AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

宮本佳林主演舞台『ザ☆アイドル』を鑑賞(ネタバレあり)。(ときめき研究家)

2024-06-23 13:58:55 | ときめき研究家
ナッキーさんに勧められて、本当に久しぶりにアイドルの舞台を鑑賞することとなった。
紹介された告知サイトで「80年代の売れないアイドルが2024年にタイムトリップして人気アイドルになる」というあらすじだけを読んで、なぜだかこの舞台は観た方がいい、否観なければならない、ぜひ観たい、と直感したからだ。こういう直感には従わなければならない。早速チケット(9500円)を予約した。
この時点では主演の宮本佳林とは何者で、どんなキャリアで、どのくらい人気があるのかも全く分かっていなかった。これほど何の予備知識、先入観もなく鑑賞できるのは貴重な体験だ。自分がどのように感じることができるのか、ワクワクした。
ブログ記事で過去に遡って確認したら、直近の舞台鑑賞は2017年3月の多田愛佳出演の『僕たちのピンクスパイダー』だった。7年ぶり。私は現場派でないとは言え、ずいぶんご無沙汰だったのだ。

さて、今回2024年6月21日の観戦。会場は新宿丸井本館8階にある「シアターマーキュリー新宿」で、もちろん初訪問だ。丸井本館自体がずいぶんお洒落になっていて、1階にはアップルの店舗が入っていた。
劇場の広さは、小劇場にしてはやや広め。座席数を数えたら、12~15席が10列なので130席程度、列間にも余裕があった。後ろの方に若干空席があったが、100名以上は入っていた。この会場で16日間、1日2~3公演できるのだから、相当の人気公演と言えるだろう。
客層は老若男女幅広いが、7:3で男性が多く、30代から50代が一番多いように見えた。この時点でハロプロ関連であることには気づいていたので、結構ファン歴が長い客も多いのだろうと推察した。

いよいよ開演。舞台装置は簡素で、出演者は4人(宮本佳林、元宝塚のえまおゆう、ハロプロ研究生2名)のみ。ナレーションと小芝居で物語が進んでいく。歌は、ミュージカルのように物語の一部として歌われるのではなく、あくまで宮本佳林演じるアイドルがステージ等で披露する楽曲という設定で歌われる。だから歌は歌として純粋に鑑賞することができる。というより、物語はほどほどで、歌を聴くのがメインの公演だった。

宮本佳林が歌うのがオリジナル6曲と『青い珊瑚礁』『迷宮のアンドローラ』『時をかける少女』の計9曲。その他に、ハロプロ研究生2名が歌うデュエット曲はBabe風の元気な歌(曲名不明)。そして狂言回し的な役で舞台を回していたえまおゆうが、物語に関係なく『僕が君をどんなに好きか、君は知らない』(郷ひろみ)を披露してくれたが、さすがの歌唱力だった。
また、物語終了後に「ショーケース」と称して、宮本佳林が2曲歌った。『セカンドラブ』と、もう1曲は彼女のオリジナル曲。その場では曲名が分からなかったが、後でネットの歌詞検索で調べたら『若者ブランド』という楽曲のようだった。

今公演のための書き下ろし楽曲の人気投票用紙が配られていて、上位曲をシングルカットするとのことだ。その用紙が手元にあったので楽曲名が正確に分かった。しかも、6曲の「サビメドレー」のWebサイトもあったので、復習することができた。いいサービスだ。オリジナル曲6曲の感想を以下に記す。

1.『バイオレット・サンセット』:1985年に歌っていた想定の楽曲。黄色いドレスに聖子ちゃんカット。海辺でファーストキスしたいというような、酒井法子風の王道アイドルポップ。「渡り廊下」という「季語」も登場。

2.『ビーズに願いを』:チャイナ風アレンジがアクセントのミディアムテンポ曲。ちょっと松本伊代風。

3.『一万光年アイドル』:2024年にタイムトリップしてから歌う曲。YOASOBI『アイドル』を連想するような今風サウンド。ラップ部分あり。衣装もパステルカラーで現代風。

4.『HANAMICHI』:「夢じゃない、奇跡を信じて花道を行く」というような啓発ソング。ちょっと松浦亜弥風。

5.『約束の愛の歌』:黒いドレス。「いつもそばにいるよ」というようなバラード。浅香唯風。

6.『SUPER IDOL -Especial-』:濃いピンクの衣装。「世界中が敵でも私は味方、あなたは最高」というような応援ソング。歌詞の内容はうしろゆびさされ組風。

どの曲もいいと思ったが、1曲選ぶとすれば『バイオレット・サンセット』。どの曲がシングルカットされるにせよ、他の曲もカップリング曲にしてほしい。それなら購入する。

カバー曲も含めて、歌唱にはかなり満足できた。もちろん全曲生歌で、ところどころ怪しい箇所もあったが、しっかり歌いきる力は感じられた。何より、他の誰とも違う「宮本佳林風」の歌唱法を確立している。強いて過去のアイドルに例えるなら、石川ひとみの語尾までしっかり歌う歌い方に似ていた。
それでも、一番上手に聴こえたのは自身のオリジナル曲で、何百回も歌い込んでいると思われる『若者ブランド』だった。この曲だけ口パクか? と疑うくらい目覚ましく堂々とした歌唱だった。

物語についても少しだけ触れる。
タイムトリップものは私の大好物で、それもこの舞台を観たかった理由の1つだ。現代から過去にタイムトリップして、未来を知っているメリットを活用して活躍する話はありがちだが、過去から現代に来て活躍するのはデメリットばかりで困難なのではと思った。劇中では、「時代錯誤のずれた所」が受けていることになっていた。
時代は変わってもアイドルは魅力的、どんなに売れていないアイドルでも応援しているファンはいて、いつまでも覚えている、そんなことを描いていて素敵な物語だと思った。でも、現実問題として、スターボーのうち1人が現代にタイムトリップして来てデビューしたら、同一人物だと断定できる自信は私にはない。

観戦後に、ネットで「宮本佳林」について調べた。
2008年に8歳でハロプロに入り、現在25歳の大ベテランだった。2013年から「Juice=Juice」のメンバーで、2020年にハロプロ卒業後ソロで活躍しているという。そんなことも知らずに観戦していたのは、会場で私一人だったかもしれない。昔からのファンには失礼だったかもしれないが、チケット代に値する貴重な観戦体験だった。
「Juice=Juice」主演のテレビドラマ『武道館』は観ていたので、実は初見ではなかったはずだ。でも残念ながら当時の印象は全く覚えていない。
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日向坂46『君はハニーデュー』を聴く。(ときめき研究家)

2024-06-07 22:38:05 | ときめき研究家
『君はハニーデュー』。
タイトルの意味が分からずに聴いたが、「ハニーデューメロン」のことだった。
ハニーデューメロンは、マスクメロンなどの高級メロンと比べると甘さもほどほど、果肉もやや硬めだが、僕はそれが一番好きだという内容だ。言いたいことはよく分かる。他人がどう言おうと、自分にとって一番好きなのは君だという比喩で、『ドリアン少年』『逆転王子様』『ゴルゴンゾーラ』『あばたもえくぼはふくはうち』『ポンコツな君が好きだ』などの曲と同じ趣向だ。フルーツ関連で言えば『アボガドじゃねーし』とも構図は似ている。他人の評価関係なしに、好きなものは好きという主張だ。
ただそれらの曲と異なるのは、ハニーデューメロンはそれほど個性的ではないということだ。「好き嫌いはっきり分かれる」と歌ってはいるが、私はそうは思わない。「特別好きでも嫌いでもない」という人が多数なのではないか。そんな中で、自分は特別に好きだと歌っているのだ。ドリアンやゴルゴンゾーラチーズのような強烈な個性に惹かれるというのではなく、平凡で地味だけど素朴なおいしさが好きという感じなのではないだろうか。
例えて言えば、アイドルグループのメンバーの中で、埋もれがちで目立たないメンバーを好きになったファンの心情だろう。現在の日向坂メンバーはあまり知らないので誰と例えることはできないが、昔のAKB48なら仲川遥香、HKT48なら穴井千尋、乃木坂46なら深川麻衣というような感じだろうか。そして、私は結構好きなタイプだ。
曲調は楽しく賑やかな感じ。いかにも日向坂のシングルに似合った曲調だ。「ダメかな?」とメロディーから外れてセリフ調になる所など、あざといアイドル唱法だが、思わずニヤけてしまう。

カップリング曲の『恋とあんバター』も同工異曲の楽曲だ。デザートではあんバターが一番好きとひたすら連呼している歌で、この曲もとても楽しい。
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