最初に聴いた時には全く好きになれなかった。曲調はK-POP風なのだろうか散漫な感じで耳に残らないし、「キュン」という言葉を連呼する浅薄な歌詞だと思った。
でも騙されてはいけない。坂道グループの曲の第一印象はいつもそうだ。しかし、我慢して何回も聴いていると、だんだん良さが分かって来る。この曲もそうだった。
電車の中でいつも見かける彼女を好きになり、遠くから見ている片思いのときめきを歌った曲だ。AKBグループ、坂道グループではおなじみのテーマだ。
2番の歌詞に大きな仕掛けがある。
電車の中に紛れ込んで肩に留まったモンシロチョウを、彼女が「両手で捕まえて開けた窓から逃がしてあげた」というエピソードが秀逸だ。紛れ込んだモンシロチョウからは、HKT48『初恋バタフライ』を思い出す。その歌では、モンシロチョウに自分を投影させてポニーテールの彼女のそばに行きたいと歌っていた。『キュン』の彼女もポニーテールだ。世の中には昆虫を毛嫌いする女子が多い中で、彼女のさりげなく優しい対処は凛々しくて素敵だ。彼がキュンとするのもわかる。
ところが、よく考えてみると「肩に止まった」蝶を「両手で捕まえる」ことは不可能だ。更に、両手で捕まえた状態で電車の窓を開けることも不可能だ。作詞家は不可能なことをわざと書いている。深読みするとそこには言葉が省略されていて、実は「(僕の)肩に留まったモンシロチョウを君が両手で捕まえて、(僕が)開けた窓から逃がしてあげた」のではないか。だとすれば、キュン死は確実だ。
ほかにもいくつかの仕掛けがある。
1番の歌詞で「Monday Tuesday Wednesday ・・・・・」と1週間の曜日を読み込んでいく「一週間数え歌」シリーズである。おニャン子クラブ『いじわるねダーリン』、AKB48『脳内パラダイス』などの前例がある。
2番の歌詞、「僕にできることは何でもする」「僕にできないことも何とかしよう」という展開がしゃれている。だったら、まずは勇気を出して告白してみたらどうなんだ?
1つだけ気に入らない点がある。「静電気みたいにほんの一瞬でビリビリした」という部分だ。擬音語は「キュン」1つだけで押し通してほしかった。
でも騙されてはいけない。坂道グループの曲の第一印象はいつもそうだ。しかし、我慢して何回も聴いていると、だんだん良さが分かって来る。この曲もそうだった。
電車の中でいつも見かける彼女を好きになり、遠くから見ている片思いのときめきを歌った曲だ。AKBグループ、坂道グループではおなじみのテーマだ。
2番の歌詞に大きな仕掛けがある。
電車の中に紛れ込んで肩に留まったモンシロチョウを、彼女が「両手で捕まえて開けた窓から逃がしてあげた」というエピソードが秀逸だ。紛れ込んだモンシロチョウからは、HKT48『初恋バタフライ』を思い出す。その歌では、モンシロチョウに自分を投影させてポニーテールの彼女のそばに行きたいと歌っていた。『キュン』の彼女もポニーテールだ。世の中には昆虫を毛嫌いする女子が多い中で、彼女のさりげなく優しい対処は凛々しくて素敵だ。彼がキュンとするのもわかる。
ところが、よく考えてみると「肩に止まった」蝶を「両手で捕まえる」ことは不可能だ。更に、両手で捕まえた状態で電車の窓を開けることも不可能だ。作詞家は不可能なことをわざと書いている。深読みするとそこには言葉が省略されていて、実は「(僕の)肩に留まったモンシロチョウを君が両手で捕まえて、(僕が)開けた窓から逃がしてあげた」のではないか。だとすれば、キュン死は確実だ。
ほかにもいくつかの仕掛けがある。
1番の歌詞で「Monday Tuesday Wednesday ・・・・・」と1週間の曜日を読み込んでいく「一週間数え歌」シリーズである。おニャン子クラブ『いじわるねダーリン』、AKB48『脳内パラダイス』などの前例がある。
2番の歌詞、「僕にできることは何でもする」「僕にできないことも何とかしよう」という展開がしゃれている。だったら、まずは勇気を出して告白してみたらどうなんだ?
1つだけ気に入らない点がある。「静電気みたいにほんの一瞬でビリビリした」という部分だ。擬音語は「キュン」1つだけで押し通してほしかった。