今回はタイプBを購入。未収録の3曲は、いつものように配信で購入した。
『猿のシンバル』が大傑作。
女子中高生が夜中に街を徘徊するシリーズは、AKBグループに数多書かれてきた。『軽蔑していた愛情』『命の使い道』『I'm crying.』『制服レジスタンス』『火曜の夜、水曜の朝』『捕食者たち』・・・。『猿のシンバル』は、それらの歌を一刀両断にばっさり切り捨てる歌だ。
「帰れ、家へ」。
この1フレーズだけで十分だが、他にも痛快なフレーズの連続だ。
「今ここで何してる?不幸ごっこか?」「人生はそういうもんなんだ 君だけが不幸じゃないよ」「過去を振り向いて 今さら何かが変わるのかい?」。
つまり、徘徊している少女視点ではなく、それを見ている大人視点なのだ。
この視点は新しい。大人への反発を歌って、ティーンエイジャーの共感を得るのがアイドルの常道だったが、この歌は敢えて大人視点で歌うことで新たなリアリティを獲得している。渡り廊下には中高年ファンも多いことから挑戦できたのだろう。『パパは嫌い』を悲しい思いで聴いた私は、今回溜飲を下げた。
ティーンエイジャーがこの曲をどう思うのかは聞いてみたい。「分かってくれない」という反発に「分からなくて当然、甘えるな」と叱られるのも、案外気持ちよく感じるのではないか。
サウンドがまたいい。古めかしいアメリカンポップ風。あるいはそれを日本の昭和に持ち込んだグループサウンズか、チェッカーズ風。間奏にはベンチャーズ風のテケテケも盛り込まれている。
もう一つ。猿のシンバルと言うと、楽器を演奏しながら歌う『アイドルの夜明け』でシンバルを担当していた浦野一美を思い出す。当時、実際おもちゃの猿のようだとイジられていたこともある。この曲で猿のシンバルは重要な小道具だが、その発想のヒントに、当時の浦野一美の生真面目にシンバルを叩く姿があったのかもしれない。
猿のおもちゃを置いて、自分でシンバルを叩けとは、グループから旅立つ(かもしれない)浦野から、事務所も同じで旧チームBメンバー中心の渡り廊下走り隊7への、檄なのではないか、というのはあまりに深読み過ぎるだろうか。
『猿のシンバル』が大傑作。
女子中高生が夜中に街を徘徊するシリーズは、AKBグループに数多書かれてきた。『軽蔑していた愛情』『命の使い道』『I'm crying.』『制服レジスタンス』『火曜の夜、水曜の朝』『捕食者たち』・・・。『猿のシンバル』は、それらの歌を一刀両断にばっさり切り捨てる歌だ。
「帰れ、家へ」。
この1フレーズだけで十分だが、他にも痛快なフレーズの連続だ。
「今ここで何してる?不幸ごっこか?」「人生はそういうもんなんだ 君だけが不幸じゃないよ」「過去を振り向いて 今さら何かが変わるのかい?」。
つまり、徘徊している少女視点ではなく、それを見ている大人視点なのだ。
この視点は新しい。大人への反発を歌って、ティーンエイジャーの共感を得るのがアイドルの常道だったが、この歌は敢えて大人視点で歌うことで新たなリアリティを獲得している。渡り廊下には中高年ファンも多いことから挑戦できたのだろう。『パパは嫌い』を悲しい思いで聴いた私は、今回溜飲を下げた。
ティーンエイジャーがこの曲をどう思うのかは聞いてみたい。「分かってくれない」という反発に「分からなくて当然、甘えるな」と叱られるのも、案外気持ちよく感じるのではないか。
サウンドがまたいい。古めかしいアメリカンポップ風。あるいはそれを日本の昭和に持ち込んだグループサウンズか、チェッカーズ風。間奏にはベンチャーズ風のテケテケも盛り込まれている。
もう一つ。猿のシンバルと言うと、楽器を演奏しながら歌う『アイドルの夜明け』でシンバルを担当していた浦野一美を思い出す。当時、実際おもちゃの猿のようだとイジられていたこともある。この曲で猿のシンバルは重要な小道具だが、その発想のヒントに、当時の浦野一美の生真面目にシンバルを叩く姿があったのかもしれない。
猿のおもちゃを置いて、自分でシンバルを叩けとは、グループから旅立つ(かもしれない)浦野から、事務所も同じで旧チームBメンバー中心の渡り廊下走り隊7への、檄なのではないか、というのはあまりに深読み過ぎるだろうか。
はるごん推しですが、はるごんが歌っていなくてもこの曲が歌詞・曲調共に今回一番良いと思いました。
「もう一つ」以降のシンディの事は全く気付きませんでしたが、その通りかと感じました。
しかし、特典がまゆゆのみというのは作り手としてどうかと思います。
中心に据えるとしても、渡り廊下全体を売り込む姿勢で作品を作るのが売り手の命題と思います。
この方針ならば、まゆゆをソロ化、他をMAXのように別ユニットとするべきではと思います。
確かにまゆゆに偏り過ぎた売り出しは、グループとしての魅力を減殺してしまいます。私はまゆゆのソロより、渡り廊下のメインボーカルとしてのまゆゆが好きです。まゆゆの特徴的な声を長く聞き続けると飽きるのでは?各メンバーの声を聞き分けるのが楽しいと思うのですが。