AKB48 チームBのファンより

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第3回選抜総選挙分析9 指原莉乃大躍進の謎を解く(総選挙分析ライター)

2011-07-20 10:07:05 | チームA・チームK・SDN48
第3回選抜総選挙分析9 指原莉乃大躍進の謎を解く(総選挙分析ライター)

「指原莉乃・・・・自らの劇場で主役を演じる「へたれ」は、天下(トップ)取りを狙う戦略家」

以前に 「へたれ指原は本当にへたれか?  指原モデルはイノベーションかも・・・?」という仮説を提示した。

その内容は、「今回の選抜総選挙で1~3位となった前田敦、大島、柏木らはチームA、K、Bの創設時からのコアメンバーで熱狂的ファンの熱い支持母体を持っているのに対して、4期生以降は研究生からの昇格、チーム間異動もあり、創設時メンバーである1~3期と異なり強固な支持母体を持たない。そのなかで「自分に自信がなくて、ダンスも下手だし、・・・誇れるものは今までなにもない。」と自身が言っている指原の大躍進ぶりは注目に値する。すなわち、指原モデルは1~3期のコアメンバーにないビジネスモデル、イノベーション(創造的革新)かもしれない」 というもの。
第3回選抜総選挙分析「加入時期」

今回はこの仮説を検証すべくAKB48第5期生「指原莉乃(さしはらりの)」について分析する。

すでに幾つかのメディア、またブログ等に今回の指原の躍進の驚きとその要因について定性的な指摘がされているので、ここでの分析はできるだけ定量的な側面から前述の仮説の検証を行っていきたい。

指原は09年の第1回選抜総選挙では当選者30名の総得票数中2.2%の構成比率となる1,170票を獲得し27位でアンダーの地位を得た。
10年の第2回選抜総選挙では当選者40名の総得票数中1.9%(前年差-0.3%)の構成比率となる6,704票(前年比573%、前年差+5,534票)で19位となり選抜入りした。
第3回選抜総選挙分析「速報と最終の差」

今年11年の第3回選抜総選挙では当選者40名の総得票108万1,332票中4.2%(前年差+2.3%)の構成比率となる45,227票(前年比675%、前年差+38,523票)を獲得し前年より順位を10上げて9位となり念願のメディア選抜入りを果たした。
第3回選抜総選挙分析「前年との比較.」

このランクアップに伴いAKB48第5期生の中での順位は、09年に北原、宮崎につぎ3位、10年は北原に次ぎ2位だったが、11年では第5期生中でトップとなった。
第3回選抜総選挙分析「加入時期」

一方で、チーム内の順位は09年チームBで渡辺、柏木、浦野、多田、米沢、平嶋につぎ7位、10年はチームAで前田敦、篠田、高橋、小嶋、高城に次ぎ6位、そして今年は同じくチームAで前田敦、篠田、小嶋、高橋に次ぎ5位まで上昇した。
第3回選抜総選挙分析「チーム・所属別」

指原は今年、前年より新たに+38,523の票を得てファン数を大きく増やしたが、この票数増は前田敦、大島、柏木、渡辺についで第5位の順位である。また、当選者40名の総得票数中の自らの得票比率(シェア)の前年からの伸び率+2.3%は前田敦、柏木、大島につぎ第4位である。さらに、今回の当選者の中で前年からの得票数の伸長率が一番高かったのは675%だった指原である。
第3回選抜総選挙分析「前年との比較.」

当選者40名中の静態順位は9位だが、昨年19位から今年9位まで10位ランクアップした票数増、シェア増、伸長率などに現れる動態的な上昇の「勢い」は衝撃的である。今年の選抜組以上の上位21名中昨年と異なる顔ぶれは19位横山、20位増田、21位倉持(逆に抜けたり落ちたのは小野、仲川、宮崎)の3人だけで、残りの18人は昨年とまったく同じメンバーである。その固定メンバー内で、AKBという同じ活動をしていながら1年間に10位もランクアップしたのである。(昨年と変わらない18人: 前田敦、大島、柏木、篠田、渡辺、小嶋、高橋、板野、松井玲、宮澤、高城、北原、松井珠、峯岸、河西、秋元、佐藤亜、指原)

上位21名 第3回、2回順位、順位差
氏名・・ ・ 3順 ・ 2順 ・ 差
前田敦子 ・ 01・ ・ 02・ ・ +1 
大島優子 ・ 02・ ・ 01・ ・ -1 
柏木由紀 ・ 03・ ・ 08・ ・ +5 
篠田麻里 ・ 04・ ・ 03・ ・ -1 
渡辺麻友 ・ 05・ ・ 05・ ・ 00 
小嶋陽菜 ・ 06・ ・ 07・ ・ +1 
高橋みな ・ 07・ ・ 06・ ・ -1 
板野友美 ・ 08・ ・ 04・ ・ -4 
指原莉乃 ・ 09・ ・ 19・ ・ 10 
松井玲奈 ・ 10・ ・ 11・ ・ +1 
宮澤佐江 ・ 11・ ・ 09・ ・ -2 
高城亜樹 ・ 12・ ・ 13・ ・ +1 
北原里英 ・ 13・ ・ 16・ ・ +3 
松井珠理 ・ 14・ ・ 10・ ・ -4 
峯岸みな ・ 15・ ・ 14・ ・ -1 
河西智美 ・ 16・ ・ 12・ ・ -4 
秋元才加 ・ 17・ ・ 17・ ・ 00 
佐藤亜美 ・ 18・ ・ 18・ ・ 00 
横山由依 ・ 19・ ・ 外・ ・ --
増田有華 ・ 20・ ・ 25・ ・ +5 
倉持明日 ・ 21・ ・ 23・ ・ +2 

昨年かろうじて19位で選抜入りした指原が一年後にメディア選抜入りするような大躍進を誰が予想できたろうか? はっきり言って昨年総選挙の段階では断じて「否」である。誰も一年前にこの指原の躍進を予想したものはいない。

ではなぜ、このような大躍進がたった一年間で可能だったのか?

昨年6月からの指原のAKB48としての活動を振り返ってみると、メジャーシングル「ヘビロテ」入り後は、19位の選抜メンバーだったにもかかわらず運営側の配慮で、「Beginner」、「桜の木になろう」、「Everyday カチューシャ」、映画「DOCUMENTARY of AKB48」に出演しAKBメンバーとしての露出を増やした。

加えて、「苦手克服部でのお化け屋敷挑戦での捨て身の尿漏れアイドル宣言・・週刊AKB 10年6月」、じゃんけん大会での大島との対決後の土下座(10年9月)、「有吉AKB共和国での指原PRIDEレギュラー出演・・10年10月~現在」、「裏芸 バウンドピンポンの開発」、大島・北原・横山らと新ユニットNot yetでの活動(11年1月~)、「踊る!さんま御殿」への出演とそこでのAKB消滅発言(11年5月)などバラエティー分野やAKB以外の活動も積極的に行い話題提供をしてきた。

しかしながらこの程度の露出や話題提供はメディア選抜やメディア選抜を狙うメンバーもある程度同様に行っており、これだけの活動では1年間に10位もランクアップして9位になることはできない。

いったいどういう活動が指原大躍進の原動力となったのか? 他のメンバーが積極的に行わず指原だけが特に行った活動は何だったのか?

いままで「第3回選抜総選挙分析」と称して8回の分析を行ってきたが、その分析を通してメンバー全員の活動を俯瞰して見た場合、指原の活動の中で他のメンバーと異なる活動として特に思い当たるのは以下の二つである。

まず一つ目として、指原は2010年3月に前田敦、大島、(小野)、北原が所属する太田プロダクションに移籍した。この移籍をきっかけに太田プロから同年4月末に指原専用ブログ(指原クオリティー)を開設してもらった。指原はこのブログを最大限積極的に活用した。

最近は若干変化してきているが、開設当初の指原のブログの題材は日常の活動も含めてちょっと退いた視線でおもしろく、写真よりも文章の切れ味で勝負していた。他のAKBメンバーのブログは、ほとんどその日にあった出来事を文章化してメンバーや自分の写真を掲載するというパターン化されたものであるが、それらとは一線を画するクオリティーの高いものであった。

ブログは頻繁に更新され2010年5月から11年1月までの9ヵ月間、月100回以上の更新を行いファン(読者)への情報発信をまめに行った。

加えて、10年8月の「さしこ」改名騒動、週刊AKB 10年12月の「指原莉乃Amebaブログ1位化計画」でのブログ1日100回更新、同じく週刊AKB 11年5月「祝! 指原クオリティー開設1周年記念企画」でのブログ1日200回更新などのブログ上で話題を盛り上げる企画にも積極的に挑戦し、非常に厳しいスケジュールの中果敢にやり遂げファン(読者)ならびにTV側の期待にも応えている。

さらに、特筆すべき点としてファン(読者)との絆を強めるためにブログ上でファンに対して積極的に課題を提供しファンから返答を受け、その課題を自分も考えるというファンとの双方向対話型コミュニケーションも行ってきた。

このような地道な活動の結果、昨年6月から今年5月までの一年間のブログ更新回数については、ブログを持っておりかつ更新回数がカウントできるAKBメンバーの中では、指原が1,486回でトップ。指原のブログは先月6/22で開設して1年2ヵ月しかたっていないが読者数は53,207名にまで増え、短期間で前田敦、大島、板野につぎ4位の読者数を誇るまでになっている。
(このブログでの活動からは、一般に言われている「へたれ」のイメージはまったくない。大変勤勉である。)
第3回選抜総選挙分析「ブログ更新回数」
第3回選抜総選挙分析「ブログの特性・読者数」

このようにブログを最大限活かして短期間に多くのファン(読者)作りとファンとの絆強化に成功した。


もう一つは、太田プロダクションのバックアップのもと11年1月からスタートした指原の冠番組「さしこのくせに」での活躍である。
第3回選抜総選挙分析「所属プロダクション」

深夜とは言え他のAKBメンバーが誰一人持っていない自身の名がついた冠(かんむり)番組を持つことの威力は絶大である。人数が多いAKB、SKE、NMBのメンバーで最も切実な課題は自身の顔と名前を早く覚えてもらうこと。顔と名前を覚えてもらいたいから、何としてでもメディア選抜に入りたい。だが、仮に入ったとしても上位ならいざしらず下位ではプロモーションビデオやTVの歌番組に自身が映るのはほんの一瞬で広く認知してもらうには時間がかかってしまう。AKB以外の活動でバラエティー番組に出たとしても、メンバー複数単位での出演が多く、個人に脚光が当たる時間は極めて短い。これに対して自身の冠(かんむり)番組を持っていれば週一回必ず自分一人に20分強の注目・視線が集まる。

昨今ネットに脚光があたっているが、認知を高めるためのTVのマス広告効果は強力である。ちなみに関東地区における視聴率1%当りで、17.6万世帯もしくは4歳以上の個人40.6万人が視聴している計算になる。「さしこのくせに」は関東地区と指原の出身地である大分県で放映されているが、その視聴率は1.5~3.0%程度と言われているので関東地区では26.4~52.8万世帯or60.9~121.8万人の個人が毎週指原を見ている。これにYOU TUBEでの視聴5~10万回が加わる。

その代わり、番組をどうやって維持していくかには大変な努力と才能が要求される。番組を持つということより、一定の視聴率を保ち番組を存続させるということの方がはるかに難しい。指原はその難しい課題に果敢に挑戦し、曲がりなりにもその課題を克服し当初は3月末で番組打ち切りといわれていたものを6月まで延ばし、さらに7月以降の番組継続に成功した。そのためには、泣こうが騒ごうが吐こうが土下座しようが媚を売ろうが自身のプライドをかなぐり捨ててあらゆる企画にぶつかっていった。

今の時代では珍しいぐらいの強い気持ち(根性)を指原に感じるがそれを直接表面にださず「へたれ」というコンセプトワードをうまくつかい、逆に「意外にかわいい」「頑張っている」「アイドルらしくない親しみやすさ」「素直」という評価をもらい「へたれキャラ」として売り出しているところに指原のたぐいまれな才能と頭のよさ、そして魅力を感じる。番組を見ている視聴者も毎回見せられる指原のあまりにも素人じみてばかばかしい演技にあきれつつも「へたれキャラ」の背後にある指原の内に秘めた強いものを感じるからこそ深夜であっても何か興味をそそられて毎週見てしまう。(見過ごした場合はYOU TUBEで補足。) それにより一定の視聴率が維持され番組が存続している。

すでに一年前、週刊AKBのお化け屋敷挑戦企画で捨て身とも言える「尿漏れアイドル宣言」を自ら行いアイドルのプライドを捨てた指原でなければ、この番組を維持するのは難しかったと推測する。他のAKBメンバーで指原以外にアイドルのプライドをここまで捨てて演技出来るメンバーは思い当たらない。

今ここで見えてくる指原にはもはや世間一般で言われている「へたれ」というイメージはなく、腰が据わり将来を見据えた巧緻な戦略家としての顔を持った指原がいる。この番組を存続させるためにアイドルのプライドを捨てて努力したことが、指原の人間の幅と芸域を広げ指原の魅力をアップさせ、さらに新たな指原ファンの獲得につながった。

そして、このファンは必ずしもAKB48の活動をしている指原のファンではなく、「指原莉乃(さしこ)」個人のファンというところに新しさがある。

このことを示すデータが二つある。

選抜総選挙に立候補したAKBメンバー152名が自らの所信を述べたYOU TUBEのAKBメンバー政見放送サイトにはAKB
ファンならびに立候補者に関心を持つ人がアクセスする。選挙直前6/7時点では、この政見放送サイトの指原の順位は、前田敦、篠田、大島、高橋についで第5位と選抜総選挙の指原の得票結果9位よりも4つ順位が高かった。選挙前の5月中は前田敦、篠田、大島についで常に4位で高い人気ぶりを示していた。
第3回選抜総選挙分析「政見放送サイトと総選挙の関係」

選挙後約2週間が経過した6/24時点で選抜総選挙に当選した40人すべてについてグーグル検索を行ったが、「指原莉乃」で検索を行った結果は1,460万件の検索数となり、これは前田敦、大島、板野についで第4位の高い順位であった。一方で、同時に「AKB48 指原莉乃」というように冠名をつけの検索も行ったがその際の検索件数は685万件にすぎず、指原はこの時点でAKBメンバー中最も高い比率でAKB48の冠(かんむり)無しでネット上語られていた存在であった。
第3回選抜総選挙分析「グーグル検索件数と総選挙の関係」

このように指原は、選抜総選挙の前後においてすでに選抜総選挙9位の実績以上の注目(人気)を集めていた(ブレイクした)のである。

このような指原の大躍進ぶりをAKB48の他のメンバーはどう思っているのか。このことを知ることができる非常に興味深い本音の発言がある。

6月中旬に収録され7月1日に放送された「ノースリーブスの週刊no3b」の中の一節。
峯岸が「ミュージックビデオクリップ集AKBがいっぱい、ザベストミュージックビデオがリリース、リリースを記念して渋谷109のシリンダー広告にメンバーが28日まで日替わりで登場。」とひととおりの広告案内をしたのち
「峯岸:私は別に出ないですけど。 小嶋:私も特に出ないよ。 高橋:出るだろ。全員出るだろ。 峯岸:全員出ない。 高橋:全員出ないの?  小嶋:全員出ない。へたしたら高みなも出ないよ。 高橋:ま・・じ・・か? ショック!・・・  峯岸:なのに指原が一番に出る。 高橋:まじか・・・指原が・・・。 峯岸:時代が変わってきている。 高橋:そういうことだな。・・・世代交代か。・・・」というくだりがある。
「週刊no3b」ラジオ放送110701(4分35秒~該当部分)

会話にあるように「時代の変化(峯岸)」、「世代交代(高みな)」をAKB一期生に強烈に突きつけたのは、実は今回選挙で3位になった柏木ではなく、9位の指原だった。

実際、109のシリンダー広告には6/20、21が指原(9位)、6/22が篠田(4位)、6/23が板野(8位)、6/24が柏木(3位)、6/25、26が前田敦(1位)、6/27、28が大島(2位)の6人が掲載された。9位でありながら先輩をしりぞけ最初に出てかつトップの前田、2位の大島と同じ二日間掲載された指原が「AKB48の次の時代を担う顔」と判断してもあながち間違いはないだろう。前述のとおり、「泣こうが騒ごうが吐こうが土下座しようが自身のプライドをかなぐり捨てて」番組を継続させ新しいファン層を広げる腰の据わった指原に運営側も「AKB発展の新しい可能性を切り開く旗手」として大きな期待をかけている。(指原より順位が上で掲載されなかったのは5位渡辺、6位小嶋、7位高橋の3人。)

一方で、指原本人はこの109のシリンダー広告について6/20付けで2回、6/21付けで2回、さらに7/13付けで1回ブログにコメントを掲載しているが、6月中の4回のコメントは素直に掲載されたことに対する感動と喜びを表しているのに対して、7/13では「心入れ換え期間」という神妙な題名で

 「忙しくなっても原点はここ 思いだし期間 大切にしなきゃしなきゃと思っていてもわからなくなって あれだ まああれだ (109の指原の写真) ←これを貼れば元気になれるね がんばれがんばれ がんばるんじゃない思い出せ」
指原莉乃 ブログ 110713

という意味深いコメントをしている。「心入れ替え」、「原点」、「大切」、「元気」、「がんばれ」、「思い出せ」など本質に迫るワードの真ん中に109の巨大指原写真があるので、メンバーの中で一番に自分の写真が二日間掲載されたことに対して、指原も心中期するものがあるのだろう。

多少長くなってしまったが分析をまとめると、指原はこの一年の前半は「ブログで頻繁な話題・情報提供と双方向対話の実施を行う」ことに力を注ぎ、後半は「AKBという冠(かんむり)にたよることなく アイドルという枠を超えて自身のキャラの魅力と努力を伝えることで自身の冠TV番組(さしこのくせに)を持続」すること全力を傾けた。

また、この二つの活動を分断して行うのではなく、TVで新たに指原に興味を持った人たちを自身のブログにうまく誘導してコアファンたるブログ読者にすることにより、短期間に新たなファン数を急速に拡大させたと言える。

TVによる認知と関心だけでは得票まではいかない。得票につなげるには、関心を持った人が探して(検索)、情報を共有し、さらに対話できれば親密な関係を作ることができもっと良い。指原はブログを最大限に活用することによりTVで指原に興味を持った人をファンに取り込むことに成功したのである。すなわち、

自らブログ・TVに指原劇場を作り、劇場(ブログ)にはいつでも会いにいけ、自ら主役を演じ(TVさしこのくせに)、ファンと握手(ブログでの双方向対話)する。

AKBのコンセプトはいつでも「会いにいける」アイドルであり、「握手会でのちょっとした会話」が楽しくてファンになるひとも多い。だが、劇場の収容人数や公演数に限界があることや多数のメンバーがいるなかで上位にいないメンバーが握手会でコアファンを増やしていくいままでやり方には限界がある。しかし、ほとんどのメンバーはこの枠 (パラダイム) 内で活動しているので、順位の変動は大きくない。

だが、指原はAKBメンバーとしての活動を行うことに加えて、自らの指原劇場で公演を行いファンを獲得することでこの限界を打ち破ったのである。このことは「他のAKBメンバーがAKBとしてのアイドルという枠内で行うファン獲得スタイル」とは大きく異なっている。

今回大躍進したと巷で言われているのは3位となった柏木だが、柏木は筋金いりのアイドル路線を走っているのでこの旧来ながらのスタイルでいるかぎり年上の大島をいつか抜くことはできても同じ年齢の前田敦を抜くことは絶対にできない。それに対して前田敦より一歳若く、前田敦とは異なるスタイルを持つ指原には前田敦を抜く可能性がある。

この意味で指原スタイルはイノベーションと言える。

若年のころ織田信長は「うつけ」と呼ばれながら天下統一の一歩手前までいき、豊臣秀吉は「猿」と呼ばれながらも天下を統一した。 指原莉乃も今は「へたれ」と呼ばれているが・・・。

指原劇場のサステナビリティー(持続可能性)にはまだまだ課題はあるが、今後の指原莉乃のさらなる健闘に期待したい。

以上


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5 コメント

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Unknown (KC)
2011-07-20 10:27:01
このシリーズの記事を書いているには、テッド氏でも、ナッキー氏でも、ときめき研究家氏でも、ピーナッツしでもないと、読者は分かるだろうが、ひょっとすると、
分析系故に私(KC)が書いていると誤解されるおそれがあるので、タイトルに、総選挙分析ライターと書かせていただきました。過熱する選抜総選挙ライターの方が、よかったかな。
返信する
Unknown (新参もの)
2011-07-20 18:02:37
一言だけ

断じて無い、絶対に無い。等、決めつけは不快ですね。

返信する
Unknown (なおと)
2011-07-21 00:03:46
彼女の魅力に多くの人が気づいた。
それだけのことでしょう。

返信する
文字通りの意味で (度羅えもん)
2011-07-21 03:56:51
「ブログが他のメンバーと一線を画している」というだけで言えば、
恐らく渡辺麻友ちゃんのブログも相当のものである。色々な意味で。
最近は随分と凡化してきたようにも感じられるが、彼女のブログの場合多少平凡さも無いと逆にファンがつきにくい。
返信する
おもしろかった! (daisaku00)
2011-10-11 04:13:07
読み応えがあり、内容も充実していた。
面白かったです。

指原は、AKB指原でなく、まず指原、というのは事実である。
youtubeの指原関連動画では、見ている年齢層分析で、45歳以上が非常に多い。

これは劇場、握手会にくる、CDを大量に買うコアなファン以外の、大量の一般ファンを抱えていることを意味する。




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