タイプBを購入。それに収録されていない2曲は、例によって配信にてダウンロードした。
リクエストアワーの投票券は1枚のみだが、今年は『抱きしめちゃいけない』に投票すると決めている。
まずは『風は吹いている』。復興支援曲ということで、傍観者にならず、できることからはじめようというメッセージソングになっている。「目撃者」から更に一歩踏み出した訳だ。
アコースティックギターの力強いリードに続いて、意思を感じさせるボーカル。抑揚はないが、畳みかけるようなメロディーが淀みなく続いて行く構成は印象的。『Beginner』や『RIVER』より、曲調としてはいい。
特筆すべきは、シングル曲としては久々に「僕」ではなく「私」という一人称で歌われていることだ。「僕」に慣れていると、むしろ新鮮で違和感さえ感じる。これは、AKB48自身からのメッセージを伝えると曲という建付け上、当然の帰結だったのだろう。折角だから、この曲ぐらいは口パクでなく、その時々の思いを込めて歌ったらどうか。
PVはよくない。髪型やメイクがいつもと違っているので、メンバーの魅力が減殺されているばかりか、個性も失われ、判別さえ容易ではない。フォーマルな装いで被災者への鎮魂を示している意図と思えるが、メッセージは楽曲だけで充分だったのではないか。NHK教育テレビの幼児向け番組に出て来るような巨木の守り神を修復しようとしているのも、チープな演出だ。
アンダーガールズの『君の背中』は、よくある片思いソング。君の背中を見ているだけで、正面から声をかけられないという臆病な男子視点の歌。いつもの世界観だ。曲調としては乗りもいいが、『偶然の十字路』にもどこか似ていて、やや平凡。
PVは、歌詞とは全く違うストーリー仕立てで、主役は多田愛佳と佐藤すみれ。目新しい組み合わせだ。説明過多になっておらず、余韻を残す映像で、好感が持てる。何より多田の表情がいい。
『抱きしめちゃいけない』のメンバーと9名が重なっており、この位置が馴染みのメンバーとなりつつあるのはいいのか悪いのか。
アンダーガールズゆり組の『ゴンドラリフト』は、スローなバラード。ゴンドラから垣間見える市井の人たちの暮らしと自分達の将来を重ね合わせる恋人の歌。メンバーも年長者を集めており、しっとりした仕上がりになっている。
PVは曲の内容をほぼなぞったもので、面白みがなく、またメンバーより「市井の人たち」の映像が多すぎて、魅力的ではない。
アンダーガールズばら組の『Vamos』は、元気な応援歌。「Vamos」とは「Let’s Go」とのこと。聞き慣れない言葉を連呼されても、いまひとつ乗って行けない。
PVは、メンバーが自身と観客の二役で出演しているという趣向だが、それ以上の面白味がない。『大声ダイアモンド』のPVの二番煎じ。平嶋夏海がセンター扱いとなっているようだが、男装なのは残念だ。
チーム4+研究生の『蕾たち』。これもどこかで聞いたような曲。明日のスポットライトを夢見て頑張る研究生たち視点の歌。彼女たちにとっては切実かもしれないが、こういう楽屋落ちは正直聴き飽きた。
歌詞も再利用された語彙ばかり。
「雨風に打たれても」「汗」「花」→『初日』
「名前を覚えて欲しい」→『AKB48』(私の名前絶対に覚えて)
「植物図鑑」→『前人未到』
「季節の順番」→『チャンスの順番』
5曲とも悪い出来ではないのだが、「これは」というサプライズがなく、総じてやや不満だ。
リクエストアワーの投票券は1枚のみだが、今年は『抱きしめちゃいけない』に投票すると決めている。
まずは『風は吹いている』。復興支援曲ということで、傍観者にならず、できることからはじめようというメッセージソングになっている。「目撃者」から更に一歩踏み出した訳だ。
アコースティックギターの力強いリードに続いて、意思を感じさせるボーカル。抑揚はないが、畳みかけるようなメロディーが淀みなく続いて行く構成は印象的。『Beginner』や『RIVER』より、曲調としてはいい。
特筆すべきは、シングル曲としては久々に「僕」ではなく「私」という一人称で歌われていることだ。「僕」に慣れていると、むしろ新鮮で違和感さえ感じる。これは、AKB48自身からのメッセージを伝えると曲という建付け上、当然の帰結だったのだろう。折角だから、この曲ぐらいは口パクでなく、その時々の思いを込めて歌ったらどうか。
PVはよくない。髪型やメイクがいつもと違っているので、メンバーの魅力が減殺されているばかりか、個性も失われ、判別さえ容易ではない。フォーマルな装いで被災者への鎮魂を示している意図と思えるが、メッセージは楽曲だけで充分だったのではないか。NHK教育テレビの幼児向け番組に出て来るような巨木の守り神を修復しようとしているのも、チープな演出だ。
アンダーガールズの『君の背中』は、よくある片思いソング。君の背中を見ているだけで、正面から声をかけられないという臆病な男子視点の歌。いつもの世界観だ。曲調としては乗りもいいが、『偶然の十字路』にもどこか似ていて、やや平凡。
PVは、歌詞とは全く違うストーリー仕立てで、主役は多田愛佳と佐藤すみれ。目新しい組み合わせだ。説明過多になっておらず、余韻を残す映像で、好感が持てる。何より多田の表情がいい。
『抱きしめちゃいけない』のメンバーと9名が重なっており、この位置が馴染みのメンバーとなりつつあるのはいいのか悪いのか。
アンダーガールズゆり組の『ゴンドラリフト』は、スローなバラード。ゴンドラから垣間見える市井の人たちの暮らしと自分達の将来を重ね合わせる恋人の歌。メンバーも年長者を集めており、しっとりした仕上がりになっている。
PVは曲の内容をほぼなぞったもので、面白みがなく、またメンバーより「市井の人たち」の映像が多すぎて、魅力的ではない。
アンダーガールズばら組の『Vamos』は、元気な応援歌。「Vamos」とは「Let’s Go」とのこと。聞き慣れない言葉を連呼されても、いまひとつ乗って行けない。
PVは、メンバーが自身と観客の二役で出演しているという趣向だが、それ以上の面白味がない。『大声ダイアモンド』のPVの二番煎じ。平嶋夏海がセンター扱いとなっているようだが、男装なのは残念だ。
チーム4+研究生の『蕾たち』。これもどこかで聞いたような曲。明日のスポットライトを夢見て頑張る研究生たち視点の歌。彼女たちにとっては切実かもしれないが、こういう楽屋落ちは正直聴き飽きた。
歌詞も再利用された語彙ばかり。
「雨風に打たれても」「汗」「花」→『初日』
「名前を覚えて欲しい」→『AKB48』(私の名前絶対に覚えて)
「植物図鑑」→『前人未到』
「季節の順番」→『チャンスの順番』
5曲とも悪い出来ではないのだが、「これは」というサプライズがなく、総じてやや不満だ。