアイドルが好きな人(注1と同じ)であり、アイドルの普遍性が故に惹かれたとは言えないように感じます。
理屈っぽいことを書きましたが、私は、海外の(アイドルマニアでない)普通の人がアイドルを見てどう思うかに興味を持っているのです。
子供っぽい、歌が未熟、ダンスが未熟、軽い、一瞬の輝き、長続きしない・・・
これらはアイドルを否定する人に「だからアイドルなんてダメだ」という論理展開となり、
アイドルが好きな人は「だからアイドルは素晴らしい」という根拠となっています。
日本人が、すぐに散ってしまう桜を愛し、未熟と言われるアイドルが好きなように、
日本人以外の方が、日本のアイドルのよさを感じることができるのだろうか。
私は、外国に行くと、「アイドルを初めて見る非日本人」の心情をシミュレーションするために、何か、文化に触れて、それが普遍的だと思うかを体験しようと試みます。
ところが、趣味のMLBと仕事で、毎日英語に接しており、言葉を理解してしまうので、英語圏の文化、例えば、ロンドンでミュージカルを見ても、「アイドルを初めて見る非日本人」をシミュレーションすることができません。
今回、出張で、ハンブルグに滞在しました。
ドイツ語のステージなら、シミュレーションできると思い、どのミュージカルを見ようかと、
「ライオン・キング」見たことあるので却下。
「ターザン」見たことはないけど、ストーリーを知っているので却下。
残った公演から、ネットで宣伝を見て、女性が多数登場しそうな「Sister Act」を選んで、観ました。
観ていて、舞台のセットから、アメリカがオリジナルと、途中で気がつきました。
観終わってから、ネットで調べたら、ニューヨークでも上映中。(公式HPの宣伝を文末に引用)
それよりも何よりも、
観ていて、このステージは、ひょっとすると、
AKB48を参考にしているのではないか、と感じてきました。
「ライオン・キング」が、手塚治虫の「ジャングル大帝」に似ているように。
AKB48が始まったのは、2005年12月、世に知れ渡るようになったのが、2009年。
英文wikiによると、「Sister Act」の原作の映画は、1992年、ロンドン公演が2009年6月から(現在はやっていない)、ニューヨーク公演が2011年4月から。 タイミングは微妙。
次の記事で、このミュージカルのどこに、AKB48・日本のアイドルを感じたのかを書きます。
映像をリンクしますので、ご覧になって、感じてみて下さい。
ナッキー
ニューヨークの公式HPの宣伝を引用
シスター・アクト:極上のミュージカルコメディ
大ヒットした映画を基に舞台化されたミュージカルコメディ「シスター・アクト」がブロードウェイで絶賛されている!オリヴィエ賞候補のパティナ・ミラー演ずるクラブ歌手、デロリス・ヴァン・カルティエは犯罪を目撃してしまい、彼女は警察によって思いもよらぬ場所、なんと修道院にかくまわれることになる。修道院長(トニー賞受賞のヴィクトリア・クラーク)が不信感をあらわにする中、デロリスは仲間のシスターたちに歌のレッスンをほどこすのだが、デロリス自身も思いがけず自分の才能を再発見する。年齢を問わず観る者はすべて、この華々しくユーモアにあふれたブロードウェイヒット作に魅了されることだろう!友情という普遍的な力を輝かしく描いたシスター・アクトは、歓喜にふさわしいミュージカルである!
2012-04-25 00:00:39
4月18日オペラ座にてバレー「Romeo und Julia」観戦の後で、「孤独のバレリーナ」DVD鑑賞(ナッキー)
生まれて初めてバレーを観ました。
私は、歌は好きだけど、ダンスは嫌いなので、海外出張中で、アイドルが鑑賞できない時に、
ダンスはあるけど歌もあるミュージカルとオペラは観るけど、
バレー(ダンス)ばかりで、歌がない(←という最低限の知識はある)バレーは敬遠していました。
しかしながら、生まれて初めてバレーを観ようと思ったきっかけは、昨年の見逃した君たちへチームK2「ラムネの飲み方」公演の、秦佐和子「孤独なバレリーナ」論争。
問題を提示したときめき研究家さんの感想は、記憶をたどると、
たとえ、下手でも素敵なら許されるのが、アイドルのパフォーマンスであるけど、秦佐和子のバレリーナは、もう少しバレーらしいレベルに高めて欲しい。
KCさんの反論は、
アイドルのダンスパフォーマンス(秦佐和子のバレリーナ・パフォーマンス)は、下手か上手かという判断基準で鑑賞するのは、アイドルの鑑賞方法としては誤り。素敵か否かという単純な(純粋な)目で見るべき。自分はバレーを観たことがないことが幸いしたのか、不純な目で秦佐和子を観ないですんだ。(以上は私の記憶ベースの要約、文末にお二人の原文を引用)。
ハンブルグのオペラ座のバレーは、19時から22時まで。ホテルに帰って、すぐに、2012年見逃した君たちDVDで、「孤独なバレリーナ」を映しだし、
本物のバレーを観た直後に、秦佐和子のバレリーナ姿を、比較鑑賞。
私は秦佐和子休演の公演を栄の旧シアターで見た時は、バレリーナは石田安奈だった。
ダンスパフォーマンス至上主義者から絶賛されている石田安奈だけのことはあり、秦佐和子よりは上手かった。
バレー経験のある須田亜香里も、サプライズで、バレリーナとして踊ったことがあり、バレー鑑賞経験のあるときめき研究家は、
秦佐和子:アイドルであってももう少し高いレベルのバレリーナを希望だったけど、
石田安奈・須田亜香里:最低限のバレーのレベルはクリア と評価すると想像して、私の感想は、
オペラ座で本物のバレーを観た直後、秦佐和子と石田安奈のバレリーナで類推すると、
(バレリーナ)(歌唱力)
オペラ座が、美空ひばりなら、
石田安奈が、浅田美代子で、
秦佐和子が、風吹ジュンでしょうか。
80年代でたとえると、
(バレリーナ)(歌唱力)
オペラ座が、松田聖子なら、
石田安奈が、伊藤つかさで、
秦佐和子が、川田あつ子。
風吹ジュン・川田あつ子は、歌として成立していないので、
ときめき研究家さんが、たとえアイドルでも残念と評価したレベルのたとえ、
浅田美代子・伊藤つかさは、アイドルだけど、最低限のレベルには到達している、のたとえ。
五十歩百歩という評価は、KCさんの意見に近いように見えるかもしれませんがが、
アイドルのパフォーマンスは、五十歩と百歩の差が大事だという見方もあり、その意味でときめき研究家さんの意見にどちらかと言えば近いです。ナッキー
以下過去の記事を引用。
そして、評価が分かれる『孤独なバレリーナ』。
秦さんのソロのバレエ風ダンス、私はもう少し「上手い」のかと思っていた。体調が悪いこともあったのだろうが、頻繁にふらついたり、ポーズも決まっていないように見えた。そういう所がもう少し決まっていれば、印象もまた違うだろう。
私も秦さんに「上手い」バレエを求めてはいないが、身体の動きだけで表現するストイックな「バレエっぽさ」のようなものを感じさせてほしかった。(私はKCさんと違い、バレエを2回だけだが見たことがあるので、「バレエとはこういうもの」という固定観念に縛られていて不幸であるとも言える。)
『GIVE ME FIVE!』の演奏も、上手でなくてもいいが、演奏することの楽しさが溢れ出るような「バンドっぽさ」があるので素敵だと感じるのと同じだと思う。(ときめき研究家)
KCさん観戦記
ブログライター3人+投稿者の反省会では、バレリーナのソロダンスはあれでよいのか 「いくらアイドルのステージとはいえ、もっとレベルの高いものを見せるべきではないか」 という議論があったが、
秦佐和子推しの私は、秦佐和子を見ることができれば、どんなパフォーマンスでもよいので、発言せず。
本物のバレーを見たことがないので、比較の対象がなく、相対的に比較できない。上手なのか下手なのかは分からない。
知識のないことは幸運である。
アイドルとは、歌唱にしろ、ダンスにしろ、上手か下手かで判断するのではなく、素敵か素敵でないかで判断すべきだから。
秦佐和子のバレリーナは素敵だった。
「秦佐和子のバレー」が素敵なのではなく、「秦佐和子」のバレーが素敵なのである。
KCさん 新しい栄のシアターでの観戦記
この曲の秦佐和子は、「魅力があるなら、何を見せてもよい」「魅力があるなら、どんなものでも見たい」というアイドルの本質をついている。
四分間の間、秦佐和子を見続けて、アイドルの素晴らしさを堪能したという満足感。
ルックスの中では、首すじにひかれます。
秦佐和子という女性の内面の魅力が、文章に現れているように、
彼女の内面の魅力は、外見=顔にも、「孤独なバレリーナ」のダンスで見せる体全体に現れている。
この曲の性格上、真剣に踊り続ける秦佐和子が、私にはとても愛嬌のある姿に見えた。
出べそステージから4列目のセンターに座って見ていたので、孤独なバレリーナ秦佐和子が、二回、出べそステージで踊った時は、息を飲んでしまう。
引用終わり
補足:秦佐和子の孤独なバレリーナは、私には風吹ジュン・川田あつ子には見えませんが、ときめき研究家さんにはそう見えたのだろうと類推して書きました。ナッキー
「Romeo und Julia」観劇、バレー素人としての感想、バレーはミュージカルよりアイドル的 孤独なバレリーナの解釈の間違いに気がつく(ナッキー)
アイドルの現場を観たことのない人に、6年前ならAKB48、今ならアリスプロジェクトのステージを見せて感想を聞くのが好きです。
あまりにたくさんのアイドルの現場を日本にいる時は毎日のように観ている私にはない発想と視点にふれることができるから。
「何故髪の毛が黒いんですか」
「制服の衣装なのに、何故白いソックスをはいていないのですか」
「あんなに激しく踊っているのに、歌が上手で驚いた」
素人であるからこそ、面白く、本質をついた感想が聞ける。
同じように、バレー素人の私が、初観戦の(おそらくとんちんかんな)感想を。
まず、バレーと言うと、白鳥の湖くらいしか知識がなかったので、シャイクスピア「ロミオとジュリエット」をバレーで演じるとは知りませんでした。
そうですね。くるみ割り人形もバレーとしては有名ですけど、アイドリアンとしては、石川ひとみの名曲を、まず思い浮かべます。
バレーというと、少数のバレリーナだけが踊るものだと誤解していましたが、50人近くの出演者。歌のないミュージカルという印象でした。
海外で観る舞台は、絶対に面白いという自信のない時には、なるべく安い席を買います。時差や仕事の疲れで寝てしまう可能性も高いので。
当日券を求めて切符売り場へ、25ユーロから75ユーロと言われたので、25ユーロを一枚。
Limited view(ステージ全体が見えない席)だけどよいか、と言われたが2階席前から2列目なので、OK。
ステージ後方は半分、前方は2割くらいが、見えなかったけど、真下にオーケストラが見えて、舞台でバレリーナたちが踊る時、足踏みする音が聞こえるくらい前だったので、その点が面白かった。
19時から22時まで3時間、途中で休憩が2回(合計45分)、実質は2時間15分。AKB48の公演より少し長い。
50人も出演者がいましたが、バレリーナとして踊るのは、若い出演者だけ。
ベテランの女性ダンサーがバレーを披露したのは、ダンスの下手なジュリエットに特訓する時手本を見せる先生役。
と書きながら、あくまで素人鑑賞者の私にはそう見えましたということで、この解釈が正しいか、分からない。
「下手なのに素敵なのがアイドルだ」という教条主義(ドグマ)に毒されているので、こう見えた可能性が高い。
大勢の男性出演者の中で、この人がロミオと分かったのは、ジュリエットが落としたハンカチーフを拾って、匂いを嗅ぎながら、想いをはせるという変態的なキャラの男。
ロミオは、ダンスパーティで、ジュリエットを凝視しながら、ジュリエットのダンスを邪魔して嫌がれるという、STK(ストーカー)的な演出。
前後して、ジュリエットが初登場のシーンは、お風呂からあがって、タオルを体に巻いて、(何故か)女性四人で踊るところ。この演出は、マンガ的。
こことは違う場面で、女性のスカートを男性がめくるシーンが2回出てきて、スカートめくりは(私が小学生高学年の時はやったが)シェークスピアの時代からあったのかと、感心した次第。
女性が4人で踊るので、AKB48ひまわり1stM5「アイドルなんて呼ばないで」を想起。
ジュリエットが前田敦子(島崎遥香)で、残りの三人は、
オリジナル表メンなら、河西智美・峯岸みなみ・小野恵令奈。
バレリーナは、河西智美ほど色っぽくないから、加藤玲奈・篠崎彩奈か、いやイメージが違う。ところで、オリジナル裏メンは誰だったけ?
目では踊るバレリーナを追いながら、頭の中では、ひまわり出演者を追いかける。
アイドルなんて:前田と成田、河西と???、峯岸と早野、小野と奥
ジェットコースター:大島優子と佐藤亜美菜、中西と川崎、小嶋と佐藤由加理
ヒグラシ:高みなと大江、増田と出口
愛しさの:板野と戸島、宮沢と増山、佐藤夏希と駒谷
向日葵:野呂と松原、篠田と大堀、秋元と成瀬、大島麻衣と倉持
分からない、思い出せない。
仕方ない、チームAとチームK両方しらみつぶし。まず、ひまわり公演の後のA4リバイバル
午前7時:前田、大江、藤江、成田、駒谷
春一番が:大島麻衣、佐藤亜美菜
純愛のク:高みな、小嶋、峯岸
Faint: 板野、戸島、川崎
帰郷: 篠田、中西、佐藤由加理
まだ出てこない。
チームK最終ベルが鳴る公演
M5曲名思い出せない;秋元、野呂、梅田、成瀬
初恋泥棒:小野、早野、奥
ごめんね:大島優子、宮沢、増田、倉持
おしめし:大堀、河西
16人姉妹:小林、松原、佐藤夏季 やっと思い出しました。アイドルなんて呼ばないでの河西智美ポジションの裏は、小林香菜でした。
ここまで思い出すのに約10分。
目では舞台のバレリーナを追いながら、頭の中では、チームA・チームBのメンバーを思い出す。
まるで、目の前に、水商売の魅力的な女性(オペラ座のバレリーナ)に誘惑されながら、本妻(AKB48メンバー)を頭に描いて、操を守るような気分。
バレーという舞台は、少数人数のバレリーナが踊りを披露すると誤解していた私は、
大人数の舞台、それも必ずしもダンス(バレー)だけでないことに期待を裏切られる。
「孤独なバレリーナ」と比較すると、
一人で、「いかにも、これがバレリーナです」と踊る秦佐和子のようなバレリーナは、オペラ座では登場せず。
秦佐和子の後ろで、バレーの振りをして踊る15人のメンバーこそ、オペラ座のバレリーナたちと比較すべき対象だと気がつきました。
バレーの舞台は歌も口パクもないので、次の歌唱パートを除いて、踊るだけのパートのSKE48メンバーと比較の必要があります。
「孤独なバレリーナ」歌唱パート
全員除く秦佐和子
間奏
♪目に見える♪ 向田茉夏・高柳明音
♪まぶしすぎる♪ 小木曽汐莉・古川愛李
♪みがかれた♪ 矢方美紀・石田安奈・・・松本梨奈・若林倫香
全員
間奏
♪才能と♪ 秦佐和子・佐藤実絵子
♪先を急ぐ♪ 山田澪花・赤枝里々奈
♪しなやかな♪ 阿比留李帆・加藤智子・後藤理沙子・佐藤聖羅
全員
間奏
7人歌唱・秦佐和子前方でソロダンス・8人バックダンス
8人歌唱
本当のバレーと比較すべきは、秦佐和子の振り付けではなく、残りの15人にあり。本場のバレーを観なければ、絶対に気がつかなかった。
ナッキー
ハンブルグ・オペラ座の山内鈴蘭・須田亜香里(ナッキー)
「孤独なバレリーナ」の秦佐和子のバレーを評価するために4月にハンブルグのペラ座で、バレー「ロミオとジュリエット」を見た記事はこちら
6月15日は「Dritte Sinfonie von Gustav Mahler」マーラー第三交響曲 を観ましたが、よく分からないバレーでした。
海外でよく分からない舞台を見ることは、日本語の分からない方が日本のアイドルのステージを見たら、どんな風に見えるかのシミュレーションになります。
3月に英国の方をアリスプロジェクトに連れて行った時のことを思い出しました。いろんな小道具を使って、日本語が分からなくても、戦いの歌(ガスマスクのお面)、夏の歌(船にのったメンバーがファンに担がれて客席へ)と、ステージ構成がグローバルだなと感じました。
AKB48では、桜の花びらが天井から舞い降りてくる曲がありました。
例えば、日本語の分からない方が、「アイドルの夜明け」公演を生で観たとして、
「女子高生はやめられない」からの3曲は、衣装から学園をテーマにしていると分かるだろうし、
アンコールの「BSatrs」と「横須賀カーブ」は何やらシリアスな歌だと分かるだろうし、
「アリガトウ」は客席に向けてのメッセージと分かるかもしれない。
ところが、最初の4曲は、何故か楽器を演奏しながら歌う1曲目
宇宙人みたいな衣装で何を歌っているか分からない2曲目と3曲目
日本人なら特攻服と分かるが、男の子が登場したのかと間違いかねない4曲目
意味が分からず、勘違いしそうで、文化のギャップの楽しみどころが満載です。
私の見たバレーもそんな楽しみが満載で、疑問点を中心に、メモより観戦記。
「ロミオとジュリエット」は舞台装置も衣装もあったが、今回のバレーはひらすら広い舞台で踊りつづける。バレーのために書かれたわけではないマーラーの交響曲で創作バレーと勝手に解釈。
これまで観たオペラ座の舞台はオーケストラが舞台の前なのだが今日はいない。アンコールで指揮者が挨拶したから生演奏だったはず。どこで演奏して、どういう音響で客席に届くのか。
最初は男性バレリーナしか登場せず、お金と時間を無駄にしたかと思ったが、2曲目から女性も登場。
交響曲の曲と曲の間に、静寂の瞬間があるところで、バレリーナたちは踊っている。演奏がないので、床をする音が聞こえる。
1階でステージ全体が見える席(70ユーロくらい)も買えたのだが、2階の最前右端(45ユーロ)で観戦。この席は舞台が近く顔がよく見えるのだが、死角があり全体フォーメーションは見えない。70%は見えるので、フォーメーションは左右対称なら類推が簡単。アイドリアンとしては顔を見ることを優先。
女性バレリーナは全員同じ髪型(おでこと耳が見える)なので、髪の毛の色、背の高さ(低さ)に特徴がないと区別は難しい。アイドルのステージを見る外国人は、これよりは簡単に特徴をつかめるだろう。個性を抑制しているバレリーナ、個性を強調するアイドル。アイドルは衣装は同じだが、顔・髪型・汗の量・太ももの太さが違う。
4曲目は歌唱があった。バレーでも歌があるんだ。もちろんバレリーナが歌うのではなく、オーケストラとともに、オペラ風の歌唱が聞こえてくる。
衣装より男性の主人公は分かった。一人だけ肌色の衣装。じっとしていることが多く、あまり踊らない。
おそらく、いろいろな女性が、言い寄ってくるのだが、自分が心を寄せている女性と再会するまでは、踊らないという設定か。
言い寄ってくる女性の中には、ひたすら見つめ合う女性、踊りを見せて誘惑する女性、そのうちの一人は背が低かったので「山内鈴蘭」とメモ、もう一人は笑顔がわざとらしかったので「須田亜香里」とメモ。釣り師、釣り師。
最後に男性主人公と結ばれるように踊る女性がセンターのようだ。アンコールでも最後に挨拶。エンディングで主人公男性は舞台中央からまっすぐ後ろへ。(この舞台は奥行が長い)。結ばれたはずの女性は、右の花道から登場し前を見たまま(客席に顔を向けずに)舞台を横切り左の花道からはける。これは、結局二人は結ばれませんでした、という意味か。
アンコールの挨拶は、14人が一列の後、2人・1人・2人・1人・2人・1人・1人・1人と合計11人が登場。合計25人のステージで、11人が選抜メンバー。
オペラ座のバレエに通えば、11人の顔と名前と立ち位置(選抜順)がだんだん分かってきて、AKB48を初めて見てメンバーを覚えていった楽しみを再現できるかもしれない。(バレエはアイドルほど興味ないからやりませんけど。)
須田亜香里は、SKE48DVD 63人それぞれの想いでも、紅白でもバレエを披露しているし、チームSでありながら、チームK2の公演で、秦佐和子の代役で、「孤独なバレリーナ」を踊ったことがある。
秦佐和子のバレリーナは、本ブログでもさんざん批判されたが、秦引退後の「孤独なバレリーナ」は須田亜香里が踊らせるために、チームK2に配置した。
これで、「チームBのファンより」ブログの「ときめき研究家」と「ピーナッツ」黙らせることができると、SKE48運営は思っている。
ナッキー
ハンブルグ・オペラ研究生、「洗濯物たち」公演(ナッキー)2012-10-07
ドイツ・ハンブルグでの研究生公演(ナッキー)2012-07-02
ミュージカルSister Act @ハンブルグのステージは、ここがAKB48に似ている(ナッキー)2012-04-27
ハンブルグで、AKB48を見たような気分 世界の文化がアイドル化しているのかもしれない(ナッキー)2012-04-25
4月18日オペラ座にてバレー「Romeo und Julia」観戦の後で、「孤独のバレリーナ」DVD鑑賞(ナッキー)2013-04-19
「Romeo und Julia」観劇、バレー素人としての感想、バレーはミュージカルよりアイドル的 孤独なバレリーナの解釈の間違いに気がつく(ナッキー)2013-4-20
ハンブルグ・オペラ座の山内鈴蘭・須田亜香里(ナッキー)2013-06-17
ハンブルグ・オペラ研究生、「洗濯物たち」公演(ナッキー)
海外出張中はAKB48のモニター観戦ができなくて、「つまらないなあ」と思う一方で、毎日のように「立ったままスクリーンを凝視する」のは体力的消耗も激しいので、体力の回復にはいいかな、と思います。
海外では、AKB48と日本のアイドルは見られないけど、好奇心は旺盛なので、
観点1:日本のアイドルとの共通点はないか
観点2:日本のアイドル鑑賞に寄与する何かを得ることはできないか
観点3:日本語の分からない外国人がAKB48の公演を見たら、どのように感じるかを体験できないか
という観点で、出張先の芸能・芸術をなるべく観るようにしています。
観点1・2は時々とありまして発見すると、このブログで書いています。
観点3は、なかなか難しい。そもそも、私のよく見るミュージカルは、(芝居に比べて)エンターテイメントとして普遍性を追求しているので、セリフ・言語を理解できなくても、ストーリーが分かるように演じている。
英語は仕事と野球研究で毎日接しているので理解できてしまう。ドイツ語なら分からないだろうと期待してみたSister Act@ハンブルグ(文末にリンク)も、アメリカの原作だったためか理解できてしまい、観点3のシミュレーションにはならず。
そして、とうとう、今日の公演は、理解不能だった。
だけど、面白かった。
同じパターンの劇(歌はあったけどミュージカルではない)を日本のアイドルがやったら、これは受けるぞ。
ハンブルグのオペラ劇場には、Opera stabile という小劇場(観客150人、AKB48シアターに近い)が隣接されており、ここでは10から20ユーロで週2回程度公演している。
前回見た時は、楽器演奏、オペラ歌唱、指揮者による解説、ベテラン歌手一人だけ残りは若手(私は、勝手に、オペラ研究生公演と命名)
本日は、ピアノ伴奏1名。
役者6名、男性3名、女性3名(つい、前田敦子、大島優子、仲川遥香が女3対男3のカラオケを思い出してしまう。)
セリフがほとんどない、歌と、動き(ダンスではない、パントマイムでもない)で演じる劇。
私が、内容を理解できなかったのは、この芝居が不条理劇(wikiをリンク)であり、同じく観ているドイツ人にもストーリーは分っていなかったのかもしれない。
この劇場は自由席なのですが、AKB48グループと違って、抽選入場も、チケットで入場順が決まっているわけではないので、早目に並んで最前列を確保。センターは遠慮して1列目左端。ステージ左にピアノがあったので、弾くところを近くで見られる。
開演前に、ステージでは、一本の洗濯ひもに、六つの服が、洗濯ばさみでつるされている。
開演すると、6人の役者が登場、服を身に着ける。
一人の男性は、洗濯ひもにかけてあった「ももひき」のような服を、ズボンの上にはく。
一人の女性は、コートをとると下着、その上に、洗濯ひもにかけてあったワンピースを着る。
6人はステージ後方のベンチに坐る。
ピアノ演奏。これはovertureなのか。
一人がステージ中央へ歩く。
6人がバラバラに、ステージを歩く、突然ダッシュという動きが続いて、ポジションが決まって(?)から、オペラ風のソロ歌唱(歌唱は、ほとんどアカペラ、一部はピアノ伴奏あり)
歌・ピアノ・動き・セリフ(時々)・ふりつけ・・・が交互に出てきて、何を演じているのか分からないまま、1時間の公演は終わりました。
演技で分かったのは、ワンピーススカートの女性(3人で一番背が低い)と、ほとんど歌わず・ほとんどのセリフを担当した男性が、恋愛関係にあること。抱き合う場面があったので。恋人二人がセンターで、4人がステージそでから、覗き見するシーンあり。
振り付けは、残念ながら、日本のアイドルとは異なり、手話のような振り付け、バンザイをしたり、手をぐるぐる回したり。
左手こぶしをふりかざす振り付けには、モーニング娘。に似た振り付けがあったような。
芝居の冒頭で6人が着た洗濯物の服は、終盤で5人は脱ぎ捨てる。
ワンピーススカートの女性は、恋人に、スカートの裾を引っ張られて、糸が解けて、スカートがだんだん短くなっていく。
これは、このまま進んで、エッチな場面になるのかと、期待してしまいましたが、スカートが短くなったところで、ひもの束をその女性に手渡す。
芝居では、6人とも真剣な顔。芝居が終わってエンディングでは6人が手をつなぎ一礼。MCはなし。
エンディングでは素顔に戻ったようで、女優の3人は3人ともチャーミングで、ドイツ人にしてはアイドル的。
芝居の間は、あえて、観客と目を合わさないように演じていたことが、エンディングの朗らかな顔つきでわかりました。
このステージを、AKB48ファンの方に説明すると、逆上がり公演の冒頭の芝居を、セリフなしで、体の動きと、時々はさむ歌で、一時間ひきのばしたような。
ドイツで、理解できない不条理劇を見て、面白いと感じた私と同じように、
秋葉原で、理解できないAKB48公演を、不条理ながら、面白いとドイツ人が感じるとしたら、RESET公演を例にとると、
「制服レジスタンス」で、板野友美(相笠萌)が、ステージに寝っころがった仁藤萌乃(高島祐利奈)を片手でひっぱり上げるシーン (オリジナルにはこの振り付けはなかった)
「毒蜘蛛」メンバーが入れ替わり立ち代りステージを移動し、順に歌唱していくところ。youtubeをリンク、小野恵令奈、米沢瑠美
今日見た公演で6人が一列で走り回るシーンで思い出した、「星空のミステイク」のイントロで、左右から8人ずつが駆け足でそでからセンターに移動してハイタッチするところyoutubeをリンク
勝手に名づけて「洗濯物たち」公演。冒頭で洗濯ひもが服がぶら下がっていたのとチームK振り付け youtubeの45-55秒に、本日の芝居と同じような手をぐるぐる回す振り付けあり、演じている途中で服を脱ぐところも共通。
ステージ後方には、ドイツ語の字幕が出ていたので、違う言葉だったようで、そうすると(現代劇ではなく)古くから演じられている脚本なのかもしれない。そうだとしたら、国技館で大相撲を見ると江戸時代を味わえるような、タイムマシン体験。
オペラの10月の公演予定を見ると、今日の出し物は一回限り。この一回のために覚えたのだとすると、ちょっとすごい。
私は勝手に研究生公演と名づけているが、若いというだけで正規メンバーとして大劇場に出ているメンバーなのかもしれない。
ナッキー
2012-10-07 08:10:49
ドイツ・ハンブルグでの研究生公演(ナッキー)
海外出張をしている時に、時間があると、ミュージカルと芝居を見ますが、クラシック音楽は興味の対象外なので、見に行きません。
しかし、ハンブルグを散歩をしていた時に、椅子に座って休もうと、入ったオペラ劇場のホールで、公演スケジュールを見ていると、idol という文字が。
クラシック界にもアイドルがいるのかと、興味を持って、切符売り場の方に、「この公演を見たいのですが、どういう内容ですか」と尋ねたところ、
切符売り「オペラ劇場ではなく、stableです。内容は、解説と、演奏・歌唱です。」
ナッキー「stableはどこにあるのですか。」
切符売り「オペラ劇場の裏のビルの1階です。」
ナッキー「解説と演奏は何分くらいですか。ドイツ語が分からないので、演奏が多ければ見たいのですが。」
切符売り (公演のプログラムを調べてくれて)「6曲演奏します。」
ナッキー「一枚買います。」
stableとは相撲部屋のように「プロを育成する訓練施設」の意味なので、オペラ劇場には出演できない訓練生 (AKB48でいえば、研究生) の公演が見られるとしたら、面白いし、idolという表題も気になる。
いったんホテルに帰り、独英辞典で調べたところ、
Idol zwischen Barock und Klassik (バロックとクラシックの間のアイドル)
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699 - 1783) の曲を演奏することが分かりました。
会場に行ってみると、stableとは、小劇場であることが分かりました。
座席の中央に通路があり、左右には8席8列ずつ。合計130人くらい。
公演が始まり、指揮者より解説。観客から笑い声も。解説というよりMCか。
演奏が始まり、歌う人3人(女・女・男)、楽器演奏3人。全員若い。やはり研究生公演。
3曲目に、フルート演奏が加わり、この方は見るからにベテラン。AKB48の研究生公演に、高橋みなみが参加するような感じでしょうか。踊るように吹くので、ドレスの胸元が気になります。
19:30から20:20までで3曲。ここで休憩。
観客二人が、歌唱の女性と知り合いのようで、休憩中にステージで談笑。こういうシーンはAKB48では起こりえません。
20:40から後半戦。4曲目は、女性ボーカルのソロで、笑顔いっぱいで歌っていました。これは、この公演のタイトルidolを意識してのことでしょうか。それともハッセの時代(神聖ローマ帝国とベネチア共和国)にも、歌手は笑顔で歌ったのでしょうか。
21:30に終演。2時間とは、AKB48のセットリストと、偶然にも一致。
正式のオペラ劇場で見ると、60-80ユーロで、研究生公演は、10ユーロ。
近くで見ること・聞くことができるので、オペラ・クラシックに興味のない私でも楽しめました。
正式なオペラ劇場では、バレエの公演が多く、これを見てしまうと、「孤独なバレリーナ」を楽しめなくなるおそれあり。
以上の観戦レポートは、4月に出張した時。6月にも出張したので、研究生公演を見ようと試みましたが、10ユーロから18ユーロに値上がりしていたのと、いつも売切れでした。
研究生公演専用劇場の写真を、客先後方から、ステージから客席の二枚。
idolの文字が入っているチラシを添付します。
ナッキー
2012-07-02 02:12:56
ミュージカルSister Act @ハンブルグのステージは、ここがAKB48に似ている(ナッキー)
「ライオン・キング」が、手塚治虫の「ジャングル大帝」に似ているほど、ミュージカル「Sister Act」は、AKB48・日本のアイドルに似ていないのですが、ステージを観ての感想を、順をおって書いていきます。
幕があくと、修道院のシスターたちが、歌の練習。これが下手。
歌が下手なシスターたちが、上達していくというストーリーなのだな、とその時に直感しましたが、その通りの展開。
まさに、これはAKB48の世界観。最初は下手でも、努力して、上手になるんだ。
そして、成長する過程を、観客に見せる。
二幕では、クラブで歌う3人の歌手。
スタンドマイクが、3本。センターの黒人歌手(主人公)と、その右と左に白人歌手。
この構図は、まさに、AKB48チームA3rd公演の「Bird」
3人が歌う曲は、SDN48の「オールイン」を連想しました。「オールイン」は5人で歌唱、ここの印象は、あくまで曲調。
殺人を目撃してギャングから逃げるために、修道院に逃げ込んだ主人公が、シスター仲間に紹介されて、シスター全員で歌いだすシーン。(ミュージカルなので、脈略もなく、歌が始まる。)
歌っているシスターの人数を、数えるナッキー。
当日券で買ったのは、1階三列目右端。ステージが近くで見えて、迫力を感じますが、全体が見えないので、人数を数えるのに、一苦労。
整列して動かないで歌ってくれれば、数えやすいのですが、フォーメーションが次から次に変わる・・・・ これは、まさに、AKB48。
そして、曲の後半では、メンバーが二人ずつペアになって、行進するように、ステージの後方から中央に移動。
この振り付けは、AKB48に頻繁に登場しています。
すぐ思い出すのは、
「愛の毛布」ひまわり2nd この映像の4;07から二人ペアで手をつなぐ
「未来の扉」チームA2nd この映像の3:13から 20人なので10組。3組目の大江朝美が一人なのは、誰かが休演していたから?
「未来の扉」チームB 2nd この映像の3:20に登場した、多田・仲谷、菊池・渡辺が、3:52にも登場するのは、チームの人数が16人だから。
さて、「Sister Act」のシアター全員、全体曲のダンスは、
そうなのです。AKB48 と同じ、16人。
16人の女性が、フォーメーションを次から次へと変えて、ステージで踊る。
これが、グローバル・スタンダードになったのでしょうか。ひょっとして。
一幕の衣装は黒。修道院の正装。
これが二幕になると、修道院のダンスグループが、Queen of Angel というグループで、評判になったという設定のため、きらびやかな衣装に。
きらきら輝いて、胸には、十字架と天使の羽。
エンディングの金・銀・黒の衣装と合わせると、ステージで全体曲を歌う衣装は、3つ。
AKB48の古いセットリストでは、
全体曲4 (衣装1つ目、最近のセットリストはここで衣装が2つか3つ)
MC1
ユニット曲
MC2
全体曲3 (衣装2つ目)
MC3
全体曲1 (衣装3つ目)
アンコール
全体曲3 (衣装4つ目)
だから、「Sister Act」は、全体曲だけで比較すると、衣装が一つ足りない。
ところが、二幕目の中盤で、シスター16人が全員で、パジャマ姿で登場。これで衣装が4つ。
チームBファンとしては、「パジャマ・ドライブ」チームB3rdをすぐ連想。
そして、何と、パジャマ姿の16人が、円陣を組む。
これはまさに、チームB3rd「初日」を歌う前の円陣を連想。チームB円陣との違いは、円陣の中に主人公が入ること。
パジャマ姿で全員で歌う曲では、
野呂佳代が、「エンドロール」で、
SDN48の3人が「ガンバリーナ」で見せた側転が登場。
こういう共通点は、「Sister Act」がAKB48を真似しているのではなく、
ショービジネスにおいて、いくつかのパターンが、AKB48が始まる前から存在していて、
AKB48も、「Sister Act」も、同じ演出を採用しているにすぎないことは、理屈としては理解しますが、あまりに多くの共通点を発見したので、
ひょっとすると、演習家がAKB48のファンで、日本で見たステージが頭の中に残っていて、こっそりと(あるいは無意識のうちに)取り入れたのではないかと妄想してしまいます。
次回は、
Sister Act @ハンブルグ、主役は高橋みなみ、一人だけスカートをはいたアイドル役は佐々木優香里
ナッキー
2012-04-27 00:00:42
ハンブルグで、AKB48を見たような気分 世界の文化がアイドル化しているのかもしれない(ナッキー)
このブログの一つのテーマは、アイドルは普遍的な文化なのか、です。
アイドルが好きな人は、アイドルを見る。 好きなのだから、見ますよね。(注1)
しかし、アイドルに興味がない人、いろいろな文化に初めて触れる子供が、アイドルを見て気に入るのだろうか。ここが知りたい。
アイドルを気に入る人が多ければ、アイドルという芸能ジャンル(文化)は続いていく。
アイドルを気に入る人が減れば、アイドルという文化は、過去の遺産となってしまう。
アイドルが普遍的な文化であるなら、日本の文化を知らない海外の人でも、アイドルに魅力を感じるはず、と考えてみました。
私たちは、海外でアイドルを好きになった人を知っている。このブログに投稿してくれるベンジャミンさんは、その代表。
でも、彼らは、初めからアイドルが好きな人(注1と同じ)であり、アイドルの普遍性が故に惹かれたとは言えないように感じます。
理屈っぽいことを書きましたが、私は、海外の(アイドルマニアでない)普通の人がアイドルを見てどう思うかに興味を持っているのです。
子供っぽい、歌が未熟、ダンスが未熟、軽い、一瞬の輝き、長続きしない・・・
これらはアイドルを否定する人に「だからアイドルなんてダメだ」という論理展開となり、
アイドルが好きな人は「だからアイドルは素晴らしい」という根拠となっています。
日本人が、すぐに散ってしまう桜を愛し、未熟と言われるアイドルが好きなように、
日本人以外の方が、日本のアイドルのよさを感じることができるのだろうか。
私は、外国に行くと、「アイドルを初めて見る非日本人」の心情をシミュレーションするために、何か、文化に触れて、それが普遍的だと思うかを体験しようと試みます。
ところが、趣味のMLBと仕事で、毎日英語に接しており、言葉を理解してしまうので、英語圏の文化、例えば、ロンドンでミュージカルを見ても、「アイドルを初めて見る非日本人」をシミュレーションすることができません。
今回、出張で、ハンブルグに滞在しました。
ドイツ語のステージなら、シミュレーションできると思い、どのミュージカルを見ようかと、
「ライオン・キング」見たことあるので却下。
「ターザン」見たことはないけど、ストーリーを知っているので却下。
残った公演から、ネットで宣伝を見て、女性が多数登場しそうな「Sister Act」を選んで、観ました。
観ていて、舞台のセットから、アメリカがオリジナルと、途中で気がつきました。
観終わってから、ネットで調べたら、ニューヨークでも上映中。(公式HPの宣伝を文末に引用)
それよりも何よりも、
観ていて、このステージは、ひょっとすると、
AKB48を参考にしているのではないか、と感じてきました。
「ライオン・キング」が、手塚治虫の「ジャングル大帝」に似ているように。
AKB48が始まったのは、2005年12月、世に知れ渡るようになったのが、2009年。
英文wikiによると、「Sister Act」の原作の映画は、1992年、ロンドン公演が2009年6月から(現在はやっていない)、ニューヨーク公演が2011年4月から。 タイミングは微妙。
次の記事で、このミュージカルのどこに、AKB48・日本のアイドルを感じたのかを書きます。
映像をリンクしますので、ご覧になって、感じてみて下さい。
ナッキー
ニューヨークの公式HPの宣伝を引用
シスター・アクト:極上のミュージカルコメディ
大ヒットした映画を基に舞台化されたミュージカルコメディ「シスター・アクト」がブロードウェイで絶賛されている!オリヴィエ賞候補のパティナ・ミラー演ずるクラブ歌手、デロリス・ヴァン・カルティエは犯罪を目撃してしまい、彼女は警察によって思いもよらぬ場所、なんと修道院にかくまわれることになる。修道院長(トニー賞受賞のヴィクトリア・クラーク)が不信感をあらわにする中、デロリスは仲間のシスターたちに歌のレッスンをほどこすのだが、デロリス自身も思いがけず自分の才能を再発見する。年齢を問わず観る者はすべて、この華々しくユーモアにあふれたブロードウェイヒット作に魅了されることだろう!友情という普遍的な力を輝かしく描いたシスター・アクトは、歓喜にふさわしいミュージカルである!
2012-04-25 00:00:39
4月18日オペラ座にてバレー「Romeo und Julia」観戦の後で、「孤独のバレリーナ」DVD鑑賞(ナッキー)
生まれて初めてバレーを観ました。
私は、歌は好きだけど、ダンスは嫌いなので、海外出張中で、アイドルが鑑賞できない時に、
ダンスはあるけど歌もあるミュージカルとオペラは観るけど、
バレー(ダンス)ばかりで、歌がない(←という最低限の知識はある)バレーは敬遠していました。
しかしながら、生まれて初めてバレーを観ようと思ったきっかけは、昨年の見逃した君たちへチームK2「ラムネの飲み方」公演の、秦佐和子「孤独なバレリーナ」論争。
問題を提示したときめき研究家さんの感想は、記憶をたどると、
たとえ、下手でも素敵なら許されるのが、アイドルのパフォーマンスであるけど、秦佐和子のバレリーナは、もう少しバレーらしいレベルに高めて欲しい。
KCさんの反論は、
アイドルのダンスパフォーマンス(秦佐和子のバレリーナ・パフォーマンス)は、下手か上手かという判断基準で鑑賞するのは、アイドルの鑑賞方法としては誤り。素敵か否かという単純な(純粋な)目で見るべき。自分はバレーを観たことがないことが幸いしたのか、不純な目で秦佐和子を観ないですんだ。(以上は私の記憶ベースの要約、文末にお二人の原文を引用)。
ハンブルグのオペラ座のバレーは、19時から22時まで。ホテルに帰って、すぐに、2012年見逃した君たちDVDで、「孤独なバレリーナ」を映しだし、
本物のバレーを観た直後に、秦佐和子のバレリーナ姿を、比較鑑賞。
私は秦佐和子休演の公演を栄の旧シアターで見た時は、バレリーナは石田安奈だった。
ダンスパフォーマンス至上主義者から絶賛されている石田安奈だけのことはあり、秦佐和子よりは上手かった。
バレー経験のある須田亜香里も、サプライズで、バレリーナとして踊ったことがあり、バレー鑑賞経験のあるときめき研究家は、
秦佐和子:アイドルであってももう少し高いレベルのバレリーナを希望だったけど、
石田安奈・須田亜香里:最低限のバレーのレベルはクリア と評価すると想像して、私の感想は、
オペラ座で本物のバレーを観た直後、秦佐和子と石田安奈のバレリーナで類推すると、
(バレリーナ)(歌唱力)
オペラ座が、美空ひばりなら、
石田安奈が、浅田美代子で、
秦佐和子が、風吹ジュンでしょうか。
80年代でたとえると、
(バレリーナ)(歌唱力)
オペラ座が、松田聖子なら、
石田安奈が、伊藤つかさで、
秦佐和子が、川田あつ子。
風吹ジュン・川田あつ子は、歌として成立していないので、
ときめき研究家さんが、たとえアイドルでも残念と評価したレベルのたとえ、
浅田美代子・伊藤つかさは、アイドルだけど、最低限のレベルには到達している、のたとえ。
五十歩百歩という評価は、KCさんの意見に近いように見えるかもしれませんがが、
アイドルのパフォーマンスは、五十歩と百歩の差が大事だという見方もあり、その意味でときめき研究家さんの意見にどちらかと言えば近いです。ナッキー
以下過去の記事を引用。
そして、評価が分かれる『孤独なバレリーナ』。
秦さんのソロのバレエ風ダンス、私はもう少し「上手い」のかと思っていた。体調が悪いこともあったのだろうが、頻繁にふらついたり、ポーズも決まっていないように見えた。そういう所がもう少し決まっていれば、印象もまた違うだろう。
私も秦さんに「上手い」バレエを求めてはいないが、身体の動きだけで表現するストイックな「バレエっぽさ」のようなものを感じさせてほしかった。(私はKCさんと違い、バレエを2回だけだが見たことがあるので、「バレエとはこういうもの」という固定観念に縛られていて不幸であるとも言える。)
『GIVE ME FIVE!』の演奏も、上手でなくてもいいが、演奏することの楽しさが溢れ出るような「バンドっぽさ」があるので素敵だと感じるのと同じだと思う。(ときめき研究家)
KCさん観戦記
ブログライター3人+投稿者の反省会では、バレリーナのソロダンスはあれでよいのか 「いくらアイドルのステージとはいえ、もっとレベルの高いものを見せるべきではないか」 という議論があったが、
秦佐和子推しの私は、秦佐和子を見ることができれば、どんなパフォーマンスでもよいので、発言せず。
本物のバレーを見たことがないので、比較の対象がなく、相対的に比較できない。上手なのか下手なのかは分からない。
知識のないことは幸運である。
アイドルとは、歌唱にしろ、ダンスにしろ、上手か下手かで判断するのではなく、素敵か素敵でないかで判断すべきだから。
秦佐和子のバレリーナは素敵だった。
「秦佐和子のバレー」が素敵なのではなく、「秦佐和子」のバレーが素敵なのである。
KCさん 新しい栄のシアターでの観戦記
この曲の秦佐和子は、「魅力があるなら、何を見せてもよい」「魅力があるなら、どんなものでも見たい」というアイドルの本質をついている。
四分間の間、秦佐和子を見続けて、アイドルの素晴らしさを堪能したという満足感。
ルックスの中では、首すじにひかれます。
秦佐和子という女性の内面の魅力が、文章に現れているように、
彼女の内面の魅力は、外見=顔にも、「孤独なバレリーナ」のダンスで見せる体全体に現れている。
この曲の性格上、真剣に踊り続ける秦佐和子が、私にはとても愛嬌のある姿に見えた。
出べそステージから4列目のセンターに座って見ていたので、孤独なバレリーナ秦佐和子が、二回、出べそステージで踊った時は、息を飲んでしまう。
引用終わり
補足:秦佐和子の孤独なバレリーナは、私には風吹ジュン・川田あつ子には見えませんが、ときめき研究家さんにはそう見えたのだろうと類推して書きました。ナッキー
「Romeo und Julia」観劇、バレー素人としての感想、バレーはミュージカルよりアイドル的 孤独なバレリーナの解釈の間違いに気がつく(ナッキー)
アイドルの現場を観たことのない人に、6年前ならAKB48、今ならアリスプロジェクトのステージを見せて感想を聞くのが好きです。
あまりにたくさんのアイドルの現場を日本にいる時は毎日のように観ている私にはない発想と視点にふれることができるから。
「何故髪の毛が黒いんですか」
「制服の衣装なのに、何故白いソックスをはいていないのですか」
「あんなに激しく踊っているのに、歌が上手で驚いた」
素人であるからこそ、面白く、本質をついた感想が聞ける。
同じように、バレー素人の私が、初観戦の(おそらくとんちんかんな)感想を。
まず、バレーと言うと、白鳥の湖くらいしか知識がなかったので、シャイクスピア「ロミオとジュリエット」をバレーで演じるとは知りませんでした。
そうですね。くるみ割り人形もバレーとしては有名ですけど、アイドリアンとしては、石川ひとみの名曲を、まず思い浮かべます。
バレーというと、少数のバレリーナだけが踊るものだと誤解していましたが、50人近くの出演者。歌のないミュージカルという印象でした。
海外で観る舞台は、絶対に面白いという自信のない時には、なるべく安い席を買います。時差や仕事の疲れで寝てしまう可能性も高いので。
当日券を求めて切符売り場へ、25ユーロから75ユーロと言われたので、25ユーロを一枚。
Limited view(ステージ全体が見えない席)だけどよいか、と言われたが2階席前から2列目なので、OK。
ステージ後方は半分、前方は2割くらいが、見えなかったけど、真下にオーケストラが見えて、舞台でバレリーナたちが踊る時、足踏みする音が聞こえるくらい前だったので、その点が面白かった。
19時から22時まで3時間、途中で休憩が2回(合計45分)、実質は2時間15分。AKB48の公演より少し長い。
50人も出演者がいましたが、バレリーナとして踊るのは、若い出演者だけ。
ベテランの女性ダンサーがバレーを披露したのは、ダンスの下手なジュリエットに特訓する時手本を見せる先生役。
と書きながら、あくまで素人鑑賞者の私にはそう見えましたということで、この解釈が正しいか、分からない。
「下手なのに素敵なのがアイドルだ」という教条主義(ドグマ)に毒されているので、こう見えた可能性が高い。
大勢の男性出演者の中で、この人がロミオと分かったのは、ジュリエットが落としたハンカチーフを拾って、匂いを嗅ぎながら、想いをはせるという変態的なキャラの男。
ロミオは、ダンスパーティで、ジュリエットを凝視しながら、ジュリエットのダンスを邪魔して嫌がれるという、STK(ストーカー)的な演出。
前後して、ジュリエットが初登場のシーンは、お風呂からあがって、タオルを体に巻いて、(何故か)女性四人で踊るところ。この演出は、マンガ的。
こことは違う場面で、女性のスカートを男性がめくるシーンが2回出てきて、スカートめくりは(私が小学生高学年の時はやったが)シェークスピアの時代からあったのかと、感心した次第。
女性が4人で踊るので、AKB48ひまわり1stM5「アイドルなんて呼ばないで」を想起。
ジュリエットが前田敦子(島崎遥香)で、残りの三人は、
オリジナル表メンなら、河西智美・峯岸みなみ・小野恵令奈。
バレリーナは、河西智美ほど色っぽくないから、加藤玲奈・篠崎彩奈か、いやイメージが違う。ところで、オリジナル裏メンは誰だったけ?
目では踊るバレリーナを追いながら、頭の中では、ひまわり出演者を追いかける。
アイドルなんて:前田と成田、河西と???、峯岸と早野、小野と奥
ジェットコースター:大島優子と佐藤亜美菜、中西と川崎、小嶋と佐藤由加理
ヒグラシ:高みなと大江、増田と出口
愛しさの:板野と戸島、宮沢と増山、佐藤夏希と駒谷
向日葵:野呂と松原、篠田と大堀、秋元と成瀬、大島麻衣と倉持
分からない、思い出せない。
仕方ない、チームAとチームK両方しらみつぶし。まず、ひまわり公演の後のA4リバイバル
午前7時:前田、大江、藤江、成田、駒谷
春一番が:大島麻衣、佐藤亜美菜
純愛のク:高みな、小嶋、峯岸
Faint: 板野、戸島、川崎
帰郷: 篠田、中西、佐藤由加理
まだ出てこない。
チームK最終ベルが鳴る公演
M5曲名思い出せない;秋元、野呂、梅田、成瀬
初恋泥棒:小野、早野、奥
ごめんね:大島優子、宮沢、増田、倉持
おしめし:大堀、河西
16人姉妹:小林、松原、佐藤夏季 やっと思い出しました。アイドルなんて呼ばないでの河西智美ポジションの裏は、小林香菜でした。
ここまで思い出すのに約10分。
目では舞台のバレリーナを追いながら、頭の中では、チームA・チームBのメンバーを思い出す。
まるで、目の前に、水商売の魅力的な女性(オペラ座のバレリーナ)に誘惑されながら、本妻(AKB48メンバー)を頭に描いて、操を守るような気分。
バレーという舞台は、少数人数のバレリーナが踊りを披露すると誤解していた私は、
大人数の舞台、それも必ずしもダンス(バレー)だけでないことに期待を裏切られる。
「孤独なバレリーナ」と比較すると、
一人で、「いかにも、これがバレリーナです」と踊る秦佐和子のようなバレリーナは、オペラ座では登場せず。
秦佐和子の後ろで、バレーの振りをして踊る15人のメンバーこそ、オペラ座のバレリーナたちと比較すべき対象だと気がつきました。
バレーの舞台は歌も口パクもないので、次の歌唱パートを除いて、踊るだけのパートのSKE48メンバーと比較の必要があります。
「孤独なバレリーナ」歌唱パート
全員除く秦佐和子
間奏
♪目に見える♪ 向田茉夏・高柳明音
♪まぶしすぎる♪ 小木曽汐莉・古川愛李
♪みがかれた♪ 矢方美紀・石田安奈・・・松本梨奈・若林倫香
全員
間奏
♪才能と♪ 秦佐和子・佐藤実絵子
♪先を急ぐ♪ 山田澪花・赤枝里々奈
♪しなやかな♪ 阿比留李帆・加藤智子・後藤理沙子・佐藤聖羅
全員
間奏
7人歌唱・秦佐和子前方でソロダンス・8人バックダンス
8人歌唱
本当のバレーと比較すべきは、秦佐和子の振り付けではなく、残りの15人にあり。本場のバレーを観なければ、絶対に気がつかなかった。
ナッキー
ハンブルグ・オペラ座の山内鈴蘭・須田亜香里(ナッキー)
「孤独なバレリーナ」の秦佐和子のバレーを評価するために4月にハンブルグのペラ座で、バレー「ロミオとジュリエット」を見た記事はこちら
6月15日は「Dritte Sinfonie von Gustav Mahler」マーラー第三交響曲 を観ましたが、よく分からないバレーでした。
海外でよく分からない舞台を見ることは、日本語の分からない方が日本のアイドルのステージを見たら、どんな風に見えるかのシミュレーションになります。
3月に英国の方をアリスプロジェクトに連れて行った時のことを思い出しました。いろんな小道具を使って、日本語が分からなくても、戦いの歌(ガスマスクのお面)、夏の歌(船にのったメンバーがファンに担がれて客席へ)と、ステージ構成がグローバルだなと感じました。
AKB48では、桜の花びらが天井から舞い降りてくる曲がありました。
例えば、日本語の分からない方が、「アイドルの夜明け」公演を生で観たとして、
「女子高生はやめられない」からの3曲は、衣装から学園をテーマにしていると分かるだろうし、
アンコールの「BSatrs」と「横須賀カーブ」は何やらシリアスな歌だと分かるだろうし、
「アリガトウ」は客席に向けてのメッセージと分かるかもしれない。
ところが、最初の4曲は、何故か楽器を演奏しながら歌う1曲目
宇宙人みたいな衣装で何を歌っているか分からない2曲目と3曲目
日本人なら特攻服と分かるが、男の子が登場したのかと間違いかねない4曲目
意味が分からず、勘違いしそうで、文化のギャップの楽しみどころが満載です。
私の見たバレーもそんな楽しみが満載で、疑問点を中心に、メモより観戦記。
「ロミオとジュリエット」は舞台装置も衣装もあったが、今回のバレーはひらすら広い舞台で踊りつづける。バレーのために書かれたわけではないマーラーの交響曲で創作バレーと勝手に解釈。
これまで観たオペラ座の舞台はオーケストラが舞台の前なのだが今日はいない。アンコールで指揮者が挨拶したから生演奏だったはず。どこで演奏して、どういう音響で客席に届くのか。
最初は男性バレリーナしか登場せず、お金と時間を無駄にしたかと思ったが、2曲目から女性も登場。
交響曲の曲と曲の間に、静寂の瞬間があるところで、バレリーナたちは踊っている。演奏がないので、床をする音が聞こえる。
1階でステージ全体が見える席(70ユーロくらい)も買えたのだが、2階の最前右端(45ユーロ)で観戦。この席は舞台が近く顔がよく見えるのだが、死角があり全体フォーメーションは見えない。70%は見えるので、フォーメーションは左右対称なら類推が簡単。アイドリアンとしては顔を見ることを優先。
女性バレリーナは全員同じ髪型(おでこと耳が見える)なので、髪の毛の色、背の高さ(低さ)に特徴がないと区別は難しい。アイドルのステージを見る外国人は、これよりは簡単に特徴をつかめるだろう。個性を抑制しているバレリーナ、個性を強調するアイドル。アイドルは衣装は同じだが、顔・髪型・汗の量・太ももの太さが違う。
4曲目は歌唱があった。バレーでも歌があるんだ。もちろんバレリーナが歌うのではなく、オーケストラとともに、オペラ風の歌唱が聞こえてくる。
衣装より男性の主人公は分かった。一人だけ肌色の衣装。じっとしていることが多く、あまり踊らない。
おそらく、いろいろな女性が、言い寄ってくるのだが、自分が心を寄せている女性と再会するまでは、踊らないという設定か。
言い寄ってくる女性の中には、ひたすら見つめ合う女性、踊りを見せて誘惑する女性、そのうちの一人は背が低かったので「山内鈴蘭」とメモ、もう一人は笑顔がわざとらしかったので「須田亜香里」とメモ。釣り師、釣り師。
最後に男性主人公と結ばれるように踊る女性がセンターのようだ。アンコールでも最後に挨拶。エンディングで主人公男性は舞台中央からまっすぐ後ろへ。(この舞台は奥行が長い)。結ばれたはずの女性は、右の花道から登場し前を見たまま(客席に顔を向けずに)舞台を横切り左の花道からはける。これは、結局二人は結ばれませんでした、という意味か。
アンコールの挨拶は、14人が一列の後、2人・1人・2人・1人・2人・1人・1人・1人と合計11人が登場。合計25人のステージで、11人が選抜メンバー。
オペラ座のバレエに通えば、11人の顔と名前と立ち位置(選抜順)がだんだん分かってきて、AKB48を初めて見てメンバーを覚えていった楽しみを再現できるかもしれない。(バレエはアイドルほど興味ないからやりませんけど。)
須田亜香里は、SKE48DVD 63人それぞれの想いでも、紅白でもバレエを披露しているし、チームSでありながら、チームK2の公演で、秦佐和子の代役で、「孤独なバレリーナ」を踊ったことがある。
秦佐和子のバレリーナは、本ブログでもさんざん批判されたが、秦引退後の「孤独なバレリーナ」は須田亜香里が踊らせるために、チームK2に配置した。
これで、「チームBのファンより」ブログの「ときめき研究家」と「ピーナッツ」黙らせることができると、SKE48運営は思っている。
ナッキー