5曲とも聴いてみたかったので、「劇場版」を中古で購入し、それに未収録の2曲を配信で購入。未開封の「劇場版」が中古CD店に大量に並んでいる理由がわからない。封入されていない特典があるのだろうか。
『パレオはエメラルド』。
タイトルが『チャイムはラブソング』だ。
曲の感じは『ポニーテールとシュシュ』『Everyday、カチューシャ』という姉妹曲の「いとこ」のようだ。3姉妹と言わないのは、詞の世界が全く違うからで、AKB48の2曲のような片思い男子の煮え切らない思いとは無縁で、ストレートに彼女と海のバカンスを楽しんでいる。そもそも「海流の島々」と言うくらいのリゾートまで連れ出しているのだから、もう少し大人の恋愛なのだろう。
これはこれで、夏らしくていい。
『ときめきの足跡』。
ときめき研究家としては、無視できないタイトル。
なんだかとても懐かしい、昭和時代のバンドのようなシンプルなサウンド。気持ちよく展開する素朴なメロディ。これにはハマる。
何より「人生は始まったばかり」というフレーズには参った。自分の若い頃は目の前のことで精一杯で、そんな大局観など持てなかった。堂々と「人生は始まったばかり」と謳歌されるとまぶしいばかりで、心から羨ましい。ときめきの足跡を弛まず積み重ねていってほしいと願う。
『パパは嫌い』。
渡り廊下の『マンマ、グラッチェ』もそうだったが、父親の悲哀を感じる。相当数いる中高年のAKB48やSKE48ファンを意識した曲なのだろう。
しかし、よく聴くと、この曲の娘は、心から父親を嫌っている訳ではなく、理解してほしい、過干渉しないでほしいと訴えていて、まだ救いがある。娘の言いなりに何でも与える「友達の父親」が引き合いに出されているが、必ずしもそれを羨んでいる訳ではなさそうだ。
ピアスの穴を開けるくらい許可すればいい。
『積み木の時間』。
麻雀の歌ではなかった。コミカルな曲調で、自分の気持ちを把握する作業を積み木に例えて歌っている。
面白いのは、1番では「四角い積み木」、2番では「丸い積み木」と、あっさり切り替えていることだ。これには『転がる石になれ』を思い出した。1番で「転がる石になれ」と歌っておきながら、2番では「とがった石になれ」と矛盾することを歌う。この矛盾に誰しも気づいているのだろうが、この曲が名曲という評価に変わりはない。
『花火は終わらない』。
特別なアイテムである「花火」が登場する。
AKB48のファンなら、今やスタンダードたる『僕の打ち上げ花火』を聴いて、打ち上げ花火ははかなくて寂しいというイメージを少なからず持っている。それを踏まえて、『花火は終わらない』は、僕の心の中の「君の花火」は終わらないと歌う。青春の夏の日は短く、はかない。だけど、今のこの思いは永遠だという主張だ。その主張が真実か、それとも思い込みなのかは、時間が判定する。切なげなメロディと相俟って、胸を打つ曲だ。冒頭の2人でフェンスを乗り越えるシーンは、浅倉亜季『内気なボーダーライン』(名曲)を想起させ、懐かしい。
『パレオはエメラルド』。
タイトルが『チャイムはラブソング』だ。
曲の感じは『ポニーテールとシュシュ』『Everyday、カチューシャ』という姉妹曲の「いとこ」のようだ。3姉妹と言わないのは、詞の世界が全く違うからで、AKB48の2曲のような片思い男子の煮え切らない思いとは無縁で、ストレートに彼女と海のバカンスを楽しんでいる。そもそも「海流の島々」と言うくらいのリゾートまで連れ出しているのだから、もう少し大人の恋愛なのだろう。
これはこれで、夏らしくていい。
『ときめきの足跡』。
ときめき研究家としては、無視できないタイトル。
なんだかとても懐かしい、昭和時代のバンドのようなシンプルなサウンド。気持ちよく展開する素朴なメロディ。これにはハマる。
何より「人生は始まったばかり」というフレーズには参った。自分の若い頃は目の前のことで精一杯で、そんな大局観など持てなかった。堂々と「人生は始まったばかり」と謳歌されるとまぶしいばかりで、心から羨ましい。ときめきの足跡を弛まず積み重ねていってほしいと願う。
『パパは嫌い』。
渡り廊下の『マンマ、グラッチェ』もそうだったが、父親の悲哀を感じる。相当数いる中高年のAKB48やSKE48ファンを意識した曲なのだろう。
しかし、よく聴くと、この曲の娘は、心から父親を嫌っている訳ではなく、理解してほしい、過干渉しないでほしいと訴えていて、まだ救いがある。娘の言いなりに何でも与える「友達の父親」が引き合いに出されているが、必ずしもそれを羨んでいる訳ではなさそうだ。
ピアスの穴を開けるくらい許可すればいい。
『積み木の時間』。
麻雀の歌ではなかった。コミカルな曲調で、自分の気持ちを把握する作業を積み木に例えて歌っている。
面白いのは、1番では「四角い積み木」、2番では「丸い積み木」と、あっさり切り替えていることだ。これには『転がる石になれ』を思い出した。1番で「転がる石になれ」と歌っておきながら、2番では「とがった石になれ」と矛盾することを歌う。この矛盾に誰しも気づいているのだろうが、この曲が名曲という評価に変わりはない。
『花火は終わらない』。
特別なアイテムである「花火」が登場する。
AKB48のファンなら、今やスタンダードたる『僕の打ち上げ花火』を聴いて、打ち上げ花火ははかなくて寂しいというイメージを少なからず持っている。それを踏まえて、『花火は終わらない』は、僕の心の中の「君の花火」は終わらないと歌う。青春の夏の日は短く、はかない。だけど、今のこの思いは永遠だという主張だ。その主張が真実か、それとも思い込みなのかは、時間が判定する。切なげなメロディと相俟って、胸を打つ曲だ。冒頭の2人でフェンスを乗り越えるシーンは、浅倉亜季『内気なボーダーライン』(名曲)を想起させ、懐かしい。