AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

今日までずっと頑張って来たよね。渡辺麻友が引退。(ときめき研究家)

2020-06-01 21:30:41 | ときめき研究家
渡辺麻友が芸能活動を引退した。健康上の理由とのことだ。
事務所より、本人への取材や、憶測によるSNS投稿、記事掲載は控えてほしい旨の要望が出されている。私は生身の彼女の引退理由等には興味がない。彼女の残した作品について振り返ってみたい。

まずは、出演ドラマから。

『なつぞら』(過去記事
結果的に渡辺麻友の最後の出演作品になった。
NHK朝ドラ100作目という記念作品で、主演広瀬すずの同僚役で、広瀬と対照的な生き方を演じて、物語の中で重要な役割を担っていた。高視聴率の番組への出演で、知名度も好感度も上がった。

『いつかこの雨がやむ日まで』(過去記事
女優を目指す劇団員の役を演じた。殺人事件もからむサスペンス仕立てだが、リアリティに乏しく、キワモノっぽかった。そんな中で渡辺は熱演していたが、見ているのが若干辛くなるドラマだった。

『サヨナラえなりくん』(過去記事
渡辺が恋多き女を演じた。毎回毎回好きになる男たちが実はダメ男で、それを暴いていくというコメディ。バカバカしい設定だが、そういうものとして楽しめた。えなりかずきが物語に締まりを与えていた。渡辺の卒業コンサートに、このドラマの共演者であるえなり、池田成志、上地春奈が来て寸劇を演じてくれたのも嬉しかった。

『戦う!書店ガール』(過去記事
稲森いずみとのダブル主演作品。営業不振のチェーン書店の支店を協力して立て直す話。お仕事ドラマとしてはややチープな作りだが、渡辺の制服姿と私服、両方を楽しめた。店長である稲森の優柔不断さと、本部の上司(木下ほうか)の妨害の露骨さに苛々しながら見ていた。主題歌は『出逢いの続き』。

『さばドル』。
初の主演作品。38歳の女教師が年齢を偽ってアイドルを演じているという設定のドラマ。女教師シーンでは本当に38歳に見えていたし、アイドルシーンは本人そのものでキラキラ輝いていた。ドラマとしてもそれなりのリアリティがあり、妹役の安藤玉恵にも助けられて、上質のエンタメ作品になっていた。主題歌は『シンクロときめき』。エンディングテーマが『サバの缶詰』。

どんな役を演じても、品が良く、アイドルらしい可愛らしさを体現していた。
ベスト3を選ぶとしたら、1位は主演作から『サヨナラえなりくん』、2位は全国区で女優として認知度を得た『なつぞら』、3位はフレッシュな『さばドル』としたい。

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NMB48『だってだってだって』を聴く。ミュージックビデオも秀作。(ときめき研究家)

2020-05-31 18:03:18 | ときめき研究家
NMB48のシングル『だってだってだって』は、なかなかいい曲だ。
学校の放課後、好きな男子から「まだ帰らないの?」と声をかけられたのに、素っ気ない態度を取ってしまい後悔している。本当は「一緒に帰ろう」と言いたかった、という内容の歌詞だ。
学生時代に誰もが経験したような、ちょっとした出来事から1曲の歌詞に上手くまとめ上げている。好きな人の前では意識過剰になって、咄嗟に適切な反応ができないというのは、私も思い当たることがある。

NMB48の初期作品である『オーマイガー!』の世界観と少し近い。その歌では、偶然好きな男子に会った時に、間が悪いことにジャージ姿で、コロッケを頬張っていた。でもその彼は「君らしくて好きさ」と肯定してくれた。その歌でも「だってだって」という歌詞が印象的だった。

曲調は軽やかで、可愛らしい。ちょっとKポップの雰囲気もある。

娘に勧められてミュージックビデオも観た。これが秀作だった。
NMB48メンバーが女生徒達に扮して、ミュージックビデオの制作をしているという設定だ。女生徒たちが演劇や映像制作、学園祭準備などをしている設定は、私のツボだ。『大声アイアモンド』や『泥のメトロノーム』のミュージックビデオがそうだった。
『だってだってだって』ミュージックビデオの冒頭シーンは、歌い出しと同じで「まだ帰らないの?」と声をかけられるシーンだ。その男子役の顔は最後まで映らない。ミュージックビデオ制作のために応援に来てくれた男子校の生徒といった設定だろう。そして劇中で主役を演じるメンバー(梅山恋和?)が、その男子に好意を抱くが、撮影が終わってしまうまで、歌と同じように結局気持ちを伝えられないという二重構造になっている。薬師丸ひろ子主演の映画『Wの悲劇』と同じ構造だ。
そういうドラマ性を内在しながらも、各メンバーが生き生きと可愛らしく映っており、楽しめるミュージックビデオになっている。
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日経新聞「今こそ聴きたい元気になれる歌」。(ときめき研究家)

2020-05-24 13:31:39 | ときめき研究家
5月23日の日経新聞土曜版に、10~60代の男女1000人に聞いた「今こそ聴きたい元気になれる歌」という記事があった。興味深く読んだ。全年代の総合順位は以下の通り。
1位 『Happiness』(嵐)
2位 『負けないで』(ZARD)
3位 『マリーゴールド』(あいみょん)
4位 『ガッツだぜ!!』(ウルフルズ)
5位 『ハピネス』(AI)
6位 『Hero』(安室奈美恵)
7位 『I LOVE…』(Official髭男dism)
8位 『YELL』(いきものがかり)
9位 『上を向いて歩こう』(坂本九)
10位 『紅蓮華』(LiSA)
11位 『キセキ』(GReeeeN)
12位 『ultra soul』(B’z)
13位 『栄光の架橋』(ゆず)
14位 『世界に一つだけの花』(SMAP)
15位 『空も飛べるはず』(スピッツ)
私が知らない歌もあるが、最大公約数的な結果なのだと思う。

年代別のベストテンも載っていた。私と同じ50代の結果は以下の通り。
1位 『負けないで』(ZARD)
2位 『ガッツだぜ!!』(ウルフルズ)
3位 『TOMMOROW』(岡本真夜)
4位 『Happiness』(嵐)
5位 『YELL』(いきものがかり)
6位 『勝手にシンドバッド』(サザンオールスターズ)
7位 『どんなときも。』(槇原敬之)
8位 『春一番』(キャンディーズ)
9位 『上を向いて歩こう』(坂本九)
10位 『Hero』(安室奈美恵)
これは全部知っている。3位、6位、7位、8位に総合15位には無い歌が入っている。

この手の調査を受けた時に咄嗟に思い浮かぶ歌は、一般的な人の場合、ヒットした有名な曲になりがちだ。じっくり考えたら、あの曲もあったなと思いつく歌もあるだろうが、後の祭りだ。私でも、咄嗟ならば、タイトルで『元気を出して』(竹内まりや、薬師丸ひろ子)とかを答えたかもしれない。もちろんこの曲も好きだが、他にも沢山ある。

1日考えて、私の「今こそ聴きたい元気になれる歌」10曲を選定してみた。もちろんアイドル限定だ。順位は付けられないので、概ね古い歌から順番に。

『輝いて輝いて』(榊原郁恵)は、いきなりアルバム曲だが、「all lady have a chance」全ての女性にチャンスはあるというメッセージソング。もちろん男性でも共感できる歌だ。最初に好きになったアイドルから1曲入れたかった。

『時代』(薬師丸ひろ子)は、中島みゆきのオリジナルもいいが、讃美歌のような薬師丸ひろ子の歌唱に心洗われる。「今日は倒れた旅人たちも 生まれ変わって歩き出すよ」。

『うしろゆびさされ組』(うしろゆびさされ組)は、アニメ主題歌だったが、人が何と言おうと個性は大事にしたいというメッセージソング。「あいつはダメな奴とレッテル貼られたって」。

『悲しみよこんにちは』(斉藤由貴)は、「涙が乾いた後には夢への扉があるの」というベタな応援ソングだが、舌足らずでほんわかした斉藤由貴の歌唱に癒される。

『コンプレックスBANZAI』(浅香唯)は、「胸はなくても女は根性」というぶっ飛んだ歌詞(指原の「胸は残念」より30年早い)。『Believe again』ではなくブレイク前のコミックソングと紙一重の隠れ名曲を選曲した。

『Say Yes』(菊池桃子)は、ストレートな応援ソング。菊池桃子のささやくような声で、きっぱりと「生きるのがとても好き」と言い切られると、その通りと納得せざるを得ない。

『彼のダイアモンド』(伊藤智恵理)はアルバム曲。圧倒的な歌唱力を誇った彼女の名盤だが、草野球の応援に行くこの歌は最高。当時私も草野球をしていただけになおさらだ。「永遠にスキと言えるもの失わないで」。草野球はやめたけど、アイドル鑑賞は続けている。

『LOVEマシーン』(モーニング娘。)が日経のベスト15に入らなかったのは意外だ。紅白歌合戦でも何回も歌われ、「ニッポンの未来は WOW WOW WOW WOW世界がうらやむ YEAH YEAH YEAH YEAH」と、バブル崩壊後低迷する日本を元気づけた曲。

『ファーストラビット』(AKB48)はファン人気も高い名曲。前田敦子の卒業直後に発表され、誰より先に海に飛び込むペンギンのように、先駆者たれと背中を押している。「傷つくたび大人になる」。

『青春のフラッグ』(渡り廊下走り隊)は若いメンバー達に励まされる歌だ。「誰かといつも競わなくていいんだ 立てた目標絶対守ろう」。人生は他人との競争ではない、自分自身が納得して歩んでいくものだというテーゼに共感する。若き日の渡辺麻友の歌唱が凛々しい。

どの歌も私自身の心に残る歌詞がある。しかしそれだけではだめで、曲調も心が浮き立つような魅力を持っている。これらの曲を聴いて元気になろう。
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5月12日NHK『うたコン』で山本彩が『365日の紙飛行機』を弾き語り。(ときめき研究家)

2020-05-17 16:11:42 | ときめき研究家
平時はNHKホールからの公開生中継で、ミニ紅白のような『うたコン』だが、最近は多くの番組がそうであるように、過去の映像の編集やリモトート中継で放送されている。
5月12日の放送では、山本彩がリモート出演し、アコースティックギター1本の弾き語りで『365日の紙飛行機』を披露した。テレビではあまり歌われることのない2番の歌詞を、迫力ある声で歌い上げた。彼女の持ち味が充分に発揮されていて、いいパフォーマンスだったと思う。
NMB48を卒業してもう1年半経ち、シングルを3曲、アルバムも3枚出しているソロ歌手なのだから、できれば自分の曲を歌いたいところだろう。しかし、世の中からの認知は未だにNMB48の「さや姉」のイメージが強いのだと思われる。そして、ソロ歌手としての名刺代わりに『365日の紙飛行機』という楽曲があったことは、彼女にとって幸いなことには違いない。だからこそ『うたコン』にも時々呼ばれたりもする。今後、ソロと歌手してヒット曲を出した時に、名刺は上書きされるのだ。

今回は、自粛生活の中で聴きたい曲というリクエストに応えての選曲だったので『365日の紙飛行機』はふさわしい曲だった。改めて歌詞を聴くと、かけがえのない毎日を大切に生きて行こうという主旨だったのかと再認識した。

こういうテーマのアイドルの楽曲を思い出そうとしたが、ほとんど思い浮かばなかった。
AKB48『夕陽を見ているか』は該当するだろう。1日の終わりに、今日一日を振り返り、頑張った自分のことを褒めてあげようという歌だ。
河田純子『輝きのスケッチ』もそうだ。恋とか青春とか、大人が懐かしんで口にする言葉では表現できない、日々刻刻移ろっていく輝いた時間を大切に描いて行きたいという歌。
森高千里『今日から』はベストアルバムの最後に収録されていた曲。ふとした季節の移ろいに気づき、いつもの繰り返しの毎日だけど「今日からは毎日を大切に生きて行こう」と、彼女らしい素朴な言葉で歌う。当時から妙に心に残っている曲だ。こんな時代に、改めてしみじみいい曲だと思う。


山本彩のアルバム『Rainbow』の感想(ときめき研究家)。
山本彩のアルバム『Rainbow』の感想(ピーナッツさんその1その2)。
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HKT48『3-2』カップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2020-05-10 13:09:10 | ときめき研究家
『3-2』の感想は既に書いた。

『おしゃべりジュークボックス』。
『狼とプライド』『涙のシーソーゲーム』『はにかみロリーポップ』『ちょうだいダーリン』などと共通するオールディズ風の楽曲だ。チェッカーズや岩井小百合なんかを思い出す。
この曲は、そのオールディズ風サウンドを楽しむための曲だ。歌詞には深い意味はない。「パパやママに内緒」「月の明かりの渚」「椰子の木陰」「チークタイムにバラード」など、陳腐で、でもとても安心感がある言葉が並ぶ。「フェイバリットソング」は『ヘビーローテーション』からの引用。「カチューシャを外された」は『Everyday、カチューシャ』の本歌取りだ。

『キスの花びら』。
ラテン風の甘美なメロディー。アコーディオンを多用した退廃的なサウンド。この曲もサウンドを楽しむための曲だろう。
歌詞は、思わせぶりなフレーズが続くが、要は別れを告げた恋人と何回も交わしたキスを思い出しているという内容だろう。タグボートや低空に光る星に何かを象徴させて見ているが、あまり意味はないのだと思う。

『How about you?』。
退廃的なサウンドのロック。歌詞も刹那的で、ある意味では若者らしい。
人の心や愛なんて、日々移ろっていく。今この時の気持ちが全て。君もそう思うだろう?
ロックだ。

『青春の出口』。
青春の終わりと言うと、感傷的な歌が多いが、この歌は違う。いつか青春は終わるのだから、早く新しい世界に飛び出そうぜとポジティブに歌っている。それどころか「いっぱい汗をかくことが大切なんて勘違い」などと、青春の価値観を否定までしている。そこまで言わなくてもいいのではと思う。
曲調も明るく、感傷のかけらもない。
聴いていて違和感を覚えるくらいだが、その違和感こそが狙いなのかもしれない。
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HKT48『3-2』を聴く。(ときめき研究家)

2020-05-05 11:51:08 | ときめき研究家
HKT48のシングルは『意志』以来で、1年以上間隔が空いた。指原莉乃の卒業後はじめてのシングルということになる。間隔が空いた事情はよくわからないが、アイドルにとって1年間は途方もなく長い時間だ。アイドルの輝きは一瞬。その輝く時期を無駄にしてほしくない。

しかし、待った甲斐があって、『3-2』は素晴らしい楽曲だ。
「どこにでもあることさ 親友の彼女好きになった」。簡潔な歌い出しが、過不足なく歌の世界に引き込んでくれる。歌詞の通り、よくある「親友の彼女を好きになる」ソングだ。
同じテーマでは『ひらがなで恋したい』(当時、けやき坂46)という名曲があり、私の2018年ベスト1だったが、それに匹敵するくらい気に入った。

まず、緊迫感のあるサウンドに引き付けられる。同じHKT48の『人差し指の銃弾』『意志』にも重なるような、胸が締め付けられる感覚だ。早口で語られる状況は、月並みではあるが切実だ。サビは三連符を多用して息を付かせない。

一方、歌詞にはやや不満が残る。「3-2」で自分一人が孤独。「3÷2」だと割り切れず自分が余る。「2-2」の両思いだったらよかったのにという数字のロジックは、この曲の眼目なのだろうが、やや無理がある。よくある状況を歌っているので、何か工夫が必要だったのは分かるが、この算式はスッと入ってこない。
また、親友が彼女と両想いになれたのは先に告る勇気があったからと認めていながら、自分がそうなれなかったのは知り合うのが少し遅かっただけだと言い訳している。どっちなのかと聞きたい。もっと早く出会えていれば、自分も告白する勇気はあったのだろうか?そういう仮定の話を自問自答しているのだろう。そういう答えの出ない懊悩を歌っている歌詞なのだから、多少の論理矛盾は致し方ないだろう。
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NHK朝ドラ『エール』に菊池桃子、薬師丸ひろ子、松井玲奈、森七菜が出演。(ときめき研究家)

2020-04-26 15:42:07 | ときめき研究家
NHKの朝ドラ『エール』が始まり、毎日録画して見ている。内容も面白いし、注目すべき女優が大勢出演している。コロナウイルス流行下、テレビがつまらなくなっている中、数少ない楽しみの1つだ。

菊池桃子は主人公祐一(窪田正孝)の母親役。福島の歴史ある呉服屋に嫁ぎ、少々頼りない夫(唐沢寿明)を支えている。商売柄か、いつも和服姿だ。実兄(風間杜夫)が経営する銀行から店が融資を受けているため、兄と夫、そして子どもとの板挟みで苦しむ。自分はあまり前に出ない古風な女性という感じで、今のところ大きな見せ場はないが、どこかで存在感を示す場面が来ると期待する。福島弁のセリフは板についているように聞こえる。

薬師丸ひろ子はもう一人の主人公音(二階堂ふみ)の母親役。80年代に活躍した2人のアイドルが揃って母親役を演じていることに感慨ひとしおだ。薬師丸は朝ドラ『あまちゃん』では往年の大女優役を演じ、コミカルな演技と美しい歌声を披露したことが記憶に新しい。今回の役は豊橋の馬具製造会社社長夫人だったが、夫(光石研)を早くに亡くし、残された会社を経営しながら娘3人を育てたやり手だ。菊池桃子とは対照的に自分が前に出る強い女性だ。夫の死後、娘3人と海辺で散骨し、語り合うシーンには早くも泣かされた。

松井玲奈は、3姉妹の長女役。この3姉妹はそれぞれ非常に個性的だ。幼い頃からの両親の自由な育て方の賜物だろう。その中で長女は幸福な結婚を理想とする現実主義者だ。見合いも何回もしたようだが、理想が高すぎるからかうまく行かず、来週予告では妹と一緒に東京へ出るらしい。松井はSKE48卒業後もいろんなドラマや映画で個性的な役を数々こなして来た。小説も書いたし、鉄道オタクとしても有名だ。多才の人なのだろう。今回のドラマはどちらかと言うと普通の役だ。安定感があり、安心して見ていられる。すらっとしているので和服姿もよく似合う。

森七菜は最近注目の若手女優だ。昨年公開の映画『天気の子』の声優として初めて認知した。今年公開の映画『ラストレター』では、広瀬すずの従妹役と、母親(松たか子)の高校時代(その時代では、同じく母親の高校時代を演じた広瀬すずの妹)の二役を演じていて、強烈な印象を受けた。広瀬すずに一歩も引いていなかった。完璧な姉(広瀬)が自慢でもありコンプレックスも抱く複雑な感情と、それに起因するぎこちない行動をリアルに演じていた。映画の主題歌もいい雰囲気で歌っていた。
『エール』では3姉妹の三女役。黒縁の眼鏡をかけ、小説家を目指している。姉二人の行動をクールに観察していて、鋭く批評する。彼女の今後の展開も楽しみだ。

主人公2人については特に言及しない。ただ、主人公が2人で、それぞれの生い立ちから詳しく描いて行く手法は珍しい。主要な登場人物も理論上2倍になる訳で、上手な脚本なら見せ場も多くなるだろう。今後の展開に大いに期待している。

菊池桃子の結婚
菊池桃子の30周年コンサート
菊池桃子の30周年CD

薬師丸ひろ子が『あまちゃん』で「潮騒のメモリー」を歌った

松井玲奈著『カモフラージュ』
松井玲奈主演映画『笑う招き猫』
松井玲奈主演映画『gift』
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『JAPAN IDOL FILE 2』を完聴。ベスト10をセレクト。(ときめき研究家)

2020-04-19 17:57:40 | ときめき研究家
地方アイドル64組の楽曲64曲を収録した5枚組CD『JAPAN IDOL FILE』を聴いて、ベスト12曲を選定したのが2013年9月。名前も顔も知らないアイドルの楽曲だけを聴いて、自分がときめくことができるのかを試す刺激的な実験だった。その12曲のプレイリストは今でも愛聴している。
昨年(2019年)夏、中古CDショップで、続編と思われる『JAPAN IDOL FILE 2』を発見し購入した。今回は100組100曲が収録された6枚組だ。発売は2015年だったようだ。
2013年から6年が経過して、私自身のアイドル鑑賞力が衰えていないかを検証する格好の機会だと思った。前回同様、予備知識ゼロの状態で6枚のCDを何回も繰り返し聴いた。最初のうちは、気に入る曲がなかなか出現しなかった。前回は気に入った曲から厳選して12曲に絞ったという感じだったが、今回は何とか10曲掬い上げたという感じだ。しかも100曲中10曲だから、気に入る確率もだいぶ下がった。楽曲のクオリティ自体が低いのか、私の鑑賞能力が衰えたのかは分からない。とにかく10曲は気に入ったのだから、それは良かった。

『うわさのTRENDY GIRL』(ヴァンパイア☆Kiss:東京)。
歌い出しが榊原郁恵の『夏のお嬢さん』にそっくり。ややハスキーなソロボーカルがノリノリで歌っている。歌はうまい。歌詞は英単語と日本語が脈略なく繋げられていて、意味と言うより言葉の響きを楽しむようなコンセプトなのだろう。一語一語追うのは諦めた。「私はうわさのTRENDY GIRLよ、あなたとFall in LOVEしちゃった」というようなことを適当に歌っているようだ。こんな曲があってもいい。

『青春グラフィティ』(USA☆MiMi:愛知)。
私の好きなジャンルの歌だ。「愛する意味を先生は教えてくれない」とか、「卒業式にはないサヨナラを知った」とか、とりとめない落書きのような青春の思いを大切にしたいといった内容。自転車を漕ぎながら歌った歌。パパやママも知らない私たちだけの歌。そういう気持ちはいつまでも大切にしたい。
Aメロは2人が交互にソロを歌い、サビはユニゾンという王道の曲構成。2人の声質が異なるのがいいし、歌唱力がいい塩梅に怪しく、落ち着いて楽しめる。

『そふと部のズンドコ節』(FGヴァンパイア学園塁球部☆Kiss:東京)。
アイドルポップとしておよそ似つかわしくないメロディーに心を鷲掴みにされる。幼少期からドリフに親しんだ刷り込みか、あるいは氷川きよしか。ラテン調のアレンジで、結構ノリノリだ。
歌詞は学園恋愛ものに書き直してあるが、最後の1コーラスはドリフ版をそのまま歌っている。

『ひろしまDays』(etto-etto:広島)。
20代の頃2年間だけ広島県に住んでいたので、贔屓したくなる。懐かしい地名や方言が散りばめられていて楽しい。連呼される「えっと」というのは「とても」という意味の方言。「ぶち」とほぼ同義。小原靖子(のち相原勇)の『恋はBUCHI-BUCHI』を思い出す。
「広島がぶち好きで ここから離れられない」という歌詞ではたと気付いた。森高千里の『渡良瀬橋』で、どうして彼女は故郷を離れて暮らせないのか、親の介護か何かなのかとか常々疑問だったが、単に渡良瀬の街が好きだからなのかも。

『愛のあいさつ~白雪のように~』(Classic Fairy:山梨)。
ソロ曲。久しぶりに現れた、か細い歌声に強いエコーをかけて補っている伝統の歌唱法だ。浅田美代子、伊藤つかさ、中山忍から続く「声量不足アイドル」だ。その割には難しい楽曲を与えられている。エルガーの『愛のあいさつ』をベースに、アレンジには『トルコ行進曲』や『パッヘルベルのカノン』なども登場するクラシック好きにはたまらない楽曲だ。

『セーラー服とルーズソックス~100万回アイアイテル~』(GAL💛DOLL:東京)。
波の音から古いラジオをチューニングするような効果音、そして曲のイントロに繋がる。これは遠い夏の日を回想しているという意味だと解釈した。ルーズソックスが流行り始めた頃に青春を過ごした大人が、脳内でプレイバックする思い出を歌っているのだ。そう解釈するとあまりにベタな楽曲も納得できる。
「セーラー服に着替えたら」という季節に学校でラブレターを渡し、めでたく付き合い始めて海に行き「セーラー服を脱ぎ捨てて」という急展開。もちろん下に水着を着ていたのだろうけど。

『夏の魔法』(RYUTist:新潟)。
『JAPAN IDOL FILE』のベスト12にも選定したグループの曲が、今回のベスト10に1曲だけ入った。ナッキーさんお気に入りのグループだが、忖度は全くない。選曲した後でグループ名を確認した。
水着や浴衣といった「夏の魔法」で彼を夢中にさせたいという内容。ベタだけど楽しい。ソロパートを繋いで行く構成も好ましい。「(本当は来週の花火も)見たいのね。」という文末は、普通は「見たいのよ。」だろうが、珍しい言葉遣いがカワイイ。

『貴族で庶民な女の子』(髭男爵山田ルイ53世プロデュースまどもあ54世:東京)。
私は貴族だけど庶民的なのよというコンセプトソング。豪華客船より公園のボート、キャビアやフォアグラよりたこ焼き、オートクチュールのドレスよりジャージが好きというような歌詞が続く。本当に貴族の末裔なのか、タイムスリップして来たのか、あんまり真剣に考えない方がいい。何だか楽しい。
パンがなければ私の手作りのケーキを食べてよ、というのが落ち。健気な恋心を歌った曲でもあるのだ。オールユニゾンの歌唱も清々しい。

『ふたつめの太陽』(CREO:愛知)。
片思いの彼氏をふたつめの太陽に例えて歌う片思いソング。ありがちだが、ときめく。グランドを駆ける彼の背番号は10だと終盤で判明するが、野球部ではなくサッカー部なのだ。
この曲もソロ曲。エンディングのメロディーは初めて出て来るメロディーだが、サビの裏メロのようで新鮮。この曲の聴きどころだ。

『Tic-Tac-Tic』(三好爽:東京)。
これもソロ曲。今回はソロ曲が多かった。それから東京のアイドルが5曲も入ってしまった。
ミディアムテンポで特徴のない曲だが、何回も聴いているうちに「Tic-Tac-Tic」というサビが脳裏に焼き付いてしまった。すこし気だるそうな歌い方も、東京と言われてみれば都会的だ。

以上の10曲を毎日通勤電車で聴いているとどんどん好きになって来た。何とか掬い上げた10曲だったが、結局は、前回の12曲同様、私の人生にかけがえのない、出会えてよかった楽曲になった。私の鑑賞能力もまだ枯渇はしていないようで安心した。
また今回、私が地下アイドルのライブ等をあまり得意でない理由もわかった。初めて聴いた楽曲では、なかなか良さが分からなくなっているからだ。楽曲関係なしに彼女たちのパフォーマンスを楽しむといったこともできないので、初見のアイドルの良さを充分感じ取ることができないのだろう。だから、予習として何回も聴いたことがある楽曲が披露されるメジャーアイドルのコンサートの方が向いている。

ところで、彼女たちのような地方アイドルは、今は苦難の時だと思う。2015年発売のCDに収録されているアイドルたちのうち何組が現在も活動を続けているかはわからないが、続けているとすれば、ライブやイベントは自粛だろうし、活動の機会はネット配信などに限定されているだろう。
私は書斎派なので楽曲さえ聴ければ満足だが、生で彼女たちのパフォーマンスを鑑賞したい現場派のファンも寂しい時を過ごしているだろう。
一日も早いウイルス収束を祈る。
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AKB48『失恋、ありがとう』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2020-04-12 10:26:51 | ときめき研究家
『失恋、ありがとう』。
70年代フォークソング風、古めかしいサウンドだ。ノスタルジーを感じさせる、そういう狙いなのだから、それはそれでいい。ただ『翼はいらない』と全く同じような印象を受ける。そういう意味で新しさを感じない。何かもうひとひねりができなかったか。
歌詞はいつもの片思い妄想もの。その恋が失恋に終わった時の心情を歌っている。告白して断られたわけではなく、片思いの相手に恋人がいることが判明したのだろう。それでも片想いを楽しめたことに「ありがとう」と感謝している。でも最後には「失恋バカヤロー」という本音も。それがひとひねりと言えば言える。

『また会える日まで』。
峯岸みなみの卒業ソング。最後の1期生がついに卒業する。一般的な人気はそれほどではなかったが、熱烈なファンも多かった。知名度は高く、良くも悪くも個性的な存在だった。
小説『もしドラ』の主人公のモデルだったということは有名だが、映画では主人公を前田敦子に譲り、後輩マネージャー役を演じた。それはそれで似合う役で、好演だった。
ユニット曲『逆転王子様』は、妄想恋愛ものと、一般受けしない個性的な恋人ものをミックスした完璧な楽曲。
そして何より例の坊主騒動は、AKBグループ全体に激震を与えた。それまでは罰則を伴う不文律であった「恋愛禁止」が、彼女の事件以降は自己責任で目指すべき規範となった。『清純フィロソフィー』がその宣言だ。
それから既に7年も経った。その間ずっと在籍し続けていたことに改めて驚く。
卒業ソングは、何だか没個性的な曲だ。彼女の卒業ソングと分かるのは「年上なのに頼りにならず 迷惑ばかりかけてごめんね」という歌詞くらい。卒業コンサートも延期の憂き目に合った。ちょっと気の毒に思う。

『ジタバタ』。
「ジタバタ」は秋元康お気に入りワードの1つだ。ポジティブな意味に使うことが多い。
格好悪くても、一生懸命努力して、往生際悪くできるだけのことをやる姿を、これまでも多くの歌で描いてきた。『Glory Days』『転がる石になれ』『初恋ダッシュ』『水のないプール』『そんなこんなわけで』などなど。
この曲もそれらの曲と同様、ポジティブなじたばたを歌っている。タイトルがそのものズバリの「ジタバタ」。ただ、曲調が一本調子でいまひとつピンと来なかった。

『思い出マイフレンド』。
この曲は帰省もの。同じテーマの曲には『フェリー』『彼女』『路面電車の街』(乃木坂46)などがある。
都会の暮らしが退屈になって、長距離バスでの帰省。本格的にUターンする気なのか、一時的な帰省にとどまるのかは判然としないが、弱った心に故郷は優しい。挫折感のようなものが全くうかがえないのが、かえって清々しい。
風力発電、ラベンダーの香り、旧式のトラクターといった歌詞からは北海道を連想する。しばらくは北の大地でゆっくり休めばいい。

『愛する人』。
世界でただ一人の「愛する人」に巡り合うために、今の孤独を抱きしめて生きているという内容。観念的な歌詞だし、人称が自問自答だったり「愛する人今いますか?」という問いかけだったり一定しない。
最後には、愛する人はこんなに近くにいたんだと気づく。何だこりゃと思う。つまりは『しあわせの保護色』の姉妹曲か?
曲調もだらだらしていて、私にはピンと来なかった。
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乃木坂46『しあわせの保護色』を聴く。(ときめき研究家)

2020-04-04 18:43:16 | ときめき研究家
3月第4週のオリコンシングルチャートで1位を獲得した乃木坂46『しあわせの保護色』の売上は99.5万枚だった。前週の1位AKB48『失恋、ありがとう』が116万枚だったので、もし2曲が同時発売だったらAKB48の方が1位だったということになる。AKB48もなかなかしぶとい。
もちろん実際にはそんな単純なものではないだろう。『しあわせの保護色』は1週前に配信で先行発売していたから、その分CD売上が減っている面もあるかもしれない。

先週の記事に書いたように、私はこの2曲を同時に配信で購入したので、2曲を交互に聴いて、同じ回数を聴くようにしていた。同じ条件で聴いて、自分はどちらを気に入るのか、一種の実験をしたのだ。
その結果、『しあわせの保護色』の方が気に入った。

歌い出しのソロが印象的だ。「探し物はっ」「いつの日にかっ」という語尾の切り方が独特だ。ちょっとアンニュイっぽい声で素っ気なく歌い始める。これは白石麻衣なのか。ちょっと意表を突かれ、曲に引き込まれる。
曲全体がゆったりとしていて、ところどころにどこか懐かしいサウンドが使われている。今風でお洒落とも言えるが、どこかで聴いたような気もする。乃木坂らしいと言えるのかもしれない。

歌詞は非常に素直な内容だ。しあわせは身近なところにあるが、なかなか見えない、気づかない。チルチルミチルの青い鳥のように、数多の作品で表現されて来た内容だ。タイトルの「保護色」という言葉選びはいかにも秋元康らしい。
大サビで「僕にできることは君にヒントを出すこと」と、急に人称が変わっている。それまではずっと自問自答のような形で展開して来たのに、唐突に「君」への語りかけになっているのだ。この部分だけは、秋元康から白石麻衣への贈る言葉なのかもしれない。

カップリング曲の『じゃあね。』は白石麻衣作詞で、彼女のソロ曲だ。卒業に当たっての思いが素直に歌われている。
「あの夏の歌声」「土砂降り」「あの花火」「あの歌を歌うまでは」など、乃木坂ファンならあのことかとピンと来るのであろうフレーズも盛り込み、心に残る卒業ソングなのだと思う。かつてのソロ曲『オフショアガール』でも思ったが、非常にしっかりした歌唱だ。
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