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AKB48 チームBのファンより

複数のメンバーがAKBグループや坂道グループを中心に、古今のアイドルについて自由に語るサイトです。

STU48『地平線を見ているか?』を聴く。(ときめき研究家)

2025-03-19 22:05:03 | ときめき研究家
STU48の新曲を久しぶりに聴いた。少しほろ苦い曲調と歌詞の内容に驚いた。何と言うか、STU48っぽくないのだ。STU48っぽさとは何か? 素朴さ、素直さ、都会的でないところ、そして48グループの中で一番若いチームであることから来るフレッシュさ。私のイメージはそんなところだ。典型的なのは『風を待つ』だ。ワンカット撮影のミュージックビデオが強く印象に残っている。
しかし、よくよく考えればSTU48だっていつまでも「妹チーム」ではないのだ。メンバーも入れ替わったりしながらチームとしての経験も重ねている。だからこんな大人っぽい歌を歌ってもいいのだと気付かされた。

「地平線」というのがまた新鮮だ。STU48ならそこは「水平線」ではないのかと思ってしまうが、あえて変えているのだろう。STU48が海沿い以外を舞台にして歌っても何ら不思議はないと主張している。それでも日本で地平線が見えるところはあまりないと思う。北海道くらいだろうか。これも脱・STUっぽさの一つの表れなのだろう。

歌詞の内容は、しかしよくある状況だ。夢を追って都会に出た男が、田舎(たぶん北海道)に残した恋人に向かって、夢が叶うまであと少し待っていてほしいと歌う。ある意味、ずいぶん陳腐な内容だ。60年代、70年代のフォークソングや歌謡曲で何度も歌われた状況だ。例えば『木綿のハンカチーフ』が典型だ。
『木綿のハンカチーフ』の彼は、都会の絵の具に徐々に染まって行き、田舎の彼女とは手紙で別れてしまう。
一方『地平線を見ているか?』の彼は、まだ都会の絵の具に染まり切っておらず、田舎の彼女とはまだ繋がってビデオ通話などしている。それだけの違いだ。

曲調も非常にノスタルジック。「ゆいちゃんず」の楽曲にテイストが似ている。
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日向坂46『卒業写真だけが知っている』を聴く。(ときめき研究家)

2025-03-15 16:53:46 | ときめき研究家
これも1つの卒業ソングなのだろう。
しかしこの歌の「僕」は、今現在卒業しようとしているわけではない。
卒業して何年も経つのに、卒業後一度も会えていない片思いの彼女のことを一途に思い続け、「今でも好きだ」「一生好きでいる」「あの時告白していれば今一緒にいてくれたかな」と、いじましい思いを歌っている。いじましすぎて少し怖いくらいだ。

告白できなかったのは、彼女も自分を好きなのか確信が持てなかったからだろう。つまりは断られるのが怖かったからだ。告白しない限り、両思いになる可能性はゼロだが、断られる恐れもない。その両方の可能性の間で揺れる心のまま、行動に移せず、時間だけが過ぎて行ったのだ。それはそれで幸福な時間だと捉えることもできるだろう。AKBグループや坂道グループの多くの楽曲も片思いの幸福を歌っている。
通常ならば時間とともに徐々に思いは薄れて行き、また新たな恋や片思いに出会ったりして、一人の彼女を思い続ける気持ちは「片思い」から「思い出」に変わるものだ。でも彼はそうではなかった。それほど彼女が魅力的だったのか。彼の思いが強かったのか。それは分からないが、ここまで来ると「片思いの幸福」とも言っていられない気もする。

この曲の一番の聴きどころは、エンディングも終わり、後奏に重なっているナレーションだ。
「私も好きだったのに」
この一言は、今現在片思いで悩む中高生には希望と勇気を与える。自分の片想いの相手も自分を好きでいてくれるのではないかと、背中を押される気になるだろう。
この一言は、かつて片思いで悩んでいた中高年には甘美な後悔を与える。やっぱりそうだったんだなという安心感と、そうと知っていれば思い切って告白すればよかったという後悔だ。

こういう「答え合わせ」のような歌詞は珍しい。一種禁じ手のような歌詞だ。彼女の気持ちがわからないから歌になるのだし、聴き手があれこれ想像する余地を残すのが一般的だ。
しかしよく考えれば、この曲の「私も好きだったのに」というナレーションは、正式な歌詞ではない。歌詞が終わったあとのオマケ、追伸のような位置づけだ。
この歌の歌い手である「僕」にはこのナレーションは聴こえていないはずだ。だから彼はこれからも行動しないのだろう。
別の解釈を書くなら、「私も好きだったのに」というナレーションは彼の幻聴とも解釈できる。卒業写真の彼女がそう話す言葉が彼の耳には聞こえたのだ。自分で思いついたが、これはちょっと怖い解釈だ。
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